BTSが2年ぶりに、生のコンサートをロスのSOFIスタジアムで開催!初日です!

わたしも最終日である12月2日のチケットをゲットしました。やったーーー!今年最大級の幸運!

 

BTSのSOFIスタジアム コンサート現場は

初日にのコンサートに出かけた友だちのじゅんこさんが、ひとあし先に送ってくれた現場の様子です。Photo by Junko Aratani

BTSのSOFIスタジアム、初日のコンサート前に公式ツアーグッズを買いに集まるアミたち

公式グッズを買うアミたち、長蛇の列

うわー。すごい人だかり!

会場外には特設のオフィシャル・マーチャンダイズ・ストアが設置されているのですが、「あそこに並ぶのは無謀です」と、じゅんこさんがいうくらい長い行列ができているそう。

6〜7時間ほど並ぶらしいです

 

炎天下で6時間も並んでいるアミたちをBTSメンバーが心配して、スタジアムスタッフから水のボトルが配られていたほど、すごいことになっているようです

なにしろ今やBTSといえば、ポップスのアイコン。

アメリカの音楽の祭典アメリカン・ミュージック・アワードで、3つの賞をゲットしてトップの座についたBTS

Congrats! すばらしマー!

AMAでフェイバリットソング賞を受賞。元ボーイズ2メンのショーン・ストックマンはジミンのファンとしても有名

リーダーのRMが口にしていた「韓国から来た小さなボーイズバンド」であった彼らが、4年前にこのステージを初めて踏み、ついに今年は栄えある「Artist of the Year」に輝いて、おめでとう〜〜〜(涙)!!!!

これはアメリカ在住のわたしにとっても非常に感慨深いもので、音楽業界では、白人はロック、黒人はR&Bかヒップホップで牽引してきて、そもそもアジア系の人気ミュージシャンなんて見かけなかったし、ムリだと思っていました。

それが社会現象にまでなったBTS!最高のパフォーマンスと感動をありがとう〜!!!(涙)

最大の賞である「アーティスト・オブ・ジ・イヤー」賞を受賞

 

面白いなー!と思ったのが、AMA でアメリカの歌手たちやプレンゼタ−たちもBTSとセルフィーを撮ったり、握手をしたがったりすることで、これはやっぱりセレブにとっても「一番会いたい人」なんでしょうね。

チケット争奪戦、地獄絵図

そのBTSが行うロスコンサートは、まさにプラチナチケットですが、ここに至るまでが地獄のチケット争奪戦だったんですよ。

私のケースは、友人がキャンセルになった20年のBTSのNY公演のチケットを持っていて、そのためファンクラブよりも一日早い優先スロットに入れたんですね。なので「余裕のよっちゃん」と思っていたら、大間違いでした。

予定時間よりずっと前から待機して、時間同時にサイトにアクセスしたものの、なんと既に2000人+の待ち表示が!

はああああ!????

実はこのシステム、2000+の先がどれだけの数かはわからず、実際には何万人が待っているかわからないわけです。そこからえんえんと待つこと二時間半。

年間300公演くらいに出かける「チケット職人」と呼ばれる知人ですら、これほど待つケースは特殊だとのこと。さすが世界のBTSです。

いよいよ待ち人数が減ってきて、3,2,1。どーーーん!

と入場したとたん、信じられない光景がそこに。

チケットマスターのサイトにアクセスした瞬間がこれ。もはや一番外の席のみ

え。席ないし!

ちょっと待ってよ、まったく席ないし。どうなっているの、これ。さらに青い部分を拡大してみると、これですよ!

チケットマスターの空席のようす。ブルーの部分がまだ空いている席

 

本当にまったくない。イナゴの大群が食べつくしたかのよう。

頭が真っ白になっていて、そのまま3時間くらい脳内宇宙を漂っていたはずのわたし。

そこにひと言「エリさん!」の声が。

一緒にチャットをしながらチケットを取ろうとしていた友だち、飴アーティストのキャンディさんに、

「固まってないで、すぐにスタブハブに行って下さい」

といわれてハッと我に返り、急いで心臓がバクバクしながら、すぐさま再販チケットのサイトであるスタブハブに行って目についた席をゲット!キャンディさんの分もゲット!

友だちはチケットマスターでわずかに残っていた席を取ろうとしても、他の人が同時に取っていて、何度やってもダメで、ついに敗退(涙)本当にすっからかんに席がなくなりました。

ものの10分で全部の席がソールドアウトに

そのあと続いてAirBnbの予約やら飛行機の予約やらをまとめてやったら、それだけでもうフルマラソンしたみたいな疲労感。

はあああああ!人生でこれほどチケットを取るのに脳細胞と神経を消耗したことないほど。神経衰弱5万回やったような気分でしたわ。ひー。

 

アメリカでは再販サイトもポピュラー

その日のチケットは完璧にソールドアウトしていましたが、毎日チケットを供給してくれたので、翌日ファンクラブのスロットでちゃんと購入できた知人もいます。

こうなると、チケットが取れるかどうかは、もはや反射神経と運によるって感じですかね。

その後スタブハブやチケットマスターの再販チケットを見ていたら、わたしが買った時点の金額より、どんどんはねあがり、あっという間にすごい金額に!

ええええーッ、こんな値段じゃあ車が買えるじゃん!

では、BTSの公演チケットは毎回売り切れて、ソールドアウトで行けないのかといえば、そうでもなくて、アメリカでは、StubHubSeatGeekなどの再販サイトに行けばけっこう買えます。

そもそも販売元のチケットマスターも買った人が行けなくなれば、チケットマスターで再販できるというシステムを取っているんですね。

今回のチケット販売では、「ファンの前にNFLや再販サイトが買い占めていた」というアミたちの怒りの声もありましたが、アメリカ在住の身としては「それも充分あるなー」とは思います。

というのも巨大なスタジアムは、元来はフットボールやバスケットボールなどのスポーツのための施設。

スポーツチケットは年間を通して購入している企業が多いのです。これはクライアントに贔屓のスポーツチームのチケットを渡すため。あるいはダフ屋が買います。

なので、年間購入者やスタジアムのVIPに優先権が行くわけです。

BTSがコンサートを行うSOFiスタジアムの外には、Permission to Danceのサインが!

では、「再販チケットは安全なのか」という問題ですが、これは絶対とはいいきれません。

大まかにはオーケイ。なぜなら売る方もビジネスでやっているので、安定した需要と供給があったほうがいいからです。

ただしある席を二度売りするようなケースもあるので、この場合は先にチェックインした人が入れて、あとから同じチケットを出した人は「既にチェックインしているのでダメ〜」になってしまいます。つらすぎる!

もともとの料金でいえば、BTSはティーンエイジャーのアミのことも考えて、決して高くは設定していないです。今回もアリーナ席で275ドルほど、一番遠くの席で、70ドルくらいでした。

その意味では、HYBEじたいは決して高いチャージはしていないのですが、再販になると、はねあがるということです。キビしー!

2022年のワールドツアーはどうなる?

2022年には、もちろんBTSのワールドツアーが始まるはずです。

韓国では11月25日に国会で国防委員会が、大衆文化アーティストが軍入隊の代わりに奉仕活動で代替できるようにする「兵役特例法案」を協議しましたが、結論は出ず。このまま特例法案が通らなければ、22年末にジンニムが入隊となりますから、どう考えてもワールドツアーしますよね。

現在の状況から考えると、Twiceが全米ツアーの予定を出したように、全米ツアーがわりと早い時期に決まるのでは。

アメリカもコロナ感染が再び増えているのですが、すでにローリングストーンズやハリー・スタイルズ、あるいはマルーン5やジャスティン・ビーバーらも公演をしていて、コンサートはガンガンに再開になっています。

コールドプレイも5月にNYのシティフィールドでコンサートをするので、この時期が重なったら、もしかして「マイユニバース」のステージコラボがあり得る……かも?

ヨーロッパもライブ再開していたのですが、コロナの感染再拡大が懸念材料に。WHOのヨーロッパ地域事務局によると、これまでの累計死者数はおよそ150万人で、このままいけば来年3月までに、さらに70万人も増える恐れがあるとしています。

ここに来て懸念されるのは南アフリカで増えている、より感染力の強い変異体、オミクロン株が各地で感染拡大すること。アメリカもさっそくアフリカからの入国に規制をかけています。

現在、感染再拡大が目立つのは、イギリス、ドイツ、フランスあたり。となると、ヨーロッパ公演は感染が減る初夏以降に設定されるのではないでしょうか。

では、日本での公演はどうなのか?

日本は感染数の少なさでは世界でもトップクラスの優秀さなのですが、海外からの入国が、物理的にキビしい。

現在、「ビジネスの目的に限り、自主隔離期間を3日間とする」というルールになっていますが、実際にはかなり書類提出が面倒で、むしろ「来るな」といわれているようなもの。

この政策が変わってからブック開始となると、2022年の夏以降になるのではないでしょうか。

インドネシアやシンガポールなどの東南アジアや、オーストラリアも水際対策の規制が厳しいので後半にまわすことになるのではないかと推察します。

つぎつぎに変異株が出てきて規制したり、緩和したりが繰り返しそうですが、BTSのメンバーが安全に公演できるよう、祈ります!

日本からアメリカの入国はできる?

では、来年からワールドツアーが始まるとして、日本からアメリカ公演には行けるのか?

もちろん行けます。アメリカは11月8日から渡航の規制が緩和されて、日本からの渡航もワクチン接種証明があれば、簡単にできるようになりました。海外から来た人はワクチン接種済みであることが条件です。

BTSは国連でワクチン接種を呼びかけたので、多くのアミのみなさんは接種済みでしょう。

ワクチン接種証明は、英文で持参すればオーケイ。アメリカではレストラン内に入るのも、美術館に入るのも、この証明書が必要ですからお忘れなく。

アメリカでは自主隔離期間がないので、物理的にいえば、飛行機でアメリカに着いた日にコンサートに行くこともできます。

 

チケットを取るにはどうしたらいい?

ということで、今回わかったアメリカ公演でのティップスをまとめておきます。おそらく来年のワールドツアーも似たようなシステムで行われるはず。

まずファンクラブ入会は必須です。ファンクラブ会員は一日早いチケット販売の優先権になるはず。

今回は、前回公演がキャンセルとなったVIPが買い、つぎにキャンセルとなった一般客が買い、つぎにファンクラブ会員、そのあとで一般の発売になるわけですから、そもそも一般チケットは残っていないですよね。

今回は「ファンクラブ優先」であるものの、「日を決めて申し込む」方式。つまり「初日」を選んだ人は、他の日は選べないというシステム。

そしてまた人気が高い日ほど、その日の抽選に当たらないという可能性もあるわけです。ひえー。キビしー!なんというリアル・イカゲーム!

今回はファンクラブの人たちは一応みんなスロットには入れたようですが、おそらくワールドツアーも「日にちを限定」「抽選式」の方法が取られるはず。もしファンが殺到すれば、せっかくスロットに入ってもすでにチケットがないという阿鼻叫喚に。くー。キビしいですが、ここは反射神経と運でがんばりましょう。

photo by Junko Aratani

 

1月にはグラミー賞で、再びロス入り

今回、BTSのメンバーもロスで、ハリー・スタイルズの公演に行けて、とても楽しそうで、嬉しくなりますよね。

グラミー賞では「最優秀デュオ/グループ」部門でノミネート。

「Butter」が10週間も1位を取ったんだから最優秀レコード賞にノミネートされてもいいと思うのですが、確実に22年はグループ賞を獲るでしょう。

グラミー賞は1月31日にロサンゼルスの「クリプト・ドットコム・アリーナ」で行われます。ちなみに「クリプト・ドットコム・アリーナ」は旧「ステープルス・アリーナ」のことです。いやー。今や仮想通貨がアリーナの名称を買収するんだから、すごい時代です。

この前にBTSは再びロス入りをして、そのあたりに今回撮影したジェームズ・コデーンのショーの「クロスロードシング」が放映されるのでは。

さて、こちらが現場から、じゅんこさんの画像の続きです。

セルフィー用のコーナーも photo by Junko Aratani

見ているだけで、わくわくしますねー!

「空港もこのあたりのホテルもアミたちがいっぱいです」とじゅんこさん。ロスも街をあげての歓迎ぶり。

もはやオリンピック並みの効果!(笑)韓国に外貨をもたらすだけでなく、コンサート会場のある地元のホテルや車やレストランにも経済効果があるんだから、もう各都市ともBTSを呼んで、パンデミックからの復興を願いたいところです(笑)

今回チケットを取ることができたのは、幸運としかいいようがないです。

わたしがNYでたまたま話したアメリカ人のアミは、数年前にBTSが「グッドモーニングアメリカ」の公開録画に出た時に無料チケットをゲットして、至近距離で撮影した映像を見せてくれました。

「ロスまで行けない、来年はNYに来て欲しい」という言葉に、手を合わせたい気分でした。

ジミンちゃんセンイルをコリアンタウンで催していた韓国系アミも「ロスまで行くのは飛行機代がかかるし、行けない。NYに来て欲しい」といっていました。

きっと日本のアミたちも「早くイルボンに来て−!」と祈願していることでしょう。くー!

BTSを応援したい気持ちは世界中で一緒。

観たくてもロスまで行けない人、あるいはチケットを取れなかった人、あるいは仕事や学校があって行けないアミたちも多かったはずで、生のステージを観られないたくさんのアミのことを思うと、どうか来年は多くの人たちが、いろいろな国で、BTSの生ステージを観られますように!

実際にコンサートに行ったレポも後ほどアップしますー!