アメリカニュース

いよいよ危ないトランプ大統領の諸々か

22日付の日本の新聞では「トランプ大統領と安倍首相の電話会議が取り行われた」とニュースがあった。

今週のドナルド・トランプの話題

22日付の日本の新聞では「トランプ大統領と安倍首相の電話会議が取り行われた」とニュースがあった。

は?
こんな時にそんな話題?

今週のトランプ大統領に関する記事では、少なくともアメリカではそのことについて書かれているものを目にすることはない。

トランプ大統領の頭の中も今は極東のことなんてどうでもいいはずだ。

いや、もしかしたらそう言う今だからこそ、自分の本当の問題をかき消すためにも日本の首相との会談のことや、中国との貿易のことなどに触れておこう、と思っていたところなのかも知れない。

しかしやっぱり彼のツイッターには、シンゾーの名前はどこにも見当たらず、今週末に近づくとされるハリケーンレインに対する警告を出し、そして、先月から行方不明になっていたアメリカ人大学生がメキシコ国境付近で「不法移民者」に殺されたことが明らかになりそれを引き合いにだし

「早いところ壁を作るべきだ」

と、ツイッターにアップされたヴィデオにはそのための寄付金が必要であることを訴えていた。

「ご家族の皆様には、神のご加護を(God bless you)と言うことしかできません」

と締めくくっているのだが、個人的にはその部分にとても違和感を感じた。

「NYタイムズ」でも今回の殺人事件と「移民法」は「全く関係ない」とのディベートで炎上している様子だ。

トランプ大統領にまつわる様々なスキャンダルは昨年大統領に就任されて以来、お騒がせ加減と言ったら半端じゃない。

ただでも問題が多いのに、更に自らメディアや国民を挑発するようなツイートを辞めないのだから、本当に彼の精神力というものは逆に恐れ入る。

2年前の大統領選挙の候補者たちによる討論会の時に自分のブツの大きさを堂々と「問題ない」と言ってのけた人だったということを思い出しても「あり得ない」と思う発言だった。

あの時はまさか大統領になるとは思っても見なかったので、むしろエンターテインメント性に優れており「面白い」と思ったのだけれど、彼は大統領になってからもそのままのノリでやっている。

アメリカ人の反トランプ派は「トランプ支持の人とはどういう人であれ付き合いたくないし、真の友達になることはできない」と言っている人がますます増えてきた。
 

スポーツ界を敵に回したトランプ大統領のツイート

最近で言うと、NFLのアメフト選手たちへの批判がツイッターで炎上したと思ったら、それに懲りることなく引き続き今度はバスケットのNBA選手レブロン・ジェームズをバカ呼ばわりした。

レブロン・ジェームズが本当に頭が悪いかどうかは知らないが、彼は7月に危険に晒されている子どもたちのために「I Promise School」と言う名前の学校をオハイオ州に開校させたのだ。普通に考えても彼のしていることはとても素晴らしい事だと思うし、多分、フォレスト・ガンプならば「Stupid is as stupid does.」と言い返したと思う。

子どもたちのチャリティーにも力を入れている妻のメラニアからは「そのうちにオハイオ州のこの学校を訪れるかも知れない」と夫の言葉を擁護する言葉はなく、トランプが同ツイートで「好きだ」と言ったマイケル・ジョーダン含め、スポーツ界の著名人たちが次々とレブロン・ジェームズを支援するコメントを出していた。
  

 
このツイートの背景には、自分のことを批判するCNNがあるわけで「テレビ界の最も頭の悪い」と形容されているドン・レモンがまた攻撃的態度だからだ。レモンは、昨年末にゲイであることを公表したばかり。個人的にその辺にも、トランプを敵対視する理由があるのかもしれない。
  

不倫騒動の果てに

先月はトランプの不倫相手とされていたポルノ女優が逮捕されたというニュースがあった。しかも逮捕された時の理由があまりにもバカバカしいために「警察は他にすることがないのか?」と逆に世間から避難された。

今でもこの女優とは裁判中とのことらしいが、21日付のニュースでは、元顧問弁護士マイケル・コーエンが、トランプから直々に頼まれて女優に口止め料を払ったことを認めた。

更にはトランプ大統領の元選対本部長だったポール・マナフォードは脱税銀行詐欺など合計8つについて有罪の評決を食らった。

トランプのスキャンダルは鍵を握るこの2人の元側近のニュースが各新聞のトップに出たことにより、かなり大詰めを迎えているように思える。

危ない。
アメリカ。

と言うか、トランプは、かなりまずい立場に追いやられたと思う。
  

NY株価に影響が出るのは当分先か?

ニクソン大統領がウォーターゲイト事件で逮捕された時には、株の暴落があったはずだ。

そうなると危ないのはトランプだけではなく、私たちもである。

それなのに、アメリカの株価は上昇し続けているのだ。

今月17日には、NYダウは396アップと大統領の騒ぎとは裏腹にありえない数値が出ていた。22日のスキャンダル発覚時にもNYダウにはそれほど影響がなかったのが本当に不思議なぐらいだ。

政治政策がダメでも人気だけは絶対的だったロナルド・レーガンは、そう言うことから「テフロン大統領」と呼ばれていたが、トランプの場合も、どんなことが起ころうと、景気だけはバブルが続くある意味テフロン状態だと言える。

実際に22日付のトランプのツイッターではメキシコに壁を作るという動画のすぐ後にもう一つ動画のアップがあり、その中では

「アメリカ史上株価がもっとも長い上昇を見せているし、経済の成長も著しく成長している時期となっている」

と断言した。

黒人の支持率が昨年の 19%から36%へ大きくアップしていると言う事実にも驚く。これは黒人の失業率が下がったということもあるらしいが、明らかにカニエ・ウェストの影響なのだと思う。

トランプ自身もカニエを絶賛し感謝の意を表明していたが、その場所がNRAの集会でだったことに個人的には鳥肌が立った。

アメリカではフロリダの銃襲撃事件勃発以来、高校生らが立ち上がって全米的にも銃規制の運動を強化していると言うのに、そして未だに乱射事件は終わりを迎えることがないというのに、今年の5月のNRAの集会では「銃所持の権利を守る」と約束した。

トランプ大統領はツイッターで税金や運営資産についての問題は「オバマ元大統領だって同じようなことをしていたし、大した問題じゃない」と言っている。

オバマ元大統領については確かにそうなのかもしれないが、結局同じことやもっと酷いことをしていたのかもしれないが、国民から何も咎められなかったのだとしたら、それはやはり「人間性」の違いだ。

国のトップに立つ人にもっとも必要とされる要因が、その人間性だと私は思う。しかしトランプにはそれがない。
   

「The Central Park 5」が何故今語られているのか?

かなり前の話になるが、1989年4月、ニューヨークのセントラルパークで起こった黒人5人による白人女性のレイプ事件が起こった時、ニューヨークの不動産王として仕事をしていたドナルド・トランプは「このような悲惨な事件はもう耐えられない」とし、85万ドルとも言われる広告料を支払って「デイリーニュース」の一面に「死刑執行」を促す広告を出した。
   
trump-newspaper
   
当時のニューヨーク市長だったコッホの「怒りや憎しみは心から取り除くべき」だという発言を受け、トランプは

「私は彼ら凶悪犯を憎みたい。彼らはもがき苦しむべきだ。そうだ!これからもずっと私は彼らを憎み続ける!」

と広告に載せている。

最終判定が出されるまでの何年もの長い間、5人の少年は牢獄で過ごしたわけだが、その間、このことはレイプ事件であることを通り越し、人種差別問題としたケン・バーンズによるドキュメンタリーフィルムとして話題になったり(The Central Park 5)、かなり最近だが、オプラ・ウィンフリーとニューヨーク新市長となったデブラシオの協力の元で映画化もされていた。

結局裁判では被告として扱われていた5人の黒人たちは全員が冤罪であったことが認められ、ニューヨーク市は大人となった青年たちにそれぞれミリオンダラーの慰謝料を払ったとされる。

それでも尚、トランプはこの広告の内容を撤回せず、この5人の黒人の有罪をずっと信じているようだ。

私がこの広告のことを知ったのは、実は最近だ。

なぜ今この広告のことがまた人々に語られ話題になっているのか?

ニューヨーク同時多発テロ直後に多くのアメリカ人があの惨事にも関わらず「報復」に賛成しなかったのは、憎しみ合うことよりも愛することを選んだからだ。

当時私はニューヨーク市に住んでいたのではっきりと覚えているが、多くのニューヨーカーたちは「暴力からは何も生まれない」と後世に語り継ぐものは、憎悪ではなく悲劇の中から生まれた人々の絆や勇気ある行動だと誓ったはずだ。

そしてその時には、W・H・オーデンが第二次世界大戦の勃発に際して書いた詩「1939年9月1日」の中にある「We must love one another or die.」というフレーズがアメリカ中に再び広く響き渡っていたと思う。

17周年を迎える9月11を目前に、そして今の極地に立たされたトランプ大統領の口からはどのような言葉が放たれるのだろうか?

細かい政治についてはよくわからない、というのが正直なところだが、トランプ大統領の言葉は、本当にそれが国家を率いるリーダーだとは信じがたいものがあり、失望することが多い。

これがただのお騒がせ有名人だというだけならそれでもいいのだが、不安な世の中だけに国民の気持ちを盛り上げて引っ張って行ってくれる人こそが真のリーダーでありアメリカの大統領の姿だと期待する。

ビジネスパーソンとしては大成功を収めていたのである程度の期待はしていたのだが、今更ながらトランプには大統領としての器が無い、ということを確認せざるをえない。

もうこれ以上、ありえないツイートで炎上することがないようにと願うばかりだ。

上山仁子その他のサイトHP子育てブログノースカロライナ&その近郊情報集
Advertisements

0 comments on “いよいよ危ないトランプ大統領の諸々か

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out /  Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out /  Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out /  Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out /  Change )

Connecting to %s

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

%d bloggers like this: