おひとりさまが行く!NYお気楽サバイバル日記 ブロードウェイ&シアター

女優という生き物は怪物〜グレン・クローズ「サンセット・ブールバード」を観て

女優というのは本当に不思議な生き物

ブロードウェイはSooim Kimさんのテリトリーなんですが、今回はちょっと横から失礼します。劇評ではなくて、女優というのは本当に不思議な生き物なのだと思った次第で。

あまりの評判に早速チケットゲットして出かけることにしたものの「あれよ?」とデジャブ感。
それもそのはず私は1994年のトニー受賞の同作を観ていたのです。
なんといい加減な記憶。

今回、実はとてもヨコシマな気持ちもあったのです。

何しろグレン様、御年70。
ブロードウェイのロングランにチャレンジされるのはこれが最後になっちゃうかもしれない。
「今、観ておかないと後がないぞ」と。

お呼びのかからなくなった往年のスターがゴージャスな邸宅に暮らし、飛び込んできた若い脚本家を囲ってしまうという役どころはかなり「痛い」設定。

しゃなりしゃなりと階段を行き来する立ち姿、肩から背中の曲がった体のラインがあまりにも真実味を帯びていて、演技なのか地なのか? 観ながら反問の繰り返し。

正直なところ決して歌が上手いとは思えなくって「あれ?」と反問。

20年以上前のステージビルも紛失してしまっているので、ただただ私の記憶に頼るしかないのですが、ググってみたら1994年の公演の動画があった。

当時のグレン様、正直言って老女優というより今が旬の熟女女優に見える。
声にも張りがあって歌もうまい。
老女という印象はない。

しかし、今回のリバイバルは役の年齢に近くなったが故か妙に現実味がある。
これも演技なのだろうか?またしても反問。

物語が進行するにつれ、主役ノーマ・デズモンドの不気味さに拍車がかかっていき、ついにとんでもない結末を迎えることに。

やっぱ最後にやられました。
もはや怪演!コレ観るだけでも価値ありでございます。

気味悪さ★★★★★

カーテンコールは拍手喝采、もちろんスタンディングオベーション付き。
観客は「あの」グレン・クローズを観たくて劇場に足を運んでいるのだなと実感。

森光子大先生のでんぐり返し、森繁翁のサンセットサンライズ500回などお約束を何度も観に行くのと一緒なのだろうか?

現実なのか演技なのか?

女優という生き物はまことに怪しい。

Featured Photo by Joan Marcus

Sunset Boulevard the Musical 公式サイト

Broadway.com公式YouTubeチャンネルより

 

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