えええ!吉田照美さんのラジオ番組で、NYニッチの記事が紹介された!?

私の人生最大の名誉!

「封切り前の、山本太郎さんのドキュメンタリー映画『ビヨンド・ザ・ウェイブス(Beyond the Waves)』っていうのが、ニューヨークで特別上映、ってニュースがあったんですね」

と、吉田照美さんはラジオ番組「TERUMI de SUNDAY!」(BAY FM)で、詳しく話してくださった。

ベルギー人監督が製作したドキュメンタリーの自主上映を友人が企画し、それに関わった私が書いたこの記事だ。

封切り前の山本太郎さんのドキュメンタリー映画、初上映がニューヨークな理由と、その後

もっと感動したのは、ラジオで紹介されたことを知らせてくれた女性が、生まれたての赤ちゃん片手に睡眠を削りながら、放送された全文を書き起こしてくれたこと。ビヨンド・ザ・ウェイブス自主上映連絡会を、ボランティアで立ち上げた友人たちだ。

その原動力は、どこからくるのだろう。

どの政治家への応援であれ、どの政策への賛同であれ、ボランティアで頑張っている人たちの熱意はピュア。みんないい社会にしていきたいと願っている。そんなボランティアの仲間が集まって可能にさせた上映会だった。

ラジオで吉田照美さんが話してくださった、その書き起こしの一部なり。

==========

吉田照美:山本太郎が何者かわからないアメリカで、映画作って、満杯なんだよ。すごいよね。で、映画はとにかくこのアズマさんが言うには、「素晴らしいドキュメンタリーだった」と。

「アラン・ドゥ・アルー監督は、変貌してゆく日本をしっかり見つめる、日本の異端の政治家が…」。
だって異端だと思うよ。みんなが賛成している法案、たった一人反対できるんだもん。ブレない。
えー、とにかく「独自のやり方で日本の人々を守ろうと奮闘している姿を描き出した」と。

今の政治には愛がない」と。だから国が排他してゆく人々たちが、このままではどんどん増えてゆく。

山本太郎の方針は、すべての人たちへの愛が軸になっている」ことは、前から、この方も気づいていた、と。
でも今回学んだのは、自分が役に立たない人間ではないか、生きている価値がないのではないかと思う人たちへの気遣いが、山本太郎さん、非常に強く思っていると。
自分は生きてていいんだ、と胸を張って言える人が、今、少ないとね。

なんらかのことに、そういう役に立っているということを考えたら、大したことないんじゃないかなみんな、って思っちゃうよね。
で、彼は3人に1人が貧困で、多くの人たちが苦しい生活状況の中で生きていることを説明して、貧困者が悪いんじゃなくて、国が機能していないから国民の生活が厳しいんだ、と彼は考える、と。

食べていくだけで精一杯の人たちは、他の人たちの問題を考える余裕もない。疲弊して仕事に追われていたら、考える暇もない。政治に無関心な人たちに対しても、彼の言葉には批判ではなく愛がある、と。

なんか演説とかなんかしていると、お前なんかなんだー、とかなんか言われて、「そういうあなたも守りたい」って返せる人だからね、山本太郎は。

岡田ロビン翔子:素敵な…。

吉田照美:それは、なかなかちょっと懐が深いっていうか、それぐらいの人が政治家になってほしいと思いますけどね。とにかく僕も、この映画、見てみたいと強く思っております。以上です。

【TERUMI de SUNDAY!(BAY FM)2018年10月14日放送分より】

=========

政治に関して、そして何に関しても、人それぞれの考えがあって当然だ。
例えば、この吉田照美さんのように、風刺アートを表現するアーチストも活躍できる日本は、捨てたもんじゃないと思う。だけど、表現の自由が権力側によって奪われないように、私たちは気をつけていかなきゃならない。

現に、山本太郎さんの率いる「れいわ新選組」は主流メディア報道に無視されるような世の中だ。

そして、有名ミュージシャンであるSUGIZOさんが山本太郎さんとのツーショットをインスタグラムで公開して山本太郎への支持を表すと、有名人は政治に口出しするな、みたいな反応があったりで驚く。

反体制こそがロックの醍醐味だったりするわけなのに、ロッカーは政権に立ち向かう政治家を応援してることを公表してはならぬ? 有名人には思考を語る自由はないとでも?

海外では多くのミュージシャンやハリウッド役者たちが堂々と特定の政治家への支援を発表している。
もちろん、それによって人気が上がったり減ったりするし、俳優だった山本太郎が原発に反対する発言で仕事を干されてしまったように、仕事に影響が及ぶ場合もある。だからこそ、リスクを承知で声をあげる勇気あるセレブは偉いな、と私は思う。

「50歳になったことを機に、今まで以上に本音を発していくよ。人生の残された時間を有効に使いたいからね」と、SUGIZOさんは、山本太郎さんの応援に行くことをツイッターで告知。

そして2010年7月12日、SUGIZOさんは山本太郎街頭演説の舞台に立つと、詩を放つように美しく思いを放った。

「とても重要なことは、太郎さんがずっと訴かけて くれていること。
そして それが そのまま れいわ新選組のスローガンになっていること。

それは、ただ みなさんが生まれてきた。
今 生きている。

ただそれだけで 祝福されるべきだということです」

Posted by Taro Yamamoto on Wednesday, June 19, 2019

 

太郎さんは、身体や精神に障害がある人も、お金のない人も、独り身の人も、生きたいと思わない人さえも、幸せにしたいと、本気で思っている。

去年の秋、『ビヨンド・ザ・ウェイブス』の初上映会でも認識した。
山本太郎さんなら、誰も取り残さない、愛ある政治を貫き続けてくれるだろうと。

そして、そのときの質疑応答で、私はポロリと思わず、山本太郎さんに聞いてしまったのだ。

「来年、落選するかもと聞いたんですが、本当ですか?」

でもそのときは、彼は自分の議席を引き換えにしてまで、優秀でありながら身体障害者である人材を国会に送りこむとは想像つかないことだった。

彼が代表する「れいわ新選組」から比例区の特定枠に重度障がい者の木村英子氏と難病患者の ふなごやすひ 氏が優先的に当選できるようにした。山本太郎を国会議員として続けさせるには、れいわ新選組から比例区で3人以上を当選させなければならない。山本太郎さんの落選の可能性は、さらに高まった。

そんな彼の大胆なやり方は、あっぱれ。国会で5席を確保しないと、「れいわ新選組」は政党として認められないのだから。こうでもしなきゃ、革命は起こせない。

山本太郎は、革命をおこしているのだ。

参議院選挙、いよいよ幕開け。
ニューヨークに住む私は、NY日本総領事館で在外投票した。
領事館の係員たちがとても丁寧に対応してくれて、日本はいい国だと改めて感じた。有権者が手書きし、厳重に包んだものを、間違いがないか丁寧にチェックしてくれて、1票1票が重要だという扱いだった。

こうして在外投票できることに感謝するばかり。
いまは、これが、国を良くするために私ができることだから。

 

『セレブの小部屋』No.109
© Yuka Azuma 2019 / あずまゆか

#BeyondTheWaves
Featured photo courtesy of Beyond the Waves (de Halleux)

(お知らせ)
『ビヨンド・ザ・ウェイブス(Beyond the Waves)』自主上映会へのお問い合わせが現在、殺到しており、お返事は選挙終了後しばらくかかりますので、ご了承ください。