一瞬、バカなことがやめられないセクシーなオバカちゃんかと思われてしまうかも。

ドラッグとセックスが大好きなパーティガール。
『バチェロレッテ あの子が結婚するなんて(Bachelorette)』で彼女が扮した女性。

浮気に羽目をはずす肉感的で浅はかな女性。
レオナルド・ディカプリオとの共演作『華麗なるギャツビー』での彼女の役どころ。

ファッションに夢中、買い物がどうしてもやめられない中毒者。
『お買い物中毒な私/Confessions of a Shopaholic』で主演したニューヨーカー。

そんなアイラ・フィッシャーは、実際も華やかなムードがあって、映画から溢れ出るグラマーガールな雰囲気はそのまま。
ところが、質問すると、スクリーンのイメージとかけ離れた答えが返ってくることが多くて、そのギャップがとても不思議な魅力になっている。

『お買い物中毒な私』主演のアイラ・フィッシャー

「私はあまり買い物をしないし、買い物も好きじゃない」
と、 買い物依存症の女性を見事に演じきった彼女。

「洋服を試着したりすることって、本当に疲れる。鏡に映った自分の姿はとても良いとは言えないし。
今日のように記者に会うときには、ナイスな洋服やアクセサリーを拝借できるの。このネックレッスだって、すべて自分のものじゃなくて借り物よ。
ヘアだって、じつは自分のものじゃなくて、エクステンションよ!」

そんなことまで笑って教えてくれる飾り気のない女性なのだ。
そのうえ、こんなコメントまで。

「ハリウッドのドレスアップは大企業に乗っ取られていると思う」

だなんて、私がいつもプレミアのレッドカーペット取材のときに感じることを、レッドカーペットを歩くスターである彼女の口から聞けるとは、なんて新鮮!

「ハリウッド・スターのドレスアップって、あまり個性に重きを置いていないでしょ。安く手にはいる無名の駆け出しアーチストものや、名のないヴィンテージものを着たりしなくなってきている。
みんなそれぞれスタイリストがいて、みんなと同じような外れていないものを身につけていて、本当に奇妙だわ」
と、アイラ。

アイラ・フィッシャーは外見を美しく見せることばかりに気をとられる女性ではないのだ。彼女に何度か取材していくうちに、馬鹿娘のように見せている才女、というイメージが私の中で膨らんでいく。

じつは彼女、10代向けのベストセラー小説を2冊、18歳のときに執筆した才能の持ち主でもある。
スコットランド人のロマンス作家の母親の影響だ。

『グランドイリュージョン/Now You See Me』で扮した頭の回転の良いマジシャンは、実際の彼女に近いかもしれない。

『バチェロレッテ あの子が結婚するなんて』で共演する アイラ・フィッシャーとキルスティン・ダンスト

奇想天外なことをやりのけるコメディアン俳優サシャ・バロン・コーエンと、2010年に結婚。2児の母親だ。

「私の夫サシャ・バロン・コーエンをウエイターだと勘違いしたのは、キルスティン・ダンストよ」

と、『バチェロレッテ あの子が結婚するなんて(Bachelorette)』での共演女優キルスティン・ダンストと、初めてアカデミー・オスカー授賞式で会ったときのことを教えてくれた。

「私がトイレに行っていたから、サシャは1人でバーのあたりで佇んでいたの。そしたら、キルスティンがやって来て、彼に”エキスキューズミー、シャンペンを2杯くださいな”って話しかけたのよ(笑)」

サシャ・バロン・コーエンとアイラ・フィッシャー夫妻

結婚して、夫サシャの宗教であるユダヤ教にも改心した彼女だ。彼との結婚生活を満喫中。

「私は“結婚”という制度が心から大好きなの。
自分のパートナーを定めるのは人生で下す、もっとも重要な決断の1つだと思うから」

そんなことを、キラキラ目を輝かせながら話してくれる。サシャは、本当にラッキーなオトコ!

「人生というものは、高潮のときも、低潮のときもあり、いろんな波に満たされている。結婚は、それをシェアできるベストフレンドがいる、ってことよ。
まるで宝くじに当たったみたい。考えてみて。それはなんて驚異的で素晴らしいことでしょう」

Copyright: Yuka Azuma 2014