ニューヨークの弁当専門店「BentOn」(ベントオン)が、和食ミールキットの販売を開始しました。
配達エリアは、ニューヨーク、ニュージャージー、コネチカット、ペンシルバニア、デラウェア、ワシントンDC、メリーランド、ヴァージニア、そしてマサチューセッツの9州。

ベントオンのミールキット
ミールキットとは、いったいお弁当とはどう違うのか?
実際に頼んでみて、食べた感想を正直にレポートしましょう〜!
真空パックされた食材を茹でるだけ
ミールキットというのは、食材はパッケージのまま真空パックされているもの。
こんな感じで、袋に入って来ます。
一食分のおかずとごはん、副菜がセットになっている「セットキット」は、袋から出すと、具材別に真空チルド包装されています。

ミールキットのセットキットは袋詰めになっています
具材別に「Boil 5minutes」とか「Boil 9minutes」とかシールが貼ってあります。
それがないものは、お漬け物など、茹でずにそのまま食べるもの。

ミールキットには、茹で時間が書いてあるので、それに従えばオーケイ
で、やってみた。
こちらは肉じゃがと副菜、五穀米のセット。

肉じゃがのセットキット
5分〜8分くらい茹でて、キットの中身をお皿に並べれば、完成。
早ッ!!!!

肉じゃがのキットを茹でて,お皿に並べるだけ
うま〜!
はー、他人が作ってくれた肉じゃが、おいしいわー。
ひじきつくね丼!

ひじきつくね丼の真空パウチ
これを茹でて、お皿に並べれば、すぐにごはん。

ひじきつくね丼の出来上がり
このひじきつくねが気にいったので、4個リピートオーダーしてしまいました。
ちなみにわたしは気にいると、繰りかえして食べるタチです(汗)
ビビン麺を茹でなくても、流水で洗えば、それでオーケイ。具材はを麺の上に並べて、上から特製ソースをかけるだけ。
早ッ!!!

びびん麺のミールキットを、うちで作ってみました
いやー、便利な世の中になったものです。
昔は「3分間待つのだぞ」と、カップ麺やボンカレーを温めていたものですが、今や真空ミールキット。
インスタントは体に悪いというのとは反対に、野菜も多ければ、添加物もなく、ヘルシーな料理です。
こちらは野菜ごろごろカレーです。

カレーのセットキット
自分で作っていたら、こんなに野菜を入れて居なかったかなとも思い、強制的に野菜を食べられるという(笑)

野菜ごろごろカレー
すべての食材は自社工場で調理後、すぐに瞬間冷却、真空パックされ、翌日には配送されるそう。
防腐剤も添加物も使っていないので、体にも安心だし、おいしさと栄養そのままが配達されます。
Bento文化の普及をアメリカで
BentOn の創始者、古川徹さんは東京下町出身。実家は、お祖母様が始めたお弁当屋さんだったそう。
古川さんは2006年に、若干26歳で、NYのお弁当屋さん「フジケータリング」を引き継ぎます。

BentOnの前に立つ、社長の古川徹さん
企業理念を「BENTO FOR ALL」と定め、2012年に、「BentOn」という名称に変更。
「お弁当を売るだけではなく、弁当という文化も同時に広めていきたいと思ったんです」
と古川さん。
ミールキットの開発は、1年前から取り組んできたそう。
日替わり弁当だと、どうしても配送できるエリアが限られて、時間も昼の2〜3時間が限界となってしまう。
それに対してミールキットであれば、1日中配送できて、配達エリアも一気に広がるのが強みです。

人気の総菜、ポークジンジャー
コロナ渦において、NYでは一時期ロックダウンでレストランは閉まり、家庭での自炊が一気に増えました。
「コロナになり、各家庭からいろいろな悲鳴を聞きました」
そこで手軽に栄養バランスのとれた和食を提供することを目的として、ミールキットを開発したそう。
「昔からあまり変わっていないのが、料理を作るという家事の時間で、それを肩代わりしたいと思っています」
うちごはんの感覚で食べられる飽きない味
そしてまた自炊ばかりしていると、自分の味に飽きてしまうのも、たしか。
わたし自身はふだん日系食料品店にあるお弁当は、買わないタイプです。あまり出前も頼まないほう。
ところが実際にミールキットを利用してみた感想としては、
「めちゃ便利ーッ!」
「フツーにおいしい」
「副菜も揃っている」
「冷蔵庫にいれておけるのも、ポイント高い」
と予想以上に便利で、高得点。

ミールキットはパウチに真空パックされています
お弁当はコンビニで買わないけれど、ミールキットは冷蔵庫に蓄えておきたいという感じでしょうか。
でもって出前と違って、味が自然で、「うちごはん」に近い。
出前は毎日食べられないけれど、ミールキットなら、毎日でもオーケイなくらいのナチュラル感。
いやー!このサービスがあって良かった!
まとめ買いして、冷凍も可能
このミールキットですが、2週間に一度、メニューが変わり、主食におかずと副菜がついた「セットキット」(一食15ドル前後)。
また人気の定番サイド「惣菜キット」(4ドル前後)など、好きなセットを好きな数量でオーダーできます。
いろんな種類があります!

ブリの照り焼きキット
メニューは管理栄養士&米国認定ヘルスコーチである安永麻紀さんが監修して、カロリー表示もしてあります。
さすが栄養士さんが監修しているだけあって、ごはんも五穀米やキヌア米、野菜もたっぷり、カロリーも500キロカロリーくらいと、ヘルシーです。
ちなみに70ドル以上のオーダーだと送料が無料になるので、どうせならまとめ買いをしたくなりますよね?
気になる日持ちですが、10日間くらいは余裕です。
古川社長によると、「茹でる食材は、冷凍も可能。冷凍であれば、1ヶ月は保ちます」とのこと。

豆腐ハンバーグ。冷凍もオーケー。あると便利です
サバの味噌煮が冷凍庫にあって、好きな時に解凍して食べられるというのは、在米邦人にとって、心の灯じゃないでしょうか。

サバの味噌煮。冷凍もできて便利!
冷凍した場合は、室温か冷蔵庫で解凍した上で、規定の茹で時間でボイルしてみて下さいね。
ということで、わが家的には冷蔵庫に常備しておきたいミールキットなのでした。
前述のように、NYを拠点にして、ニュージャージー、コネチカット、ペンシルバニア、デラウェア、ワシントンDC、メリーランド、ヴァージニア、そしてマサチューセッツの9州に配達しています。
オーダーしたい方は、ぜひこちらのサイトからチェックインしてみて下さい。
↓