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メトロポリタンオペラを映画館で見る!今シーズンのMET Live in HDは10月6日『アイーダ』でスタート!

オペラファン待望のMET Live in HD新シーズン

オペラファン待望のMET Live in HD新シーズンが10月6日からスタートする。

2018-19シーズンは、壮大な舞台が圧巻のヴェルディ作曲『アイーダ』から。

また、今シーズンのMETの話題作、サン=サーンス作曲『サムソンとデリラ』やヴェルディ作曲『椿姫』、チレア作曲『アドリアーナ・ルクヴルール』という新プロダクション3作品や、MET初演となるミューリー作曲の新オペラ『マーニー』も上映予定だ。

その他、プッチーニ作曲『西部の娘』、ビゼー作曲『カルメン』、ワーグナー作曲『ワルキューレ』、ドニゼッティ作曲『連隊の娘』、プーランク作曲『カルメル会修道女の対話』という全10本のラインナップ。

MET Live in HDは世界三大歌劇場の一つであるニューヨークのメトロポリタンオペラハウスから、上演中の作品をライブで映画館にデジタル配信するという画期的なシリーズ。2006年12月にスタートするや、世界中でセンセーションを巻き起こした。

記念すべき最初の作品はジュリー・テイモア演出のモーツァルト作曲『魔笛』の英語版で、以降、シーズンごとに作品と上映地を増やし続け、今や新しいオペラの楽しみ方としてしっかりと定着している。

物理的にニューヨークから離れた場所にいるオペラファンや、もっと手頃な価格でオペラを楽しみたいファンも、近くの映画館で最高の画質と音質で世界最高峰のオペラを楽しめるのだ。

日本では「METライブビューイング」というタイトルでお馴染みで、METからライブ配信したその数週間後に日本語字幕付きの録画版が上映される。日本のオペラファンにも大人気のシリーズだ。

MET Live in HD 2018-19の演目と詳細は以下のとおり:

ヴェルディ作曲『アイーダ』

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A scene from Act 2 of Verdi’s “Aida”
Photo: Marty Sohl/Met Opera

METの『アイーダ』といえば、古代エジプトを描いた豪華で壮大な舞台美術が圧巻。

ファラオの時代のエジプトを舞台に、エジプトとエチオピアという2つの国家の興亡、戦争で引き裂かれた男女の悲恋を描いた悲劇だ。

「清きアイーダ」や「勝ちて帰れ」などの名曲や、トランペットのファンファーレと弦楽の掛け合いで始まり、そこに混声合唱が加わる「凱旋行進曲」が有名。

今シーズンのMET Live in HDでは、大スター、アンナ・ネトレプコがMETで初めてアイーダを演じる。

Aida

作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ
指揮:ニコラ・ルイゾッティ
演出:ソニヤ・フリゼル
出演:アンナ・ネトレプコ(ソプラノ)、アニータ・ラチヴェリシュヴィリ(メゾソプラノ)、アレクサンドルス・アントネンコ(テノール)、クイン・ケルシー(バリトン)、 ディミトリ・ベロセルスキー(バス)
MET Live in HD:10月6日
日本上映期間:11月2〜8日

サン=サーンス作曲『サムソンとデリラ』新プロダクション

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Roberto Alagna as Samson and Elīna Garanča as Dalila in Saint-Saëns’s “Samson et Dalila.”
Photo: Ken Howard / Met Opera

今シーズンのMETオープニング作品となったサン=サーンス作曲『サムソンとデリラ』の新プロダクション。

演出はブロードウェイミュージカル『紳士のための愛と殺人の手引き』の演出でトニー賞を受賞したダルコ・トレズニヤック。MET演出デビュー作だ。

『サムソンとデリラ』は旧約聖書から取られた物語で、ペリシテ人に支配されるイスラエル、ガザを舞台に、ヘブライ人の英雄サムソンと、サムソンを誘惑して復讐を狙う美女デリラを描く。

主演のサムソンはテノールのロベルト・アラーニャが、デリラはメゾソプラノのエリーナ・ガランチャが演じる。2009年の『カルメン』新プロダクションで絶賛されたコンビだ。

Samson et Dalila 

作曲:カミーユ・サン=サーンス
指揮:マーク・エルダー
演出:ダルコ・トレズニヤック
出演:ロベルト・アラーニャ(テノール)、エリーナ・ガランチャ(メゾ・ソプラノ)、ロラン・ナウリ(バスバリトン)、ディミトリ・ベロセルスキー(バス)、イルヒン・アズィゾフ(バリトン)
MET Live in HD:10月20日
日本上映期間:11月16〜22日

プッチーニ作曲『西部の娘』

MET-Opera-Fanciulla-del-West
A scene from Act III of Puccini’s “La Fanciulla del West.”
Photo: Ken Howard / Met Opera

1910年にここメトロポリタンオペラハウスでワールドプレミアを迎えた記念すべきプッチーニの西部劇オペラ。

舞台はゴールドラッシュに沸く19世紀のカリフォルニア。鉱夫達の憩いの場である酒場を切り盛りする女主人ミニーと、盗賊団のボスの恋の行方と、ミニーに恋心を抱く保安官や、盗賊団に恨みのある鉱夫達が織り成す物語を描いている。

プッチーニがメトロポリタンオペラハウスに招待され、その時にニューヨークで見た舞台を基に作られたオペラだ。

La Fanciulla del West

作曲:ジャコモ・プッチーニ
指揮:マルコ・アルミリアート
演出:ジャンカルロ・デル・モナコ
出演:エヴァ=マリア・ヴェストブルック(ソプラノ)、ヨナス・カウフマン(テノール)、ジェリコ・ルチッチ(バリトン)、カルロ・ボージ(テノール)、マシュー・ローズ(バス)
MET Live in HD:10月27日
日本上映期間:12月7〜13日

ニコ・ミューリー作曲『マーニー』MET初演

ENO-opera-Marnie
A scene from the English National Opera’s production of Nico Muhly’s “Marnie”
Photo: Richard Hubert Smith / English National Opera

アルフレッド・ヒッチコックが映画化したウィンストン・グレアムのサイコサスペンス小説『マーニー』を、ロンドンのイングリッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)とMETが共同でオペラ化。

昨年ENOでワールドプレミアを迎えた新作で、METはこれが初演。その話題作が早速映画館で見られる。

舞台はミッドセンチュリーのアメリカ。盗癖のある謎の美女マーニーと、彼女の盗みを知り、それをゆすりの種にして結婚を迫る男マークを追ったサスペンス。

作曲は鬼才ニコ・ミューリー。演出はブロードウェイの演出家として有名なマイケル・メイヤー。

メイヤーはミュージカル『Spring Awakening』で2007年のトニー賞を受賞したブロードウェイで活躍する演出家だ。METでは2012年に『リゴレット』を演出した他、今シーズンはヴェルディの『椿姫』新プロダクションも手がけている。

この異色作をイザベル・レナードとクリストファー・モルトマンが演じる。

Marnie
作曲:ニコ・ミューリー
指揮:ロバート・スパーノ
演出:マイケル・メイヤー
出演:イザベル・レナード(メゾ・ソプラノ)、クリストファー・モルトマン(バリトン)、イェスティン・デイヴィーズ(カウンターテナー)
MET Live in HD:11月10日
日本上映期間:1月18〜24日

ヴェルディ作曲『椿姫』新プロダクション

Traviata_1
Christine Jones’ set model for Act II, Scene 2 of Michael Mayer’s new production of Verdi’s “La Traviata.”
Photo: Met Opera Technical Department

今シーズンの目玉の一つは、12月4日に待望の新プロダクションとなるジュゼッペ・ヴェルディ作曲の『椿姫(La Traviata)』。

前述のマイケル・メイヤーが、舞台をきらびやかな18世紀に設定して四季折々の美しさを見せる。

指揮はヤニック・ネゼ=セガン。

貴族の愛人として暮らすヒロイン、ヴィオレッタをディアナ・ダムラウが、そのヴィオレッタに恋をする若き青年アルフレッドをファン・ディエゴ・フローレスが演じる。

La Traviata

作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
演出:マイケル・メイヤー
出演:ディアナ・ダムラウ(ソプラノ)、フアン・ディエゴ・フローレス(テノール)、クイン・ケルシー(バリトン)
MET Live in HD:12月15日
日本上映期間:2月8〜14日

チレア作曲『アドリアーナ・ルクヴルール』新プロダクション

Opera-Adriana-Lecouvreur
Piotr Beczała and Anna Netrebko in “Adriana Lecouvreur.”
Photo: Michael Pöhn / Vienna State Opera

ニューイヤーズ・イヴに新プロダクションがお披露目されるフランチェスコ・チレア作曲の『アドリアーナ・ルクヴルール』。

舞台上でも実生活でも熱烈な恋に生きた実在の18世紀のフランスの女優、アドリアーナ・ルクヴルールを描いた作品で、これまでにレナータ・テバルディ、モンセラート・カバリエ、レナータ・スコットなどの伝説のディーバ達が演じてきた役を、METではこの役は初めてとなるアンナ・ネトレプコが演じる。恋人役はピョートル・ベチャワ。

Adriana Lecouvreur

作曲:フランチェスコ・チレア
指揮:ジャナンドレア・ノセダ
演出:デイヴィッド・マクヴィカー
出演:アンナ・ネトレプコ(ソプラノ)、ピョートル・ベチャワ(テノール)、アニータ・ラチヴェリシュヴィリ(メゾソプラノ)、アンブロージョ・マエストリ(バリトン)、マウリツィオ・ムラーロ(バスバリトン)
MET Live in HD:1月12日
日本上映期間:2月22〜28日

ビゼー作曲『カルメン』

Carmen
Clémentine Margaine in the title role of Bizet’s “Carmen”
Photo: Marty Sohl/ Met Opera

「ハバネラ」「闘牛士の歌」「花の歌」等々、誰もが思わず口ずさんでしまう親しみやすいメロディでいっぱいの、世界的に人気のあるコミックオペラだ。

19世紀のスペイン、セビリアで、奔放なジプシー、カルメンの虜となって人生を狂わせる男ドン・ホセを描いた物語。

2017年のデビューパフォーマンスで成功を収めたメゾソプラノのクレモンティーヌ・マルゲーヌが、今シーズンも再びカルメン役を演じる。

Carmen

作曲:ジョルジュ・ビゼー
指揮:ルイ・ラングレ
演出:リチャード・エア
出演:クレモンティーヌ・マルゲーヌ(メゾソプラノ)、ロベルト・アラーニャ(テノール)、アレクサンドラ・クルジャック(ソプラノ)、アレクサンダー・ヴィノグラドフ(バス)
MET Live in HD:2月2日
日本上映期間:3月8〜14日

ドニゼッティ作曲『連隊の娘』

LA FILLE DU REGIMENT
A scene from Donizetti’s “La Fille du Régiment.”
Photo: Marty Sohl / Met Opera

切なさもたっぷりのドニゼッティのラブコメ・オペラ。

ナポレオン時代のスイス、チロル地方。孤児のマリーはフランス軍第21連隊に拾われて育った連隊のアイドル。そんなマリーが命の恩人トニオと恋をする。だが、マリーが実は貴族の娘と判明。恋するトニオとも連隊とも別れてパリで堅苦しい生活を始めることになるが、さて、マリーの恋は実るのか!?

今回トニオ役を演じるのは、高音を楽々と歌うことで有名なハヴィエル・カマレナ。ハイCたっぷりのトニオのアリア「ああ友よ、なんと楽しい日!」が楽しみの一つ。

La Fille du Régiment

作曲:ガエターノ・ドニゼッティ
指揮:エンリケ・マッツォーラ
演出:ロラン・ペリー
出演:プレティ・イェンデ(ソプラノ)、ハヴィエル・カマレナ(テノール)、マウリツィオ・ムラーロ(バスバリトン)、ステファニー・ブライズ(メゾソプラノ)
MET Live in HD:3月2日
日本上映期間:4月12〜18日

ワーグナー作曲『ワルキューレ』

MET-Opera-WALKURE
A scene from Act 3 of Wagner’s “Die Walküre”
Photo: Ken Howard/Met Opera

北欧神話を基に作られたワーグナーの『ニーベルングの指環』は、全世界の支配を可能とする魔法の指輪をめぐり、神々と巨人とドワーフと人間の争いと愛と欲望の物語を描いた超大作。

全15時間を要する四部作で、通常4日かけて上演されるが、今回MET Live in HDで放映されるのは、その中でも人気の高い『ワルキューレ』。序夜に続く第1日目の作品だ。

序夜『ラインの黄金』では、黄金の指環の誕生と、天上の神々の世界、地下のニーベルング族の住むニーベルハイムの物語が描かれるが、第1日目のこの『ワルキューレ』では、『ラインの黄金』の物語が過去となった時代の人間界に舞台を移し、神々の思惑に翻弄される人間を描く。

フランシス・フォード・コッポラの映画『地獄の黙示録』でもおなじみの「ワルキューレの騎行」も楽しみの1つ。

Die walküre

作曲:リヒャルト・ワーグナー
指揮:フィリップ・ジョルダン
演出: ロベール・ルパージュ
出演:クリスティーン・ガーキー(ソプラノ)、エヴァ=マリア・ヴェストブルック(ソプラノ)、スチュアート・スケルトン(テノール)、グリア・グリムスリー(バスバリトン)、ギュンター・グロイスベック(バス)、ジェイミー・バート(メゾソプラノ)
MET Live in HD:3月30日
日本上映期間:5月10〜16日

プーランク作曲『カルメル会修道女の対話』

MET-Opera-Dialogues-des-Carmelites
Erin Morley as Constance and Isabel Leonard
in Poulenc’s “Dialogues des Carmélites.”
Photo: Ken Howard/Met Opera

『カルメル会修道女の対話』は、血なまぐさいフランス革命末期に起こった史実を基に、「フランス6人組」と呼ばれる作曲家の1人プーランクが、信仰と殉教をテーマに作り上げた衝撃的なオペラ。

18世紀末のフランス。生まれつき神経過敏で恐怖心の強い貴族の娘ブランシュはカルメル会修道院に入る。だが、革命政府が聖職者を特権階級と弾圧。修道院は解散、建物は売却される。修道女たちは革命政府に従わずに密かに信仰を守っていたが、やがて捕らえられ、ギロチンの刑に処せられることになる。

この重くも美しい作品がMET今シーズンの最後を飾る。

Dialogues des carmélites

作曲:フランシス・プーランク 
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
演出:ジョン・デクスター 
出演:イザベル・レナード(メゾソプラノ)、カリタ・マッティラ(ソプラノ)、エイドリアン・ピエチョンカ(ソプラノ)、エリン・モーリー(ソプラノ)、カレン・カーギル(メゾソプラノ)、ドゥウエイン・クロフト(バリトン) 
MET Live in HD:5月11日
日本上映期間:6月7〜13日

MET Live in HD
オフィシャルサイト

METライブビューイング
オフィシャルサイト(日本)

Featured Photo: The lobby of the Metropolitan Opera House in New York City.
Photo: Jonathan Tichler/Metropolitan Opera

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