ヒトコの小径 海外子育て

長男の初デート

それは突然やって来た。 え? 何がって。 長男の恋バナ(w)。

それは突然やって来た。

え?
何がって。
長男の恋バナ(w)。

うーん。
もう16歳だもんねぇ。

日本だって、最近は、高校生ぐらいになるとクラスの半分以上は、恋人がいる、というのが当たり前らしい(ママ友の話によると)。

それがアメリカでは、もう私たちの親の世代でも

「私のファーストキスは、13歳のときだったわ~」

なんて昔を懐かしんでいる人が普通にゴロゴロいるんだから、きっと今の世の中、16歳でガールフレンドの一人や二人、いても当然、ってことになるのかな….

でも、やっぱり親としては驚くわけで、長男に好きな女の子ができたと判明して以来、私はショック状態に陥っている(w)。

だって、長男の場合、かなり小さい頃からみんなに

「彼はかっこいいから、きっと近い将来女の子に追いかけまわされるわね!」

なんて言われていたのにもかかわらず、それが、全然そういう感じではなかった。
お年頃になっても女の子の気配すらしない(w)。

ずっと、スケボー一筋だったし。

しかも、この2年ぐらいは、やれ頭痛だの腰痛だのって、もう親子で心身共にくたくたで、ドクターとカウンセラーの間を行ったり来たり。
他のことなんて考えている心の余裕なんてもの、お互いになかったものね。

やっと光が見えて来て、怪我のことがよくなってきたかな、と思ったら、むさくるしいスケボー仲間ばかりを家に連れて来る様になり、みんなで夜遅くまでスケートパークでたむろしていたり。

「ねえねえ、好きな女の子とかいないの?」

ということすら、聞くだけ無駄のような気がしていた。

長男と次男二人に、将来、私が彼らの家に同居してもいいかという質問をした時には、

長男は、

「いいよ」

とは言うもののそっけなく、それ以上何も言わずにそのままあっちへ行ってしまう始末。

これが次男だったら、ニヤっと笑って

「ワイフがいいって言ったらいいよ」

ということになるんだけどね(w)。

長男は、何かにつけて、色気がないというかなんというか。
いつもふてくされてて面白くないオトコというか。

同じ生きてるんだから、もう少し、人生楽しんだら?

みたいに彼を見る度に思っていたわけで、何とも勿体ない時を過ごしているなあ、なんて自分の子どもながらに、人ごとのように思っていた。

(まあ、そういうのがいわゆる「反抗期」というのかもしれないけど)

巷じゃ、友人の子どもたちに次から次へとボーイフレンド/ガールフレンドが出来ていくなか、もしかして、逆に、興味がないのかな?と心配したりもしたわけだ。
高校生でも最近は、カミングアウトがしやすい状態になっていると、聞いたことがあるけど、もしかして、そっち系かな?

だったらその時のためにも、マジでイメージトレイニングしとかなきゃ、みたいな。

もう親ってほんと、いろいろなことを想定して心配しているんだからっ!(一々いろいろ心配しない親もいるみたいですが)

先輩ママには、子どもが大きくなると、考えもしなかった問題がいろいろと出て来る、と言われていた。

考えもしなかった問題って、どんな問題?(怖)
親ってホント大変なんだなあ。

はぁ。

しかし、そういう私の心配をよそに、長男はある日、こう言った。

「マミー、好きな女の子がいて、今度の金曜日、一緒に学校の後、アイスクリーム食べに行くから、お金頂戴。
20ドルでいいから(*1)。多分… その… デートってやつ?よくわからないけど。
その後、二人でその辺歩いて、それで、一人で帰って来るから、車の迎えはいらないよ」

ピン~ッとテキストメッセージが入ってくる音がして、何かと思ったらそういうことだった。

ナヌ?
デート?
で、つまり、お金頂戴ってこと?

しかも、今学校で授業受けてる時間じゃないの?
(私は、仕事中よ!)

なんで、こんなこと言って来るのかな?

いろいろ、動揺と共に、言いたいことはあったが、深呼吸して、取りあえず、オフィスで仲のいい同僚(=私のカウンセラー役1)のところへ向かった。

かくかくしかじか~

すると、彼女は、にっこり笑って

「おめでとう~!よかったわね~」

と言った。

で、もう一人の同僚のところ(=カウンセラー役2)まで行って

かくかくしかじか~

と言うと、彼女も、にっこり笑って

「おめでとう~!私も嬉しいわ~」

と言った。

へ?
やっぱりこれはめでたいことなのか?

きっと長男は、私の反応も気にして授業どころじゃないかもしれないので、取りあえず、彼を落ち着かせるためにも、冷静に大人らしくテキストを入れておいた(学校にいる時は誰にもテキストはしない=携帯は切る、という約束なんだけどねっ!)

「K(=オーケイ)」


ああ、それにしても、こういうのって、やっぱりドキドキするなあ。

まあ、子どもが成長している、ということの証しであるわけで、ちょっと前まで、怪我のことで落ち込んでいたのに、人生って、本当に変化が訪れるんだなと思わずにはいられない。

怪我が治った(と思うことにした)せいだと思っていたけれど、最近、長男の生活態度も随分とよくなった。
やっぱりスケートボードができて嬉しいんだなあ、と思っていた。

彼もそれだけ成長したんだ。

私はなんだか親子で一山乗り越えたような気にさえなっていたんだけれど、もしかしたら、そういうのも「好きな人ができた」せいだったのかなあ?

やっぱり、恋のパワーってスゴいのね〜。

なんて思ったりして。

相手の女の子についても、やや照れはあったようだが、いろいろと教えてくれた。

なるほど。

共通の友達を通して知り合った、地元だけれど、違う高校に通う同級生の女の子。

フィールドホッケーの選手で、将来は、「生物海洋学者」になりたいのだそうだ。

ボランティア活動は既に70時間を越えていて(長男は、ついこの間始めたばかりでやっと25時間をこなしたところ)、とっても真面目で勉強もよくできる子で、大学は地元の名門校を目指しているらしい。

ふむふむ。

She sounds very nice.
「うん!すっごいナイスだよ!」

道理で、春休みは自分からボランティアをやりたいと言って来たのは、どういう風の吹き回しかと思ったら、彼女の影響だったのね。

彼女のことを話している長男は、とっても嬉しそうだし(目が♥になってる)、今のところは、とってもいい影響となっているようだ。

しっかりと20ドル分、家の周りで働いてもらう約束もし、お金も上げることにした。
初デート、楽しみだね…

話を聞いた第一印象:◎


結局、一緒に食べる予定のアイスクリームはおごってあげたい、ということで、$25を要求してきた長男。アイスクリームで、$25は多くない?と思いつつ、よく頑張って働いてくれたので、まあ、ヨシとした。

どこでアイスを食べて、どこを歩いたりするのかな?と思うと、狭い田舎町なので、大体想像はつく。

金曜日、デートの当日。

今頃、長男は、アイスクリーム食べているのかなあ?と思いつつ、私は仕事がえりに次男と長女をそれぞれの場所に迎えに行ったのだが、彼らの友達合計4人を乗せて、帰路につく途中、長男と彼女らしき女の子が歩いているのを目撃してしまった、私たち(w)。

車の中では、子どもたちがわいわいがやがややっていたのだけれど、次男が突然、

「あっ!ジャスティンが、女の子と一緒に歩いてる!!」

と言ったのだ。

え?
まさかっ。

と思いつつ、

あっ。

本当に、長男が歩いてる。

横には、栗色の髪の毛の長い女の子が、一緒に歩いていた。
長男は横顔しか見なかったが、とっても楽しそうに笑っているではないかっ!

おぉーっ。

次男は、窓を開けて、何か言おうとしているので、

「ダメダメっ!ジャスティン、デート中なんだから!」

と開けた窓を再び閉める。

ツーッ。

子どもたちは、

「なんでジャスティン、歩いてるの?」

などなど、冷やかしと笑いがごっちゃになって車の中で響いていたが、まさかデート現場を目撃するとは思わなかった。

これだから、田舎町に住んでいると隠れてコソコソと何もできないわけで。
しかも、私が想像した通りのところを歩いていたんだから、やっぱり笑ってしまう。

長女は、キャッキャ、キャッキャと喜んでいた。

しかし、本当にデートしたんだね(w)。

私は運転していたので、彼女の顔を見そびれてしまったが、後ろ姿は、髪の毛が長くて、爽やかに女の子らしくいい感じだった(w)。

ふーむ。

後ろ姿:◎


長男は、人のデート中に何回もテキストして邪魔して来たことがあるが、私はだからと言って長男のデート中にはテキストしない、と決めていた(←レベル低い決心)。

が、7時半過ぎて暗くなってきた頃に、やはり心配になり

「今、何処にいるの?」

と、とうとう長男にテキストした。

「もう暗くなってきてるのだから、彼女をお家まで送ってあげないといけないよ。
初めてのデートで遅くまで引き止めたりしたら、親も心配してるだろうし、絶対にダメだからね!」

すると長男は、

「うん。今、おばさんが迎えに来て帰ったところ。これからボクも帰るから。
マミー、今日は本当に、楽しかったよ!AMAZING な時間を過ごしたよ!」

とテキストしてきた。

ナヌ?
AMAZING な時間?

しかも、オールキャップス(全大文字で強調)ときたか…
それはそれは、よかったね。

I am glad you had an AMAZING time with her.

長男が家に帰って来て、今日、二人の側を通り過ぎた話もしたけど、彼は意外にもニコニコと嬉しそうにしていた。

「え?どこで?」
「どう思った?彼女、ナイスでしょ?」

などなど。

妹や弟がいる前でも、はずかしげもなく彼女の話をしてくれたし、弟妹も、その時は普通に話を聞いていた。
みんな、自然なこととして受け入れてる感じ。

特に次男なんて、最初は、冷やかしていた感じだけれど、家で私が冗談っぽく長男をからかうと

「マム!高校生になったらみんなガールフレンドぐらいいるんだから、ジャスティンにいてもおかしくないよ」

と真顔で私をたしなめた。

ナニよ、ナニよ〜。
その大人ぶった態度は(次男は、近い将来は自分も!って感じを醸し出している)。

焦っているのは、親の私だけだったりして。


で、ここからが、本題というか、親の出番になるわけで、ぶっちゃけ、こんな真面目で固い話は、正直全然言ってる方も面白くないし、何だかつまらないなと思えて来るわけで、イヤなんだけれど、そうかと言って、そういうつまらない事を言うのが大人の役割だし、ましてや自分の子どものことだから、取り返しのつかないことにならない前に、しっかりと子どもにも話しておく必要があると思う。

車の運転をしっかりと教えてあげることが、親としての最後の役割かなと思っていたが、そうじゃなかった。

つまり、避妊の話

おーっ。

とうとう来たか、この時がっ。

昔、友人からもアドバイスされていたように、男の子の親として「時期が来たら子どもにコンドームを与える」時がやってきた。
ま、勿論、これは、「先手を売って」ということなのだけれどね。

アメリカ人のご家庭では、男女関係なく100%口を揃えて子どもにブツを与えるべきだと言う(質問したらそういう答えが帰って来るが、実際に実行しているご家庭の%的はやや下がると思う)。

しかも、高校生などは、男の子は使うあてもないのに取りあえずお財布の中に入れておきたいお年頃だったりするらしい。

あぁ、思い出した。
そういう男子、大人にもいたかも(爆)。

女子的には、そのことが原因で、場合によっては、ちょっと心を痛める場合もあるんだけど、最近の高校生は、心理学用語で「ピアプレッシャー」などと呼ばれるものにより、男女に問わず、お財布に入れている、という噂もある。

なるほどね。

与え方はそれぞれその家庭によって、または、子どもと親の親密度や関係によって違うようだ。
後は、親自身の経験かな。これによっても大きく変わる。

いずれにしてもここで大切なことは、やり方はどういうものであれ、親としては、子どもが必要な時に「すぐにアクセスできる環境を与えること」が大切だということ。ある意味、このぐらいの年齢になったら、親が「NO」と言ってもやりたいものはやるのだから。

というか、「NO」と言われたら、どんなことでも余計にやりたくなってくるもの(でしょ?自分の胸に聞いてみるのが一番わかりやすい)。

体は大きくても、子どもはやはり子どもなので、自分のお金でそういうものは買いたくないと思う子どもや、または、買うのが恥ずかしいと思うシャイな子どもはアメリカにもいる。

うちの子どものように、お小遣いをもらっていない高校生も、統計的には半分ぐらいいるそうだ。

しかも、アメリカ独特の文化的背景として、お年頃の子どもでも、運転免許を持ってなく、まだ一人じゃどこにも行けないというのが大多数だったりするわけで、親に連れられて行く買い物で、やっぱり避妊具は買えないでしょう。

と思ったり。

気がついている人はいると思うが、街やモールのティーン向けリーテルストアーなどには、さりげなく、キャッシャーのあたりに「無料コンドーム」が置いてあるところも増えて来ているのだそうだ。
アメリカでは、ティーンのシングルマザーやデートレイプの増加などは、社会問題にもなっているし、コミュニティー全体もティーンに手を差し伸べている感じ。

しかし、親としては、人任せにしてないで、やはり自分たちでしっかりと子どもを守らないといけないわけでね(直接手渡さなくとも、子どものバスルームで、わかりやすいところにそれとなく置いておくといい、と言うことも聞いた)。

慌ててお小遣い制にし、ある程度お金の使い方に自由は与えたものの、だからと言って子どもがしっかりコンドームを購入するとは思えないし、うちの近所には「Planned Parenthood」のオフィスもあって、頻繁にその前で祈りを捧げている人たちを見ている手前(=中絶反対派のアプローチ)、やはりアメリカでのティーンの性に関する現状は無視できない。

ちなみにこの「Planned Parenthood」というノンプロフィット団体は、保険のない低所得者や学生がドネイションベース(無料〜払える金額内)で利用することができる婦人化系クリニックだ。

親に内緒で通院することもできるので、中学生や高校生の利用者も多いらしい(ここ数年のバジェットカットは賛否両論。現在もドネイションベースであるかどうかの確認はできていない。一昔ほど、避妊具やピルなど、簡単に手に入るというものでもなくなってきているらしい)。

しかも、友人に言わせると、

「あのね、親は先手を打ってるつもりでも、高校生ぐらいになったら、やりたいと思うことはどんどんするし、もう遅かったりするのよ。
だから、早めに一塁二塁すっ飛ばして、いきなり3塁まで行く感じがいいと思う」

と言うことだ。

そして、もしそのような話を直接子どもにする時は

「医者が患者に言うように、さりげなく、しかし、きっぱりと」

がいいらしい。

えぇ?
そんな風に、できるかなぁ。
ドキドキ。

うちは、兎に角、長男は、女の子の話一つしたこともなかったので、実は今までも、あまりしっかりとした「性教育」は行っていなかった(スケートボードをする環境上、ドラッグとか喫煙とか、そちらの方の話は、かなり前からいろいろとしてあったが)。

学校では、確か長男が小学校5年生ぐらいになった時に「性教育を承認します」という紙にサインをして提出した記憶がある。

アメリカは、なんと言っても「創造論」を信じるキリスト教徒の国なので、「進化論」についての話になると未だにヒートアップする場合があるのだ。

パブリックスクールで教える一般的「進化論」を避けるために、プライヴェートスクールに入れる熱心なキリスト教徒もいるぐらいだ。

性教育についても、パブリックスクールも家庭の考えを優先する。

なので、受けたくない生徒は、受けなくてもいいし、こういう時は親の意向にかかって来る。
私は、学校でしてくれるものならお願いしたい、という理由で承諾した。

が、かなり前だが、長女から

「マミーとダディーって、セックスしたの?」

と質問された時にはびっくりしたが、実際のところ、学校でどのぐらいの性教育をどのようにしてくれているのか、私は全く把握していなかった。

今年の始め、元夫から

「子どもたちに性教育の話を始めるの、いつがいいか教えて」

とメールが来た時には、

「今頃、性教育って、マヌケなこと言って。
とっくに子どもたちは、セックスについてだって知ってるわっ!どアホッ!」

と思って無視していたのだけれど(しかもあの時、私は怪我の直後で顔が痛くてたまらず、子どもの性教育なんてはっきり言ってどーでもよかった)。

うーむ。
めざとい。
怪我していようが何だろうが、やっぱり子どもに性教育は必要だったのね。

よく考えてみたら非常にタイミングがよかったのかも。

と、突然そのメールのことを思い出したので、この間、きちんと返信をしておいた。

話をしたいんだったら、どうぞ。
まあ、一体元夫がどのようなことを言うのか、聞いてみたい気もするけど、それは私の出る幕じゃないと思っている。

父親と息子の関係には、立ち入らない。
私は私でいろいろと作戦あるし(ドキドキ)。

母親と父親の両方から、時間差攻撃でいろいろ迫られる長男も、大変だなと思うけれども、こういうことはうるさいと思われるぐらいで丁度いい。

で、基本的な導きが終了したら後はもう、子どもを信頼して、任せるしかないのだから、ね。

「勿論、それでも、いろいろとあると思うわよ。
うちの子だって、高校を卒業する前、タバコやドラッグ、他にも警察沙汰になる喧嘩起こしたり、そりゃあ、いろいろあったわよ。
でもね、それも一つの過程として彼には必要だったことと受け止めてるわ。そういうことがあっても、大丈夫、と信頼するの。
つまり、愛してあげることね。

その証拠に、うちの子だって、大人になったら、まともになったもの(w)。それでもこれからも一生、親としての葛藤や心配は続くのよ。勿論、覚悟は必要で、大変なことよ。
でも、あなたの子どもたちもいい子だし、親から愛されてるって知ってるだろうし、大丈夫。
なんだかんだ心配しても、結局は、乗り切ることはできるから」

とオフィスの同僚(カウンセラー役1)からも言われた。

おぉー、深いな。
経験者の言うことは重みがある。

避妊の話からデート代含めお金の管理のことまで、好きな女の子ができたと言ったら、いきなりやってきた数々の課題。

「何でもやりたいことができる」という意味の裏に隠れている「責任」というものを、大人は常に背負って生きている、ということを16歳の長男もそろそろ感じ始めたに違いない。

With great power comes great responsibility! 

覚えているかな、長男?
スパイダーマン、すっごいいいこと言ってくれていたんだねーっ!

そのことを胸に、男としてもスパイダーマンのように一回りも二回りも大きくなるんだよ〜(←と母親は所詮いつまでも子ども扱い)。

そして、ママは、いつまでもお空の上からちゃんと見守っているからね〜(←気分は、怪傑ゾロリのママ。でもまだお空の上には行かないよ〜)

真面目な話、人を好きになると、悲しみは半減し喜びは倍増する。恋愛とは、人生が一気にバラ色になることで、それと同時に、相手のためにもよりよい人間になりたい、と思わせてくれるチャンスだと思う。

なかなか若い時には、そういうことに気がつかなかったり、または、そのようなよい方向へ行く機会がなかったりするのだけれど、素敵な、時には切なくて悲しい(そして苦しい)恋愛体験を重ねて、立派な青年に成長して欲しい…

と母は、思います(←意味不明の涙)。

はーぁ、疲れたなぁ、もう(w)。

ということで、しばらくは、私の頭の中はコンドームのことで埋め尽くされていたが、漸くそれからも、解放されつつある(多分)。

さてと、子どもの心配してないで、私も頑張って恋愛するかな。
で、長男たちと一緒に、ダブルデートしたいな(←って、そういうオチ?)。

それにしても、今までのスケートボーダーフレンドと、ちょっと喧嘩したり(ダニエルー!って感じで女の子のところへ行こうとする長男を無理矢理引き止めようとしている感じでもないが)、その喧嘩の仲裁に私が巻き込まれたり(結局は、まだまだ子ども!)、何だか、長男にはいつも振り回されているのだけれど、自分の若かりし頃を思い出したり、そういう自分の反省含め、彼とまた一緒に青春を「やり直している感」もある。

かなり長い間忘れていた、青春の一コマや多感だったあの頃の様々な思いが蘇って来て、それをまた大人になった私が自分の中で浄化して、それを子どもに一生懸命伝えようとしている。

同僚にも言われたが、今、私が抱えているのは「とっても幸せな悩み」なのかも。
親としては、これからが本番で、そういう子どもの成長と共に、まだまだいろいろな試練が待っているそうだ。

順番として次に来るのは、恋に破れて落ち込む子どもを見ること、らしいけど(苦笑)。

自分の恋愛事情にもまだまだ対応できず落ち込んだりするというのに、そんな時、子どもの傷ついた心をどうやって受け止めたらいいのかな、と考えただけでも恐ろしい。

全く、親とは、本当に心臓に毛がボーボー生えていないとやっていけないな。


(その後)

若い二人は、いい感じにデートを重ねているようだ。
長男は「今日もすっごい楽しかった!」などなど、一々デートの報告をしてくる(w)。

その日も「家の近く」でデートをするというので、

「じゃあ、今日は、家で仕事しているから、彼女を家に連れて来たら?」

と先手を打って言ってみた(本当は、そのために、わざわざ仕事を休んだわけなんだけど)。

すると、長男からのテキストは

「今日は、外で会うからいいよ。ボクたちは、ゆっくりペースでやってるから、今、家に連れて来るのって、変だと思う。まあ、その時が来たら、言うから」

という返事。

へ?
一塁からいきなり3塁に行ったと思っていたけど、どういうこと?

この間は、「もうすっごい好きだから、ガールフレンドになると思う」って言ってたのにな。
彼女に断られたのかしら?

何だか彼女が言ったんじゃないの?と思われるような言葉という感じがしないでもないが、もしそうだとしたら、まあ、それはそれでいいのかな。

結構、保守的?それともディフェンス構えてるのかな?

夜中にスゴい勢いで、テキストしまくっているから(*2)、相当二人の間では、盛り上がっているんだろうなと思っていたのだけれど…

じゃあ、そのうちにね。

と思ったら、その日のデートで、二人で話し合ったのか、帰って来たらいきなり

「じゃあ、マミー、今度会う時、紹介するから一緒に、レストラン行こう」

と言って来た。

え?

一緒にレストランって、会食じゃあるまいし、そんな堅苦しくしなくてもいいじゃないの。
デートの前にちらっと、家に寄ればいいじゃない。

結構、真面目な二人かも。
でも、ちょっと楽しみ…


(ご対面!)

大人っ〜!!

もう、この一言に尽きる。
16歳の女の子って、やっぱりすっごいしっかりしているんだあぁ!

と、かなりびっくりした。

しかも、可愛い!
長男でいいの?と逆に心配になったほど(やっぱり同じぐらいの年齢の男の子は、まだまだ幼いな、というかうちの子だけ?)

「日本食は実はあまり食べたことがない」

と言う感じの超アメリカンな女の子。

軽い夕飯を用意して一緒に食べたのだが、箸も使った事がないと、初体験。
長男、自分も下手なくせに、上手に教えてあげていましたね(w)。

いろいろと家族の話や自分のことなども物怖じなく照れもなく話をしてくれ、本当に、地に足がついた感じのしっかり者の女の子だった。

長男、グッジョブ!
会話の最中、二人が見つめ合う姿は、なんとも微笑ましい。

食事が終わって、長男の部屋へ行く二人に

「ドアは開けておいてね」(とウィンク)

一応、そう言っておいたが、彼女も、ニッコリ。
何だか、いろいろと心配していたことは、きっとこの二人なら、大丈夫かな、と思えてきた。

その後は、彼女のご家族(お母さんとお姉さん)も合流してみんなで団らん〜。
いきなりすっごい発展ですねー。

とってもいい感じのご家庭で安心したし、気さくな人たちで話も弾み、とても楽しかったですぅ。

夏になったら、みんなで、バーベキューしたりしましょうね〜、と約束した。
家族が増えたみたいで嬉しいな!

長男も

「ね?彼女、とってもナイスでしょう?マミーも好き?」

などと、後でしきりに気にしていたけど、私が

「うん、すっごいいい子。マミーも大好き!」

と言ったらとっても嬉しそうにしていた。そして、ついでに

「彼女に嫌われないように、もっとしっかりしないとダメよ」

と言ったら、真剣な顔して

「うん。わかってる」

だって(w)。

ほんとに、わかってるのかなあ。

まあ、若い二人なので、これからどうなるかはわかりませんが、取りあえずは、見守ることになるのだろう。

いろいろとお騒がせな出来事ではあったが、ここに書いたことは殆どが私の内なる「心の声」であるわけで、それがどの程度、子どもに届くのか、それはまだまだわからない。

しかし、このような経験を通して、ゆっくりではあるが確実に人生が流動しているのを感じる。

そういう時に、ふと子どもの成長や自分自身の変化を感じることができるのは、明らかに幸せなことであると思う。

総評:◎◎◎

(*1)うちの子どもたちは、お小遣いというものは、もらっていない。長男が13歳になった時に、お小遣い制にしようと、デビットカードも作ったのだけれど、その時は、まだ早いかなと感た。本人もその必要性をあまり感じていなかったようなので、実際には、実践するに至らなかった。

が、女の子とのデートの度に親からお金をもらうのって、どうよ。と今回はさすがに思ったので、これを機にお小遣い制を取り入れることにした(それでも親のお金であることには変わりないんだけど)。兄弟公平に、次男にも。これからは、毎週決った額のお金を与えるので、それで、自分でやりくりしてね。洋服とかも、全部ね(学業に関することは、親が出すということで)。

アメリカでは、現在の法律では13歳になったら、銀行口座付属のデビットカードが使えるようになり、オンラインでも自分の口座が見れるようになる。

前から友人に、これはお金の管理の勉強にも役立つし、親的にも履歴がわかって便利だから、使わせた方がいいよ、と言われていた。

お小遣いは「高校生になったらバイトをするようになったから、うちは、打ち切りにした」というママ友の話を聞いた時には、正直、失敗したな、と思ったが、こればかりは、しょうがない。

さすが、彼女は、ビジネスオーナー。だからと言って、子どもに不必要なお金を与えて甘やかすことはせず、しっかりと子どもに自分でお金を得る喜びを教え、自立させることを学ばせているんだな(脱帽)。

長男には遅ればせながら、次男はちょっと早いかなと思ったけど、二人同時に、デビットカードを渡し、毎週決った額のお小遣いを与えることにして、それを自分でしっかりと管理させることにした。

その際、長男に約束させたことは、

1)この一年は自立への「準備金」としてお小遣いを与える。それでいろいろと計画しながら、将来設計を立てる。
2)この夏休みは仕事の経験を積むこと。
3)そして、私は車を買ってあげられないので、欲しいのだったらお金を稼いで貯める計画をすること。そして、実行すること。
4)それまでは、私の車で運転の練習もして、本免許が取れたら(仮免で60時間こなさないといけない)、自分の車が買えるように頑張ること。
5)車を買って自分で運転できるようになったら、学校(高校)に通いながらでも仕事をすること。

などなど。

いきなり、鬼っ!

と思われるかもしれないが、私の車の保険一つにしても、長男が入ることにより、保険料は3倍になる。

近い将来、大学にも通うことになるわけだし、真剣に、学費をどうやってまかなうかなど(奨学金が取れるように勉強を頑張りなさい、と言うだけでは現実味がなくなってきた)、私だって考えなくてはいけない。

一体どうするの?

そのような真面目なお金の話をしたこともよかったのか、長男は、あっさりとこの2年計画について「わかった」と承諾したのでした。

さて、どこまでできるかな?

(*2)今の時代、宿題をするのもコンピューターがないとできないアメリカの背景で、セルフォンは、高校生になるともう殆どの子どもが持ち歩いている。

うちの子どもたちには、学校では、セルの電源は切りなさい、と言ってあるのに、学校を訪れると(高校の場合)、次のクラスへ向かう学生は、みんながセルフォン片手にテキストしまくっている。

友達同士で、話をするというよりも、セルフォンチェックに忙しい彼ら。

一体、どうなっちゃってるの?と古い世代の私は思う。
そんな現実で、子どもの携帯電話を規制するのは、非常にナンセンスのように思える。

が、実際気をつけないと、大人同士でも、好ましくない画像を送ってニュースになったりするのだから(ほら、自分の裸体画像を送ったニューヨーク市長候補だった人や有名女優とかいたでしょう)、子どもたちの間でも、いろいろな問題は起こったりするらしい。

友人知人の中でも、携帯を取り上げたとか、それはそれは、いろいろある。

私が契約している電話会社には、「ファミリーコントロール」プランと言って、子どもの携帯でのアクティヴィティーが「監視」できるサービスがついている。

そこまでして子どもを監視するってどうよ?と思っていたけど、高校生が平日の夜12時以降にテキストをしている現状を知ると、やはり注意したくもなってくるわけで、時間設定をうちでも制限することにした。

子どもたちにも「いろいろチェックすることができるんだからねー」と言ってある(実際はチェックなんてしないけど)。

ああ、大人って意地悪ー。

でもねぇ、マミーだって、知ってるんだ。恋をするとテキストが気になってゆっくり眠れなくなることを。
ほんと、睡眠不足もいいとこよ。どんなに心配ごとがあったって、眠れないなんていうことはないのにね。

「夢よりも現実の方がいいからと眠れなくなったら、それは恋をしている証拠だね」

って言っていた、Dr. Seuss は正しかった、ということ。

時間制限でテキストができないとわかっていたら、ゆっくり安心して眠れるでしょう。
文句はあるかもしれないけど、もう少し言うこと聞いてよね。

親ってさ、何でも経験済みで、子どもに悪いことなんてしないんだから(w)。

恋もいいけど、やっぱり睡眠も大事。
そして、高校生なんだから、勉学を頑張ること!

Featured Photo Credit: I’ll follow you o the end of the world via photopin (license)

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1 comment on “長男の初デート

  1. Pingback: アメリカの高校生のデート事情 : ノースカロライナ&その近郊情報集

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