ニューヨークで学ぶ! NYでファッションデザイナーになる! パーソンズ奮戦記

第八回/最終回「パーソンズという肩書きより大切なこと」

最初にお知らせがございます。 約一年間、書かせて頂いてきた連載ですが、今回を以て最終回とさせて頂きます。 今後しばらくクリエイションに重点を置いたライフスタイルにシフトするためです。

最初にお知らせがございます。

約一年間、書かせて頂いてきた連載ですが、今回を以て最終回とさせて頂きます
今後しばらくクリエイションに重点を置いたライフスタイルにシフトするためです。

大手検索サイトのNYカテゴリーでトップヒットになるなど、多くの方々にご愛読頂きましたこと、大変嬉しく思います

今年一月に完成したパーソンズのキャンパス内をこの連載内でご覧頂いたことがなかったので、これを機会にキャプション付きでご紹介いたします。

Union Sq.のそばにあるキャンパス。

さて、今回は「パーソンズという肩書きより大切なこと」というテーマで、書かせて頂きます。

「パーソンズ生」であること。

これはパーソンズでファッションデザインを勉強する学生の紛れもない特権です。
NYはもちろん、フィレンツェ、ミラノ、パリ、ロンドンといったファッションビジネスとして重要な街でも、その名は知られています。

これまでそれらの街でお会いして来た、ファッション産業に携わっている、もしくはファッションに興味のある多くの方々はパーソンズの名前をご存知です。

自分自身をアピールするのにこれほど便利な肩書きはありません。
マークジェイコブス氏など著名なOB、OGの方々のご活躍、学校自体のマーケティングによって、学生はそのブランドイメージに守られています。

新入生で賑わっているメインエントランス

しかし、卒業すると話は変わります

NYのファッション産業では日本のように新卒採用というシステムはありません。
常に「経験」を求められます。

いわゆる即戦力です。

毎年何百人という学生がパーソンズから巣立つ訳ですから、採用する側としては「パーソンズ卒業生」という肩書きは「経験」という看板の前では特にメリットはありません

多目的ホール。ランウェイショーも行われます

今年5月に卒業した友人の多くが今もインターン(無給)として経験を積んでいます。これが現実です。

しかし、以前にもお話しましたが、パーソンズという場所は人脈作りとしては最適な場所です。

特に僕の在籍するAASでは豊富な社会人経験のある友人が多く、すでに自分のブランドを持ち上手く経営している友人もいます。
彼らの多くは性格がよく、その人脈の質も素晴らしいです。

また、彼らは常に人を見ています。

僕は決してバランスの取れた人間ではないですし、様々な面で未熟さを感じます。

それでも、そのような友人達のご両親やパートナー(旦那さんや彼氏)から、初対面の挨拶の際に「君がマサなんだね。〇〇(友人の名前)が君のことをよく話してるよ笑」と言われることがあります。

これほど嬉しいことはありません。

誰かに紹介したくなる
それは人脈作りで最低限必要なことだと思います。

夏休みで誰もいない4FのFree Lab。終日作業が可能です。 24時間オープンとなるFinal(期末試験)期間中はゴミの散乱したカオスと化します。

NYのファッション産業界では人脈を頼って仕事を探すことは、至極当然のことです。

この街のファッション産業界では良いポジションの求人はウェブサイトに掲載されませんし、パーソンズにさえそのような求人は来ません。

「今、こういうポジションでこういう人を探しているのだけれど、いい人いないかな?」

「知り合いにいるから紹介するよ。」

本当にこのようなノリで求人情報が飛び交うのがNYです。

だからこそ、仕事を得るチャンスを少しでも高めるために人脈作りというのはとても大切になります。

4Fと5Fの吹き抜けエリア。 少し複雑な教室配置のため、昨セメスターの一週目は僕も含めて多くの学生がキャンパス内で迷子になりました。

パーソンズで学べるということは非常にラッキーなことです。
その利点を生かして次のステップに進むか、それを無駄にするかは自分次第です。

パーソンズに入学すればどうにかなるだろう、というのは甘い考えです。他力本願では決して生き残れません

世界中から多くの人々が情熱と夢を持ってくるのがNYという街です。
ここで高いレベルで生き残るには実力と運、そして人脈が必要だと思います。

2フロアからなる図書館、6F部分。貴重な本が多く置かれています。
図書館の上階。以前の息の詰まるような狭くて閉塞的な図書館とは比較にならない開放感です。

急いでパーソンズに来る必要はありません
この街では年齢は重要ではありません。

もし今進路で悩んでいるとすれば、日本で学ぶ、仕事をするという道はベストかもしれません。

日本で仕事を通して学んだビジネスマナー、これはこちらでも役に立っています。

ブランドの展示会があれば日本からのバイヤーの方々にご挨拶しお話を伺う機会が多くあります。
また、日常でも人生の先輩方とお会いする機会も多々あります。

そして日本で働きながらお世話になった方々との人脈はかけがえのない宝物です。

進路選択で、こうでなければならない、という考えは持たない方が良いと思います。
様々な挫折を経験してきましたが、結局はそれが転機となって、情熱を傾けられることをしています。

この連載を読んで下さった多くの方々は、パーソンズってキツそう、と思われたことと思います。

そうです。それが現実です

どのようなことでも、常に全力で物事に取り組んでいたら、キツくて当たり前です。
それでも続けられるのは好きなことに取り組んでいるからですし、家族や知人、友人の支え、夢があるからです。

さて、末筆ではございますが、約一年に渡りお相手頂きまして誠にありがとうございました

僕は自分の経験したことを自分の言葉で書くことで、少しでも皆さんのお役に立つことができれば、という思いでこの連載を続けてきました。

数年後、インタビューを受けた際に、実はこの連載は僕が書いていました、という日が来るかもしれません。

一日でも早くそのように答えられるよう、これからも日々精進して参ります

Advertisements

0 comments on “第八回/最終回「パーソンズという肩書きより大切なこと」

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out /  Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out /  Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out /  Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out /  Change )

Connecting to %s

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

%d bloggers like this: