今年の4月のこと。NY在住の友人からメールが来た。

「山本太郎のドキュメンタリー映画『Beyond the Waves』の上映会をやります」

えええ!

ニューヨークに住んでいても、海の向こうの日本が心配な私は、この企画に飛びついた。

だって、いま日本は、大企業優先で、市民が大切にされないアメリカのような国へと変貌している。

70年以上、美しい第9条の平和憲法を守ってきた日本が、集団的自衛権でいまや「戦争のできる国」へと変わっていっている。

私の祖国が、危険な軍国主義へと後戻りしそうになっていることに危機を感じる。

戦後、平和を維持してきた日本が、軍事国家に堕していくのを見るのは耐えられない。

今もなお、人々の生活を脅かしている核兵器と原発をなくしたい。

そんな思いを抱く私にとって、官僚側ではなく、市民のために声をあげてきた参議院議員、山本太郎は、唯一の希望の星だ。

そんな彼が、外国映画の題材になった、ということにも興味が湧く。

ベルギー人監督アラン・ドゥ・アルーが、日本の政治家である山本太郎を追ったドキュメンタリー映画『ビヨンド・ザ・ウェイブス』を製作したのだ。

配給会社がまだ決まっていない関係で、まだ未公開。

ベルギーで一度だけ先行試写された新作である。

そんな映画を、私の友人は「NYで上映会します」と、まだ何も決まってない時点で言い切ったのだ。

それからが大変だった。

彼女の友人が監督と知り合いだったので、彼女は直々に製作者たちに上映させて欲しいと依頼を出した。

封切り前の作品を、どうやって上映させてもらえるか。

ニューヨークの上映会場はどこにするか。

いつなら可能か。

どうやって上映会の知らせを広めるか。

友人は、胃が痛くなるような思いで必死に頑張った。

彼女の仲間たちも力を添えた。

私たち有志たちは、自分たちで経費を負担してでも、多くの人たちに観てもらうために学生は試写無料にしようと決めた。

これはビジネスのためにやる上映じゃない。

この作品を多くの人たちに観てもらうことで、世の中は少しでもよくなるのではないか。

そんな思いで、ニューヨーク在住の少人数の日本人たちが、この上映会を形にしていったのだ。

そして遂に、この火曜日、9月25日、この私たちの企画が現実となる。

公開前のドキュメンタリー映画『Beyond the Waves』の特別先行上映会を、コロンビア大学で開催します!

そして、なんと!

上映後に、山本太郎参議院議員と会場をSkypeで繋いで、山本氏との質疑応答 Q&A セッションをします!

ご来場をお待ちしております。


『Beyond the Waves』
ニューヨーク特別上映会

日程:2018年9月25日

時間:開場6:40 p.m.・開演7 p.m.

会場:Columbia University
Room 918 International Affairs Building
420 W 118th St. New York, NY 10027

参加費:一般$15・学生無料(要学生証)・寄付歓迎

予約・お問い合わせ:こちらまで

*上映後に山本太郎参議院議員とSkype経由の質疑応答 Q&A セッション有

(英語のお知らせ)

映画『Beyond the Waves: (Taro Yamamoto, a Japanese rebel)』トレイラー

Embed from Sphinx cinema YouTube Channel

Featured photo courtesy of Beyond the Waves (de Halleux)

UPDATE: この、監督の祖国ベルギー以外で世界初となった上映会は盛況でした。
その様子は下記で読んでください。

封切り前の山本太郎さんのドキュメンタリー映画、初上映がニューヨークな理由と、その後。

 

「セレブの小部屋」No.106
Copyright: Yuka Azuma 2018