NYを代表するジュエラーといえば、ティファニー。
オードリー・ヘップバーンが扮するホリーがパンを囓るシーンで憧れたことがある人も多いはず。

そのティファニーの2010年コレクションです!
独創的なデザインと、最高品質の宝石類、超絶的技法の職人芸が発揮されるのが、このコレクション。

目の保養にすばらしい輝きをご覧あれ!

ティファニーはその歴史をひもといてみると、自然をモチーフにしたデザインを得意とするブランド。

天才ジュエリーデザイナーであるポールディング・ファーンハム(Paulding Farnham)がデザインした「蘭の花」は1889年パリ万国博で金賞を受賞、さまざまな展覧会で金賞に輝き、ティファニーを黄金期に導きます。

彼の信念は「自然こそデザインの源である」という姿勢で、これは現代でもアメリカン・デザインの基礎にもなっているもの。

さらに1956年にマスター・ジュエリー・デザイナーとして契約したジーン・シュランバーセー(Jean Schlumberger)は鳥や海の生物など自然界をモチーフにしたものが多く、カラーストーンを大胆にあしらったデザインで賞賛を浴び、傑作「バード・オブ・パラダイス(楽園の鳥)」で知られています。

また現在も活躍しているエルサ・ペレッティもヒトデをモチーフにしたスターフィッシュ・シリーズで有名ですよね。

この中央にあるブローチもよく見ると、驚いたことにイモムシをモチーフにしているもの!
職人技のすばらしさは芸術作品のよう。

カラフルな宝石を大胆にちりばめたデザインはティファニならでは。

そしてティファニーといえば、イエローダイアモンドでも有名。

1878年に南アフリカで発見されたイエローダイアモンドは原石が287.42 carats (57.484 g) という世界最大級のもの。

これを手に入れたのがティファニーで、ジョージ・フレデリック・クンツによって82面カットのクッション・シェイプのブリリアント・カットが施されます。

これが名高い「ティファニー・イエローダイアモンド」で、なんと128.54 carats (25.708 g)もあるのです。

ジーン・シュランバーゼーのデザインでこの石は「バード・オン・ロック」という黄金の鳥をあしらったブローチに加工されていて、永遠の名作となっています。

じつはこの伝説の石は、ティファニー五番街本店で見ることができるのです!

そんなティファニーで2010年はイエローダイアモンドのコレクションが大々的に打ち出されています。

高品質のイエローダイアモンドというのは非常に稀少なものですが、ティファニーでは黄色の色彩が鮮やかなファンシーヴィヴィッドイエローからファンシーイエローまでの高いグレードだけだとか。

太陽の光のようなイエローダイアモンド。
見ているだけで、こちらの運気もアップしそう!

ポールディング・ファーンハムのデザインにオマージュを捧げる「ティファニー・ガーデン」シリーズは花やトンボをモチーフにしていて愛らしく、日本の女性にお薦め。

選びぬかれた宝石の質と、デザインの美しさ、技術の高さで王侯貴族や大富豪、ハリウッドのスターたちを魅了してきたティファニー。

憧れのジュエリーをひとつは手にいれてみたいものです!

Tiffany & Co.
http://www.tiffany.com/International.aspx

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