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NFLプレシーズン開幕

昨日の夜、アメリカではNFLのプリシーズンが開幕された。

昨日の夜、アメリカではNFLのプレシーズンが開幕された。

日本では高校野球で盛り上がっているようだけれど、アメリカではやはりフットボール。

いつも年明け1月末から2月にかけてスーパーボウルが催されるが、実はこの時期からフットボールシーズンが始まっていたのか、と改めて知った。

プレシーズンでは、スター選手の登場も少なく、調整を兼ねた練習試合のようなものらしい。

普段のプレシーズンの開幕は、さほどニュースにもならないものなのだが、今年はやや様子が違ったようだ。

というのも最近、アメリカでも賛否を醸し出しているゲーム前の国家斉唱時のルールが改定されたから。

事の起こりは、2016年9月1日、サンディエゴでのプレシーズンゲームでコリン・キャパニックがアメリカ国歌の斉唱中に両腕を組んでひざまずき、人種の不平等と警察の暴力に対して抗議を始めたこと。

チームメイトのエリック・リードも同調し座り込んだ。

アメリカでは、黒人が白人の警察官に射殺されるケースがたて続いており、多人種同士の確執は暗礁に乗り上げている。

大統領がトランプ氏に変わってからも、国はまとまるどころか、異なる民族や人種間でバラバラになってしまった。

そのような政治的背景に、次々に国歌斉唱時に起立しないで膝まづくNFL選手が出て来たのだ。

Embed from Getty Images

 
ファンの間でも賛否両論。

「アメリカンフラッグを侮辱している!」

などと、観客席から抗議するファンもいたようだ。

Embed from Getty Images

 
そういう時に、感情的にツイッターで思ったことを発信するのがトランプ大統領のやり方なのだが、そんな選手たちの行為に対しツイッターで

「NFL試合前の国歌斉唱で起立しない選手たちはクビにすべきだ」

とツイート。更には

「ファンは試合をボイコットすべきだ」

とツイートした。

いくらなんでも大統領の過激な発言は、この素晴らしい(アメリカ)国家の理念と相反する、と批判が寄せられ、NFLおよびNFL選手会はいくら大統領命令だとしても選手とその権利を支持する姿勢を明らかにした。

しかし、丁度日本で日大のアメフト部の監督の悪質な指示による違反行為が明らかになって世間をにぎわせていた今年の5月、NFLでは国歌斉唱時に選手が起立を拒否したチームに対して罰金を科すと発表したのだ。

新しいルールによると、起立したくない選手は、国歌斉唱が終わるまでロッカールームにいることもできるということ。

このNFLの決定には正直驚くものがあり、大統領からの圧力があったのだろうと推測された。

NFL側は

「選手たちは社会的な活動や地域への奉仕、米軍や警察へのサポートを通じて愛国心を示してきた。選手たちの抗議は、彼らが重視している問題への関心を高める役割を果たしている」

と、選手らを擁護する意味でも今回の新ルールに踏み切ったようだ。

このようなやり取りがあったので、昨夜の開幕時国歌斉唱は、全米の関心を集めたわけだ。

きっと昨日はトランプ大統領もしっかりとテレビでのライブ中継を見ていたのだなと思う。

早速、みんなの期待を裏切らず、トランプ大統領は朝早くからこんなツイートを開始し、昨夜のアメリカ国歌斉唱時に、膝まづいた選手を痛烈に批判した。

 
こうなると、パワーゲームと言う感じになってくるが、これらのツイートは、アメリカが抱えるもっと深刻な問題を茶化すためにホワイトハウスに利用されているだけ、という噂もある。

愛国心があるのかないのか?

アメリカの国旗を侮辱するものなのかどうか?

NFL側では、膝まづく抗議により選手たちに愛国心がないという誤った認識をアメリカ国民に生んでしまったことが非常に残念だと言っているようだ。

膝まづいて抗議する選手も全員がアメリカを愛するアメリカ国民であり、国歌と国旗に敬意を払っている、と言う。

ここが日本の君が代に対する抗議とかなり違う部分だと思う。

賛否両論、様々なことが起こり、様々な問題を抱えているアメリカだけれども、そこで暮らすアメリカ人はみんなが「アメリカを誇りに思っている」人たちであるのだから。

最初に行動を起こしたキャパニックもリードも、現在はNFLでプレイができてない状態らしい。

キャパニックは怪我のため、リードもフリーエージェントとなって現在チームを探している状態である、と言うことのようだが、果たして真相はいかに。

キャパニックが怪我をしたのも、余計な部分で注目を浴びすぎて、プレイそのものに集中できてなかったからだと言う批判もあるらしい。

怪我をしないように集中するのも実力のうち。

ツケと言うか、アメリカもプロスポーツの世界はなかなか厳しいと言うことか。

人種問題が絡んだアメフトに関係する騒ぎと言ったら、90年代にタブロイド誌を賑わしたO.J.シンプソン事件が有名だと思うが、裁判で判決がくだされる度に、ニューヨークの街ではデモが起こったり、歓喜の声が沸き上がったり、それはそれは凄まじかったのを思い出す。

平等の国であるはずのアメリカでもまだまだ本質的な問題の解決がなされておらず、相変わらず人種問題は奥が深い。

そして、自由の国アメリカで、アメフト選手から抗議する自由が奪われた、と言うことが原因となり新しい問題が起こらないことを祈る限りだ。

上山仁子その他のサイトHP子育てブログノースカロライナ&その近郊情報集
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1 comment on “NFLプレシーズン開幕

  1. Pingback: ナイキのキャパニック起用広告が炎上で株も落下 – New York Niche・ニューヨークニッチ

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