メトロポリタン美術館で現在開催されている「キモノ・モダン・ヒストリー展」

江戸から昭和にかけての着物など50点が展示されています。

アメリカ人の来館者が「オーマイガー」を連発するのは、大名の奥方や大店のお嬢さんの豪奢な打ち掛け。

江戸時代の大名の奥方の打ち掛けは、時代劇「大奥」みたい。

金糸銀糸の刺繍の豪華なこと!
しかし、こんなに糸が使ってあったらさぞかし重たくて、トイレにも簡単に行けなかったに違いないと下世話な想像。

商家のお嬢様も負けてはおりません。
贅をつくしたとはこのこと。

江戸のソーシャライトは娘に惜しげなくお金を使って財力を誇示したのでしょう。

こんな重たいもの着せられていたら、こっそり抜け出して遊びに行く事もできなかったのではないかと。
おのずから箱入りにならざるを得ないでしょ。

刺繍、染め、手描きの和服技術がてんこ盛り。
職人のドヤ顔が見えそうな贅沢品のオンパレード。

これらを収集した西洋人コレクターの目には着るモノというより、タペストリーに見えたのでしょう。

アメリカ人のお宅には打ち掛けを壁に飾っていらっしゃる方もいらっしゃいますもの。
派手な方がわかりやすくてウケがよろしいようで。

「オーマイガー」の声は聞こえませんが、日本のリサイクルの神髄、着古しを折り直したりパッチワークにした半纏。

火消し半纏も手が込んでいます。
火を消しに行くのに「風神雷神」を背負ってとは洒落のきいたことで。

男物は裏地や長襦袢が展示されています。

裏地に富士山が描かれた男物の羽織。

長襦袢には、日清戦争。
真ん中は菊の御紋じゃない?大胆!

この文化、昭和のツッパリ君たちが学ランの裏に龍の刺繍をしていたのに相通じるのではないでしょうか?
コレクターにとって下着や裏地だろうが派手なものを集めちゃったところが、ワタシ的には「オーマイガー」でございました。

最後にひとつ。見事な蒔絵の化粧台を。

キモノとの関連がちょっと????ではありますが、さすが日本のクラフトマンシップです。
櫛や筆の細工もさることながら真ん中の丸に十の字はひょっとして島津のお姫様の嫁入り道具?

全体的に比較的時代が近いので「日本のどこかのご大家のお蔵にはまだまだありそう」と思った次第でもあります。

デザインとして見るもよし、時代劇を妄想しながら見るもよし、来館者の反応に聞き耳をたてるもよしでございます。

All Photos : © 2000–2014 The Metropolitan Museum of Art. All rights reserved.

The Metropolitan Museum of Art
http://www.metmuseum.org/
Kimono: A Modern History
2015年1月19日まで
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