ウィリー・ウォンカ、さいっこーーーーーーー!!!!
アメリカで興行成績の第一位をとった「Charlie and The Chocolate Factory」
日本では「チャーリーとチョコレート工場」のタイトルで9月10日公開。
原作はロアルド・ダールの童話で、秘密のチョコレート工場を経営するウィリー・ウォンカが世界じゅうから5人だけ子供を選んで、チョコレート工場を見学させてくれるというもの。
貧しいチャーリー少年が招待されて、そこで見たものは……。
この物語、アメリカではたいへんポピュラーなもの。
うちの旦那ピータローは、小学校のころに学校で先生に読み聞かせをしてもらったことがあるそうで、子供心にめちゃくちゃおもしろかったらしい。
さて映画のほうはといえば、とにかくジョニー・デップがいい!!!
もう超ヘン! すばらしくweirdなのよー!
だれが見ても「そりゃ、あんさん、マイケル・ジャクソンだしょ」といいたくなる、白塗りにおかっぱのヘアスタイルで登場するジョニデ。
すっとんきょうな喋り方で、一般社会からズレまくったウィリー・ウォンカを演じてくれて、もはや「キテレツ俳優」の王座を不動のものに(笑)
いまや変人奇人コーナーで彼の右に出る役者はいませんね。
テレビのインタビューでは、
「いろいろな人から、ウィリー・ウォンカのモデルはマリリン・マンソンだろうとか、マイケル・ジャクソンをマネしたんだろうといわれるんだけど、実際のところモデルにした人物はいないんだよ」
と答えていたジョニデですが、いくらそういったってムリ。
ぜったいに観客の脳裏には、ムーンウォークをするウィリー・ウォンカの姿がよぎったはず。
セットがまたすばらしいの!
CGではなくて、本物のセットで、お菓子の森を作ったそうで、見るからにおいしそう。
じゅるー。
子供の時に童話を読むと、そのなかに出てくるお菓子がすごくおいしそうに感じませんでした?
私はいまだに「ナルニア物語」に出てくるプディングが食べたいのだ!
そういう子供心にまさにドンズバなこの設定。憎いね。
映画に出てくる大量のリスも本物のリスを訓練したらしいよ(笑)
しかも全編くだらないギャグが満載なのさ。
ドリフなギャグが、あなたの心をねらい打ち!
(透明のガラス扉にガツンとぶつかるという、お約束ギャグ。それもご丁寧に二回繰り返す。笑)
チョコレート工場で働くウーンパ・ルーンパ族(ウーパールーパーではないよ)という小人さんたちが出てくるのだが、これがまたサイコー!
チョコレートの池でウンパーたちが「水着の女王」なみの華麗なシンクロナイズドスイミングをするんだぜ。
うわはははは。
いちおう締めは、ほろりとさせるというフィール・グッド・ムービーで、きれいにまとめています。
最後に出てくる粉砂糖の雪が「シザーハンズ」のラストを彷彿とさせて、とてもハートウォーミング。
この点が原作とはちがうので、
「エンディングを家族の価値を全面に出したハッピーエンドにしたのは、ファミリー映画を意識してのことでしょうか?」
というインタビュアーの突っ込みに、
「そういうつもりはないけれど、観客にとって楽しめる映画にしたかった」
といった旨を答えていたバートン監督。
でも考えてみれば、彼の作品は「シザーハンズ」の初期から一貫して、底に流れるものがスイートでセンチメンタルではあるんだよね。
同じファンタジー系でも、悪意が見え隠れするテリー・ギリアム(←これまたお気に入り)とは、かなり違う作風ではある。
もしテリー・ギリアムが「チョコレート工場」を映画化していたら、かなり怖いだろうな(笑)
ともあれチョコレート工場は興行的には大成功をおさめていて、このところティム・バートンの作品は、ワタシ的には高得点をマークしている。
初期の「シザーハンズ」や「ビートルジュース」「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」が好きだった私としては、「バットマン」や「猿の惑星」や「スリーピーハーロウ」ではまったく満足いかず憤っていたのである(←ほら、趣味が偏っているから)
それが最近は盛り返して、「ビッグ・フィッシュ」では感動して大泣き、そして「チョコレート工場」では大笑い。
いい意味で、ティム・バートンの幼児性が発揮されていて、ジョニデとのカップリングも不動のものになっている。
そしてこの主題歌がまた中毒性にあふれているのだ!
いちど聴いたら耳にこびりついて離れなくてよ。
ティム・バートンですら、「四六時中この歌が頭からはなれず、気が狂いそうになった」というくらい、えんえんと頭から抜けてくれない、恐怖の主題歌!
聴いてみたい方は、こちらのオフィシャルサイトをぜひチェック!
うちでも映画を観たあと「ウィリー・ウォンカ」の主題歌を歌いまくって、はては「ピーターチャンカ」とか「エリチャンカ」といった替え歌で、歌いまくっていたのでした(←おまいら、いくつだよ)みなさんもごいっしょにどうぞ。
恐るべし、ウィリー・ウォンカ・パワー!
ファンタジー好きのみなさん+お子さん連れのファミリー+ジョニデのファン+ティム・バートン・マニア+お笑い好きは要チェック!
爆笑マイコー度 ★★★★★
ご家族で楽しめます度 ★★★★★