ヒトコの小径

なんでこうなるの?:テニスのラブマッチも顔面複雑骨折で試合終了、の巻

突然ですが、先月、ワタクシ、テニス中、ボールをミスり、思いっきり転んで顔から着地してしまい、なんと、怪我をしてしまいました。

それは、日曜日の午後の出来事だった

突然ですが、先月、ワタクシ、テニス中、ボールをミスり、思いっきり転んで顔から着地してしまい、なんと、怪我をしてしまいました。

え?
マジで?
大丈夫ぅ???

とは、たくさんの人達からの優しいお見舞いのお言葉。

はい。
大丈夫です。

なんとか回復に向かっていますので…

それにしても、なんでこうなるの、ひひひっ?!
って感じの出来事でしたねぇ。

だってそうでしょう?
テニスって最も安全で楽しいスポーツじゃなかったの?

ねー?
でしょ?

なのに、なんでぇ〜?
テニスは今更始めたわけじゃないし、今まで転んだということすらなかったのに!

自分でも結構驚きました。
この年にして、顔面複雑骨折とはね(涙)。

この半年間、スケートボードで痛めた腰の治療をしている長男に対する思いや(彼は、腰の骨にひびが入っています)、テニスをしていた相手とのことなど含め、何故私が怪我をしたのか?

などと数日間は、因果めいたことを考えたり、納得のいかない思いでもありましたが、こうして日が経っていろいろなことを整理して考えてみると、それでもこのぐらいの怪我ですんでよかったな、とつくづく感謝せずにはいられません。

転んだ瞬間は、

もうっ!

と、転倒したことに対する悔しい思いだったこと、覚えています(生活が文系のわりには性格は思いっきり熱い体育会系)。

と同時に、直ぐに起き上がれず、しかも顔が痛くて、歯とか折れちゃったかな?とも思いました。

直ぐにまわりにいた人たちが駆けつけてくれたようで、何やらみんなでいろいろなことを言っているのが聞こえて来ました。

「眉毛の下のところ、カットしてるね。多分、2、3鍼縫わないとだめだね。
頬の部分が酷く赤くなってるから、骨にダメージが入ってるかどうか?ってところだね」

「顔、水で冷やしてあげて」

「ER 行った方がいいんじゃない?」

などなど。

ちょっと、ちょっと。やめてよね。
ER(救急病棟)だなんてとんでもない。
家に帰れなくなっちゃうじゃないの。

しかも、顔にスティッチ?
絶対に縫わないからっ!

と心の中で即座に思ったのだけれど、言葉を発しようとしても口が開かず

「ノー、ノー!ノー、イメージンイールーン(No emergency room)!
ノー、シテッチヅ(No stitches)!」

と、音を発するのがやっとでした。

でも、みんなの声ははっきりと聞こえてるし、自分の頭もはっきりしている、と確認。
歯もどうやら折れてなさそうだ。

吐き気もないし、めまいもない。

取りあえず、転倒して顔から血が流れているのは知っていたけれど、まだ生きてるし、大事には至ってないはず、と思いました。

兎に角、早く子どもたちが待っている家に帰らなきゃ。
私が切望することはそれだけ。

とは言え、ふらふらして歩けないし、目は開けていられない。
一体、どうやって帰ったらいいのかな?

結局、一緒にテニスをしていた近所の友人宅でしばらく休憩させてもらうことにして、その後どうするか考えることにしました。

落ち着いたところで、同じ街に住む日本人で、いつもお世話になっている友人に電話することにすると

「ハロー?」

と、お母さんのような優しいE子さんの声が聞こえて来ました(彼女は地元のコーラスグループにも所属していてきれいな声の持ち主なのです)。
すると、不覚にも泣いてしまった私。

ウェーン、エン。
カクカクシカジカ…

喋るのは大変だったけど、いろいろ説明すると迷わず

「多分、うちからも近いところなので、大丈夫。今、直ぐ行くから待っててね」

と言ってくれました。

頼りになる友人が側にいてくれて本当によかった、と電話を切ったところで、また今度はほっと安堵の嬉し泣き。

ビェーン、エン。

私を連れて帰ってもらうのと、私の車も運転して家まで運んでもらわなくてはならず、ご主人も一緒に来てくれました。

本当にどうもありがとうございます!

その日は、子どもたちを近所のママ友Sに頼んで見てもらい、私一人でルンルンとテニスに隣り街まで出かけて行ったのですが、私が帰って来ると子どもたちも

「どうしたの?」

とびっくりしていました。

長女:「マミー、大丈夫?痛いの?」
次男:「大丈夫だよ。マミー、誰とテニスしていたの?」
長男:「直ぐ治るよ。そう信じたら本当にそうなるってマミー、いつも言ってるじゃん。ね?だから、大丈夫!」

と、それぞれ個性の出ているコメントが興味深く感じられました。

結局、やはり心配なので、次の日、ER へ行くことに。
子どもを見てもらっていたSにお願いして、車で連れて行ってもらった次第です。

アメリカで始めてのERは、場所柄もあるのかもしれませんが、かなーり静かで(祝日の朝だったし)、待ち時間もゼロ。

あれれ?
テレビのドラマで見るせわしい様子と全然違うじゃない?
今日はたまたま空いてるだけなのかな?

看護婦さんに、そう聞いたら、そんなことは全然ない、と言っていました。
ここの大学病院は、施設も整っていてるせいもあり、人と交わることもあまりないのだそうです。

「テレビの世界は、虚像の世界よ」

と言ってましたね。
なるほど、やっぱりそうなんだあ、と思いました。

しかもそれぞれ個室で、テレビも完全装置でした!

地元の誇り高い名門UNC(そうです。先日イスラム教徒の学生が射殺されたという大学です!)付属大学ですからね。

体温測るのも最新技術で、額にイージーパスみたいに小さい四角いボックスをちらっと近づけるだけ。
ものの2秒で計り終わってました。すごっ。

CTスキャンで、顔のレントゲンを取ると、数カ所にひびが入って骨折しているとのこと。

「そうね、手術も必要だわね」

と、ドクターは言いました。

えぇっ?
そんなーっ(涙)。

どーっと気分がもり下がっているところで、目の専門医も登場し、目にダメージがないかのチェックが始まりました。

「まあ、また派手に転んだのねぇ!」

と半分冗談っぽく言いつつ、

「今までにDVを受けたことがありますか?」

と質問してきます。

えぇ?
ありません。

いきなりそんな質問で、ちょっとびっくりしましたが、なるほど、やはり顔にこのような怪我があると、DVに思われてもしょうがないのですね。

特にアメリカでは、そういうケースが山ほどあるのだとか。
(でも逆に、DV常習犯は、顔は狙わないのだという話を聞きました。)

左目は腫れ上がって開かない状態でしたが、手でまぶたを無理矢理持ち上げて、意地でも視力はしっかりとあるところを証明しました(w)。

で、いろいろ細かい目の検査も終了し、異常なしの太鼓判を押してもらいました。

「これぐらいの衝撃を受けておいて目に異常がないというのは、あなたラッキーね!よかったわ!」

とドクター。

脳の異常もなし。

フィギュアスケートの羽生選手の怪我の件で賛否両論な議論がなされていた脳震盪(concussion)に軽くなっていたみたいだけれど、吐き気も頭痛もなしとのことで、脳も異常ないでしょう、ということ。

つまり、左の頬骨以外は問題なし。
ということでした。

顔が腫れている間は様子を見ることにし、腫れが治まった時点で手術をした方がいい、という診断でした。

「It’s okay. Don’t be worried too much. You will be fine!」

ER のドクターはそう優しく言ってくれましたが、やっぱりショック。
うぇーん(涙)。

しかも、ダンスの練習にも行けなくなっちゃう。
こんな顔で行っても、みんなにびっくりされるだけだしなあ。

あーん、しばらくは、家で大人しくしてないといけない今後の生活にも、かなりのショックを受けたのでありました。

結局、ER を出たのは、それから4時間後。

その間、連れて来たもらった友人には、一旦家に帰ってもらい、予定がいろいろと入っていた子どもの食事の世話から送り迎えなどを全部やってもらいました。

やっぱり時間かかったな。
あぁ、疲れたぁ。

待ち時間の間は、私はずっと寝ていたからよかったもの、こう言う時に、設置されているテレビを見るわけね、と納得しました。

hitoko0215_1

これは、腫れが落ち着いた一週間後の専門医とのアポで見せてもらったCTスキャンのイメージ。

左の頬骨が全体的に後ろに押されている上に、がくっと折れているのがわかる。
え?ひび程度だと思っていたんだけど、思いっきり折れてるじゃん!(涙)

一週間後には、見かけはかなり治って来ていたので、手術なんて必要ないかも?と思っていたのだけれど、これを見たら、やはり手術しないと腫れがひいたら、ピカソのような顔になるというドクターの意見に妙に説得させられた。

「機能的には特に問題ないのだけれど、やはり顔だからね。見かけががくっと変ってきます。やっぱりね、今、保険が効くうちに治しておいた方がいいわよ」ということも納得。

ただでも年齢の劣化にも抵抗しているというのに、こんなところで、顔が思いっきり変化してしまうのは、とんでもない。
何だかコレ見たら、痛みも酷くなってきたかも。

アイタタ、タタ〜。ということで、手術することにした。

手術のこと

手術は、怪我の2週間後に行われ、無事に終了しました。
かかった時間は、3時間。

手術室に入って、手術台に上がったと思ったら、

「これから足のマッサージするからね。リラックスして」

と(男性)ナースに言われたのを覚えています。

やったー。
足、マッサージしてくれるのね?
このところ、いつも行ってる中国マッサージにも行けてないし、ラッキー。

と思ったところで、それ以後の記憶は全くなし。
足も本当にマッサージしてくれたのかどうかもわからずじまいです(w)。

全身麻酔だったため、それから術後2時間ちょっとが過ぎるまで、眠り続けていたそうです。

小心者の私は、こういう話は苦手で、手術前、ドクターの話を聞いているだけでも失神しそうになったのですが、手短かに言うと、骨の位置を元に戻すために、口の中と左目の横を切って骨にリーチし、修正する、ということ。

口の中はともかく、顔にメスを入れるんですかぁ?
ひょえ〜!

(失神中)

どうしても体に傷を付けることに抵抗のあった私は、出来れば避けたかったというのが本音です(今までもそのような手術は経験したことはないです)。

セカンドオピニオンどころか、たくさんの専門家にも意見を求めましたが、全員一致で、手術は必要、ということでした。

アメリカだからかな?
とも思いましたが、やっぱりスキャンで見た頬骨の状態からすると、やらなくちゃいけないか、と思ったわけで、きれいに産んでくれたお母さん、ごめんなさい!と、マジで申し訳ない気持ちになりました。

手術前、ドクターからは

「目の横は皮膚も薄いし、直ぐ治りますよ」

と言われていたのだけれど、

「どうせやるんだから、他にもいろいろと、顔、きれいにしてもらえませんか?」

と、開き直って聞いた私。

手術は避けられないとわかった以上は、転んでもただじゃ起きないから、もうっ。
きっとハリウッドスターとか、そうやって次から次へいじっているに違いないものねー。

でも、きっぱりと断られました。

えぇー?
なんで、なんでぇ?
けちーっ!(笑)

でも、それ、正解でしたね。

ドクターは、UNC(ノースカロライナ州立大学)メディカルセンターの「プラスティックサージャリー」専門外科医で、切ったのは、口の中約1.5インチ&目の横ハーフインチぐらい。

それほど大した手術ではなかったにしても、術後は痛くて痛くて、どうしようかと思ってしまいました。

実際に痛みに耐えられず、鬱に陥いって自殺したいなどと思う患者もいるようで、術後の手引きには、自殺ホットラインなど様々な情報が載っている資料をもらいました。

私の前に手術を済ませた患者は、リカバリールームで号泣しており、そのために私の手術も1時間以上遅れたのですが、その人の泣き声を聞いているのが、当日は最も辛いことでした。

マイケル・ジャクソンが、処方薬をオーバードースしてしまった理由も、もしかしたら、こういう痛みとか苦しみだったのかもしれないな、と思ったりもして。

なので、ついでに他もいろいろやるだなんていうことは、絶対にしなくてよかったです、はい。

それから、数ヶ月前にアメリカで話題になっていた、不治の病いに冒された患者の「尊厳死法(death with dignity)」についても、あの時は、ちょっと批判的な意見だったけれど、それも考えを改めました。

私の場合は「絶対に治る」とわかっているから耐えられるもの、これが一生続く痛みや苦しみなのであれば、耐えて戦えなんて酷すぎる、と思った次第です。

手術の日、リカバリールームで泣いていた人も、「泣くだけ元気があるのね?」と、思ったりもしていたのですが、手術の辛さや痛みは、所詮、本人にしかわからないもの。

今まで想像しただけで、人の人生について、いろいろ軽く言ったことや思ったこと、全部反省します。ごめんなさい!

あー、本当に、手術とはどういうものであれ、大変なものなのだな、と心から思いました。
できることなら、自然治療が一番いいのだけれどね、と思います。

とは言いつつ、私は宗教的にも思想的にも、強い信条を持って生きているわけではないので、今回も手術前に

「もし輸血が必要な時には、受け入れますか?」

と、質問された時にも、

「はい」

と即座に答えました。

歌手のプリンスは、エホバの証人の信者で、彼らは、輸血は勿論、血が出る手術は認められていないそうですね。彼は随分前に、ヒップの骨のリプレイスメント手術をしたしない、と噂されていたようですが、この間のグラミー賞授賞式でも杖をついてステージに登場していました。

真実の程は、どうかわかりませんが、アメリカには、「自分をデザインする」ということで、医学の進歩を利用してどんどん顔や体に手を加える人もいるかと思うと、反対に、中世から伝わる宗教や思想を信じ、現代医学を否定する人たちまで、本当にいろいろな人たちがいるのだなと、思いました。

「はい」と答えたもの、私も、え?と思ったことは、確かです。

どうして?と聞かれてもよくわかりませんが、感覚として、なるほど、エホバの証人が言ってることも一理あるのかなと思ったりもしました。

実際、アメリカでは、「無輸血手術」という分野も急速に研究がなされているようで「エホバの証人に対して用いるために開発された技術の多くは、今後、標準的な手法となっていくだろう」とある医学雑誌でも発表されているそうです。

私が、え?と思った同じような理由で、できれば無輸血手術を望む人は結構多い、ということですね。

さて、様々な心配もさることながら、輸血も必要なく手術は成功し、私が寝ている間にドクターたちも帰ってしまっていました。

麻酔から覚めると、丸一日、仕事を休んで私に付き添ってくれていたお友達のRさんが横で優しく微笑んでいてくれました。

「ヒトコさ〜ん、無事に終わりましたよ〜」

ナースが、ジュースとクラッカーを持って来てくれたのですが、できればこのまま寝ていたいという感じ。

あらら?
私、どうしちゃったのかしら?
体に力が入らない…

注入している痛み止めのために何か食べたほうがいいと言うので、ジュースを受け取り、なんとかストローを口に近づけ飲んでみましたが、それがとっても美味しかったこと。

一気に飲んで、その後、クラッカーもぽりぽりと食べてしまいました。

「こういう時も写真撮っておかなくちゃ」

と、Rさんに頼んで撮ってもらったりして。

残っていたナースも、微笑んでそういう私たちを見ていましたねー。

術後は、確実に順調に回復している様子です。

処方してもらった痛み止めを飲むと運転できなくなるので、それも数日後には我慢して飲むのはやめました(してはいけないという法律で、薬を常用している人になると、実際は平気で運転している人も多いらしい)。やたらと疲れるのも、この痛み止めを飲んでいるせいらしい。

数日後、気がつかない間にキッチンで気を失っていたらしく、その日は、丸一日、ずっと眠り続けていました。こういうことって、滅多にないので自分でもややびっくり(w)。

でも、睡眠は大切だし、充分に眠ることができて、よかったです。

子どもを産んだり手術をしたりした後は、アメリカでは、日本の考え方と全然違うので、戸惑うこともありますが、できることなら体を動かして血流をよくさせた方が、回復も早い、とされているそうです。

でも、だからと言って、やっぱりやり過ぎはダメですよ、とドクターには注意されました。

「アナタの場合、怪我をしたのもテニスだし、普段から、アクティブな人はね、こう言う時ぐらいは、むしろしっかりと休んでいいのよ」

ということでした。

仕事もずっと休む手配も取れたし(有給で)、こんなに長い間自宅で静養できるというのは、ある意味ラッキーでもありました。

実は、他にもやらなくてはいけないことがたくさんあったわけで、そういうことをしっかりとやりなさい、と言われているような気もしましたね。

いろいろな葛藤と感動がごちゃまぜでやってくる

結局、何が辛いって、ERで寝ていても、手術後気分が優れなくても、子どもたちにとっては、頼れるのは私だけしかいないという事実。

それはまあ、言ってみたら、私が選んだ環境なのかもしれないけれど、やっぱりこういう時には、辛いなと思うわけ。

私にとって、子どもがいるというのは、誰がなんと言おうと、恵まれていることだと思います。

今回のケースにしても、怪我や手術の後で、ホラーな顔になってもなんでも、私にポッペをスリスリさせながら

「マミー、大好き!」

と言ってくれる子どもたちの存在は、何よりも大きいことを痛感しました。

今までもずっと辛いことがあったりしても、「一人で淋しい」と思ったことも一度もないしね。

ジョディー・フォスターが、以前何かの授賞式の中で、

「私が息をし続けるのは、子どもたちがいるから(who are my reason to breathe and to evolve, my blood and soul…)」

と言っていたと思うけど、私も本当に全く同じ気持ちです。

でも、やはり父親や親戚が近くにおらず、一人で子育てしている私の生活は、義父に以前

「You are handicapped.」

と、ショッキングにも形容されたことがありますが、正にその通りなんですねぇ。

勿論、「障害」であるのは、子どもがいるということではなくて、無条件で毎日手伝ってくれる人がいない、ということで、私にとって、その辺が、やはり何とも「challenging」であることは確かなわけです。

ほら、この間のアカデミー賞でも、助演女優賞を取ったパトリシア・アークェットが言ってたでしょう?

「子どもを産んだことのある全ての女性へ、ほにゃらら〜!
全ての女性へ平等の権利を!!」

とね。

子育てを優先しながらキャリアーを積んで来たというメリル・ストリープも彼女のスピーチに激しく頷き「そーだ、そーだ!」とジェスチャーしていたのが印象的でしたが、私もたまに、そういう気持ちになったりしちゃうわけですね(「たまに」というのは、一般小市民である私は、普段はそんなことを人々に訴えている暇も心の余裕もない、ということです)。

こんな時は、同じシングルマザーでも親権と養育権共に元夫と50%ずつわけ合っている人たちがうらやましいなと思います(これは、既婚者でも言えることだと思うけど、やはりパートナーのサポートがある人とそうでない人は、子育ての辛さが全然違います)。

だって、彼女たちは、子育ても50%。

元夫だけでなく、子育てを手伝ってくれる親戚も近くにいるし、子どもが家から全くいなくなる、静かで楽しい(だろうと想像する)一人(または、新しいパートナーと)のシングルライフも50%あるわけで。

私に言わせれば、それっていいとこ取りじゃない?

父親は、週末のヴィジテーションのみ、という時代は、アメリカではもう一昔前の話で、シングルファーザーだって、母親と平等にしっかりと子どもたちと生活したいと思ってるわけです。なので、よっぽどのことがない限り、日本の法律のようにどちらかの親に親権(養育権)が100%行くということはあり得ない。

だから、月の半分は、子どもたちは、両親の家を行ったり来たりするわけですね(それを子どもが望んでいるかどうかは別として、アメリカでは離婚家庭でも子どもの精神状態を極めてヘルシーなのものに保ち幸せな子どもに育てるのにはそれが一番だと信じられています)。

そういう意味では、アメリカの離婚事情は本当に進んでいるなと関心します。

で、私の場合は、親権こそ50%と父親とシェアしているもの、養育権は、100%私です。

元夫からは、親権があるので、つべこべうるさく言われ、じゃあ後はよろしく、と毎日の世話は任されている、言って見れば「奴隷」のようなもの(*注:勿論、奴隷でも何でも、毎日子どもたちと一緒にいられる方が、親としては幸せに決っていますけど)。

日本人女性は離婚したら子どもは一人占めにして父親には絶対に会わせない、と言う人が多いらしいですが、アメリカ人女性はその逆です。

どうして私一人で子どもの世話をしないといけないの?
冗談じゃないわよ。
責任も100%私に押し付けるなんて、とんでもない。
アータもしっかり子育てして頂戴ね!
私、忙しいんだから。

というぐらいの人たちが殆どです。

実際、私のようにいつも子どもと一緒だったら、デートだってできやしない(いや、してますが、やっぱり時間を作るのは大変なわけです)。

しかも、今回のように、子どもたちを残して一人でテニスをしに行ったら怪我をしてしまい、神様ってつくづく意地悪だなと思った次第です。

そんな時は、やはり自分の中で、必要以上に、怪我をした理由などを考えてしまうわけですね。

充分に反省をしているというのに、怪我で休んでいても、これでもか、と子どもたちのルーティーンは次から次へと目まぐるしくやってくるわけで、これって、何の罰ゲーム?と思わずにはいられませんでした。

子どもにも逆切れして、親としての責任放棄をしたくなる程でした。
痛いし気分も悪いし、私を一人にしてくれーぃ。

しかし、私がアメリカで子育てをしていてよかったな、と思うことは、こんな時に、私を批判する社会的風潮が存在しない、ということです。職場の人たちから個人的友人、外で、ちょっとすれ違った見知らぬ人々まで、みんながみんな、無条件に手を差し伸べてくれ、絶対的にサポートしてくれる人たちばかりだということ。

そして、困った人や弱い立場にいる人たちを絶対的に守ってくれるという世の中の態勢がそこにある、ということが、スゴいことだなと思います。

時に子どもとの生活にストレスを感じる私でしたが、優しい友人や職場の仲間に囲まれて、本当になんてラッキーな環境にいるのだろうと再確認し心から感謝した次第です。

たくさんの人たちから精神的&身体的サポートとして、子どもたちの世話以外にも励ましの言葉やお見舞いの花束/ギフト/カードをたくさん受け取りました。怪我の直後は、夕飯まで作ってもらったり、食事の差し入れなどもあったりして、本当に感動しました。

一人で子育てしているだのなんだの、愚痴の理由に全然ならないな、と実感しました。

特に嬉しかったのは、友人Gから

「どういう理由であろうと、あなたは、一人でテニスをする権利だってあるのよ。
間違っても子どもたちを理由に罪の意識なんか感じちゃ絶対にダメだからね!
また、完治したら、絶対にテニス続けるのよ!」

と言ってもらえたこと。

みんなに「お気の毒」と言われつつも、私自身は、痛みは酷くとも、暗くならずにむしろ

「顔でよかったわぁ〜。これが足や手だったらもっと不都合で大変なことになっていたものね」

と前向きでいられることに、自分でも結構新鮮な驚きがありました。

きっとこれは、怪我をしたのが、楽しいテニス中だったということ。
何よりも、私が恋する乙女だ、ということなのだと思います(w)。

年末に、日本のメデイアで話題になっていた、元フィギュアスケート女王で、子持ちシングルマザーが、ボーイフレンドを公表して以来何かと叩かれている日本って、どこか変、と思っていた矢先だったので、尚更、事情や立場は違うにしても、いろいろと批判的になろうと思えばなれるのに、そういう人が一人もなく、むしろ私をあらゆる角度から激励してくれる、このアメリカ社会に感謝する次第です。

この場を借りて、皆様へもお礼を申し上げます!

で、私が学んだこと

何故、私が怪我をしたのか?という話ですが、いろいろ深く考えたければそれなりの哲学的理由が見つかりそうな気もしますが、今回は敢えてそう言う風に考えるのはやめることにしました。

理由は極めて簡単です。

ウォーミングアップが不充分だった、ってこと(爆)。

これに尽きますねー。

「もう、気分はお蝶夫人って感じで、コートを舞っていたつもりなのよねー」

と元サッカー少年で現在でもフットサルなどをしているイケメンパパ友に言うと、

「ヒトコさん、お蝶夫人でも、しっかりウォームアップはすると思うよ」

と、しっかりと釘をさされました(w)。

あぁ〜、やっぱりぃ?
だよねー(汗)。

アメリカ人って、スポーツする前に、準備運動しないじゃない?
いきなり、プレイするから思わず私も忘れちゃった〜。

なんて、人のせいにしているうちは、まだまだ甘いな。
反省してまーす。

これからは、しっかりとウォーミングアップします(勿論、これに懲りずにまたテニス復活しますよ!)

そして、やはり自分の年を忘れて「私もまだまだやれるじゃん!」と調子に乗ってしまったこともいけないと思いますね。
しかも、相手は年下の男性だったしねー。

ちょっといいとこ見せたいな、と思っちゃった私がいけない、はい。

ということで、今回の教訓として私が学んだことは、

1)スポーツ前のウォームアップは充分にする
2)競技の相手は高齢者か子どもたち(そして、わざと負けてあげるぐらいの余裕を持つ)
3)テニスをする時は、余分なボールはスコートのポケットに入れましょう(手には持たない)
4)テニス中は、邪道なことは考えないで、テニスに集中する(そうです、錦織選手もよく言ってることでした!)

なんだあ、すっごい基本的なことじゃん(汗)。

いやぁ、でもでも…

一言、私の名誉にかけて言わせていただくと、久しぶりのテニスだったにも関わらず、筋肉痛というものは、全然なかったわけですね。

事故の翌日に行ったER で、

「どこか他に体で痛むところはないですか?」

と聞かれた時にも、そう言えば、筋肉痛になってない、と思ったわけで。

もしかして、3日後ぐらいに出て来るのかな?と思ったのですが、その後、体の中で痛いなと思ったのは、ERで有無を言わさず打たれた破傷風(とジフテリアと百日咳混合)の予防注射した腕ぐらいでした。痛っ。

筋肉痛ゼロ。結構これは、嬉しいことかも(w)。

今後の私の課題

確かに、イマドキの医学の発達のお陰で、現在は、昔程、傷なども残らないようになっているのかもしれない。

ドクターは、きっぱりと

「傷もきっと残りません」

と言い切ってました。

「っていうか、あなたの場合、シワに隠れて見えないわね」

え?
そういう問題なの?

私はそのシワを失くすために、今までエステにだって相当通ったし、ケミカルピールだってしていたわけよ。

目尻のシワに隠れるなんて言われたおりにはやはり黙ってはいられない(涙)。

その努力とエステ代は、どーしてくれる?
と思いました(w)。

でも、ここは、アメリカ。

このドクターは、現在のアメリカの最先端の医学テクノロジーを駆使する優秀なドクターなはず。

プラスティックサージャリーのドクターが大丈夫と楽観視しているのだから、まあ、大丈夫なんでしょう。

一応、白人の肌と日本人の肌ってやっぱり違うわけで、昔、聞いたことがあった、白人は、肌も薄くて弱いように見えて、切り傷には丈夫で回復力が早い反面、日本人の肌は、傷跡などは、残りやすい、という仮説だけは確認しておいた。

「確かにそういうことはあるかもしれませんが、もし傷後が残った場合は、色を取るクリームも処方できるし、それでも足りない場合は、レーザー治療だってできるから大丈夫」

とドクター。

しかも、私の場合は、レーザー治療などをする場合、健康な人がするプラスティックサージャリーと違って、怪我のトラウマを取り除くための必要ケアということで、保険も100%カバーされます、ということだった。

えぇ?
ほんとー?
それって、ラッキーじゃない?

シメシメ。

やっと、ここで、転んでもただでは起きない法則が利用できそうかも(w)。

ついでに、シミとかそばかすとか、全部取ってもらいたいなー。
なんて、勝手に思ったりしています。

しかし、そういうことができるのも、今の傷口が完治してから、ということなので、しばらくは様子を見ることになりそうです。
結局は、どう頑張っても、怪我や手術は、日にち薬だということですね。

気持ちだけは先走って、取り急ぎ、いろいろな美容グッズを自分で調達した次第です。
よーし、これで、美肌ケアに頑張っちゃうからねー。

hitoko0215_2

いろいろと噂になっていたグッズを購入。
上左:丁度なくなっていたので、新しく購入したいと思っていたウィッチヘーゼル。
いつもはローズの香りだけなのだけれど、今回は、「キュウリ」と「レモン」も買ってみた。
後は、「スクワレン」オイル。これも前に使って結構よかったので、また購入。
右上:「ブリーチクリーム」と検索して出て来たのがこれ。
よく調べずに購入したが、よく見るとこれは「ハイドロキノンフリー」と書いてある。
ドクターが処方してくれると言っていたブリーチクリームは、そのハイドロキノンが4%入っているもの。
調べるとこの成分は、「発がん性」の可能性のあるものらしい。
ドクターに聞くと、マウスで実験した時にそういう結果が出たことがあるけれど、人間においては、それは実証されておらず、
現在のアメリカでは、4%のハイドロキノンのクリームは安全である、ということでした。ホントかな?
さて、どちらの方が効き目があるのか?
下:90歳近くの現役モデルが愛用しているという美肌クリームとネットで噂になっていたもの。

匂いはちょっと薬品ぽくて好ましくはないけれど、確かに保湿度は優れていると思います。
あまり、怪我には関係ないグッズですが、子どもの手荒れとかにも良さそう

hitoko0215_3

おまけ情報:「Arnica」は、打撲やねんざによる腫れにすごい効果!自然なハーブジェルなのだけれど、成分はかなり強力なので、長期の使用は注意。オイルもあって、マッサージ用にも最高です。

などなど、いろいろと張り切ってお手入れしてます(自分でするお手入れなんて、実は珍しい〜。いつまで続くかなぁ?)。

傷後の治り具合は、また追ってご報告しますが、手術後一週間で無事に抜糸を行い、ドクターからは、

「ほら、言った通りでしょ?もう既にきれいに治って来てるわよ!」

と言うことです(いや、これはドクター的には、ということで、私的にはまだまだ「イタい」顔してるんですが)。

友人たちにその報告として

「今日、抜歯したの」

とメールを打っていたらしく、

「顔の手術したと思ったら、今度は、歯も抜いたの?大変ねー」

と慰めのメールが立て続けに来てました。
その時点で、はじめて漢字の打ち間違いに気がつきました(汗)。

「あー、抜歯じゃなくて、抜糸だった!
ごめーん。
糸、抜いただけよ、糸!
歯は、全部自分のあるから、大丈夫〜」

と慌ててメールした次第です。
余計なご心配をおかけしました。

というわけで、それも既に今は昔、という感じ。

ドクターは、全治6週間、

「手術して2週間も経ったら、随分と自分でもよくなったと感じるわよ」

と言っていたように、毎日、左の頬骨は、時には痛みが走ったりしますが、ジンジンひりひりとしびれるような感覚と共に回復しているんだというのがわかります。

現在術後3週間目に入りますが、左顔の頬肉の腫れはまだだいぶ残っていて、中の骨は痛いけど、顔そのものは麻痺しているようで触っても感覚がないため、それも、超アンカンフォタブー、って感じ。

それがまた超気持ち悪い(涙)。
左頬は硬直しているため、笑ってもしわもできないんだな、これが。

おぉ、もしかして、ボトックスを打ったらこんな感じになるのかも、と思いました。
何だか超不自然。

しかし、左頬に重石がずっしりのしかかっているような感覚は、20キロから3キロぐらいに弱まりました。

あー、早く治ってくれぃ。

と思うもの、これは、私にとってのチャンスなのだわ、と思っています。
ある意味、生温い人生を歩んでいた私にもここでやっと底力を証明できるチャンスが巡って来たってことね。

最後に

あぁーっ。
なんか、すっごい長くなっちゃったな(w)。

たかが怪我、されど怪我。

この怪我で、私が学んだ本当のことは、「自分の気持ちの持ち方一つで、毎日の生活が変って来る」ということではないかなと思います。

くじけていたら、どんどん落ちて暗くなっていく自分を感じ、前向きになる「必要性」をここまで肌で感じたことは、なんとも人生初体験でありました。

そういう貴重な経験を機に、人間としても一回りも二回りも大きく、強く、たくましくなって、早期完全回復を目指します。

このことにより、自分にとって何が一番大切か、ということもはっきりしたし、それもよかったかな。

そしてね、こういう時は、ドクターの言うことのみ信じ、下手にググらないこと(w)。

これもいい経験になりました。

私にとっては、かなーりいろいろと重たかった出来事でしたが、そろそろ怪我のことは忘れて普通の生活に戻らなきゃ、と思います。

でも、これも、何だか不思議だなと思うのですが、復帰予定日から、いきなり雪のために仕事も3日間休みとなりました。

そして、子どもたちの学校は、一週間ずっと休みとなったので、私も一緒に家から仕事をしています。

やっぱりまだまだ本調子ではないだけに、これもある意味ラッキー!
本当に守られていると感じます。

それにしても、生きていると、いろいろなことが起こるものですね。

この次に起こることは、

人生最高!もうこれだからやめられない!

っていうほどに嬉しくて幸せなことであってほしいな(w)。

そのためにも、これからも、健康な体力作りに励み、充分に怪我にも気をつけながら、更にいろいろなことにチャレンジするぞー、なんて思ってます。

みんな、見ててね。

Featured Photo Credit : Liz West

上山仁子その他のサイト・HP子育てブログ
Advertisements

0 comments on “なんでこうなるの?:テニスのラブマッチも顔面複雑骨折で試合終了、の巻

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out /  Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out /  Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out /  Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out /  Change )

Connecting to %s

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

%d bloggers like this: