この美しい男性、手首のあたりに象の絵を入れ墨している。
私はそれが気になって仕方ない。「それ、私のいちばん大好きな動物」と言うと
「サンキュー。僕も」と、ボイド・ホルブルック。
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目の前に座る彼は、はっきり言って、映画で見るよりもカッコいい。
素顔の彼は、まさに、これ。
このビデオの中の彼に、気さくさをプラスしたような感じなのだ。
Boyd Holbrook from Muse Magazine on Vimeo.
でも、いくら私たちが彼の素敵な容姿に見とれていても、本人は全く外見のことなど気も使っていない様子で、自然体。グッチやジャン・ポール・ゴルチエなどのファッションモデルをやってきた彼だが、モデル時代の話題には全く乗ってこない。多分、大学費用を稼ぐためとかにやってただけなのね、と、想像ついてしまう。
でも、そのモデルの仕事で1年、日本に住んだことがあって、東京や鎌倉などに親しんだと教えてくれたときには、嬉しそうだった。
いいな、こういうマイペースで、正直な人。
『X-MEN』シリーズ新作、ヒュー・ジャックマンがウルヴァリンを演じる最後の作品となる『LOGAN ローガン』で、ヒューと戦うアンチヒーロー役に抜擢された彼であるが
「僕はウルヴァリン映画に出たいとも思ってなかった」
なんて爆弾宣言まで飛び出す。
「それどころか、ブロックバスターなスーパーヒーロー映画ってものを、ずっと避けてきたんだ」
商業的にビッグなアクション映画だからでなく、『ローガン』の題材と脚本に惹かれた、というボイド。
そういえば、脚本など映画製作を学んできた彼は、2007年にガス・ヴァン・サント監督に脚本を送ったことがきっかけとなって気に入られ、映画『ミルク』でデビューしたのだ。
そして、『LOGAN ローガン』で、ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンの最後の手強い敵に抜擢されたのだ。首にはドクロの刺青、口を開けると嫌らしい金歯、彼の素顔とはイメージの違う悪党を演じた。
「僕の役作りの方法? 脚本を300回くらい読みこんだ後は、ただボーッと空想するんだよ。それは重要だと思うんだ」
と、彼は説明する。

『LOGAN ローガン』 Photo courtesy of 20th Century Fox
「家の掃除や皿洗いなど、気を使わない家事をしているとね、マインドが動いていくんだよ。すると、突如、ああ、そうだ!と、閃く。
彼に金歯をつけよう! サングラスをかけて、ああしよう! そんなことが閃くんだよ。
料理や皿洗い、そんな日常の行為をすることが大切なんだ。
誰かに洗濯や家の掃除をしてもらうことは容易だよ。だけどそれらは、僕にとって重要な日課なんだ。
考える時間を持つ機会になっているわけだから」
うわー、家では、しっかりと家事もやっている彼。
それも自ら好んでやっているなんて。
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「これからも若い女性たちから人気を博しそうだが、彼女たちへのメッセージは?」という愚問を浴びさせられると、彼の回答は一言。
「僕はすでに結婚している」
エリザベス・オルセンと婚約していた時期もあったが、いつの間にかすでに誰かの夫になっていた彼。
皿洗いする男には、すでに幸せな妻あり。
「セレブの小部屋」No.98
copyright: Yuka Azuma 2017
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