ドーヴァーストリート・マーケットがNYにオープン。
コム・デ・ギャルソンによるコンセプトストアで、ロンドン、東京銀座に続いて三店舗目です。
NYでオープンしたのが、意外なことにキップスベイと呼ばれるエリア。
マレーヒルやキップスベイといえば静かなエリアで住宅街として知られていますが、はっきりいってオシャレの不毛地帯。
トレンディな店がなくて、インドカレーの店やナゾのアジアめし屋しかないエリアに、いきなり降臨して最先端で攻めてくるとは!
ある意味ギャルソンらしいともいえますね。
川久保玲氏が「さまざまなジャンルのさまざまなクリエイターたちが集まり、美しいカオスを生み出す雰囲気のもと、互いに出会うようなマーケットを作りたい」とコメントしているように、ストアはセレクトショップというより、互いに違う、さまざまな個性と世界観が同時に並列しているような、なんともいえず躍動的でアーティスティックな空間。
7階建てのビルディングには、コム・デ・ギャルソンはもちろん多彩なブランドがショップを展開。
レディース、メンズ、スポーツウェアやスニーカー、アクセサリーまで揃っています。
「PRADA(プラダ)」から「J.W.ANDERSON(J.W. アンダーソン)」「Sacai(サカイ)」「SAINT LAURENT(サンローラン)」「THOM BROWNE(トム ブラウン)」「Giambattista Valli(ジャンバチスタ・ヴァリ)」「Rick Owens(リック・オーウェンス)」「Jil Sander(ジル・サンダー)」といった有名ブランドに、さらに日本発の靴ブランドで、ジョン・メイヤーらのセレブも愛用する「visvim(ビズビム)」や「Supreme(シュプリーム)」も出店。
NYらしくモスコットのメガネもあり。
内装インテリアにもアートが施されていて、空間としてもアーティスティック。
アーティストのマグダ サイエグ(Magda Sayeg)による「Everlasting Gobstopper」は柱をすっぽりとニットで覆ってカラフル。
また著名なアーティスト、レオ スーエル(Leo Sewell)による「Rap Wrap」は柱をさまざまなマテリアルで覆ったもので、アメリカンポップカルチャーのアイコン的なマテリアルが目を引きます。
一階にはオーガニックカフェ「ローズベーカリー(Rose Bakery)」も併設。
NYにはめずらしく前衛的なブランドを揃えたコンセプトストア、クリエイティブな服や物作りが好きなひとはぜひ覗いてみる価値あり。
ドーヴァーストリート出現で、はたしてトレンドと無縁だったキップスベイやマレーヒルが数年内に変わっていくか乞うご期待なところです。
http://www.doverstreetmarket.com/
160 Lexington Avenue New York, NY 10016
@30th street
電話 : 646 837 7750
営業時間:11am–7pm(月曜〜土曜)
12pm–6pm(日曜)
黒部エリのホームページはこちら ブログ「エリぞうのNY通信」はこちら