ニューヨークで学ぶ! NYでファッションデザイナーになる! パーソンズ奮戦記

第三回 「パーソンズで習うファッションの授業とは?」

今回からパーソンズ内でのことを中心にお話していきます。 まずはクラスメートについて。 

インターナショナルという言葉がぴったりです。
 留学生のほうがネイティヴより多いという印象を受けます。



今回からパーソンズ内でのことを中心にお話していきます。

まずはクラスメートについて。

インターナショナルという言葉がぴったりです。
留学生のほうがネイティヴより多いという印象を受けます。

留学生の出身国別に言うと、特に中国と韓国が圧倒的に多いです。

その他では日本、カナダ、ロシア、タイ、オーストラリア、イギリス、イタリア、フランス、レバノン、ベネズエラなど世界中から集まって切磋琢磨しています。

世界の政治経済がどのようであろうと、ここの学生は仲良くやっています。

最初に出来た友人、カナダ出身のミッチ。

次に年齢層について。

AASの学生の多くは20代半ばから後半です。結婚している友人も何人かいます。また、すでに子持ちの50代のクラスメートもいます。

ちなみに4年制のBFAは日本の大学とだいたい同じ年齢構成と思って下さい。

なぜAASはこのように年齢が比較的高めなのでしょうか。

それは第一回でお話ししたAASの仕組みと密接な関係があります。

アメリカの学校にはAssociateという枠組みがあります。
これは一般的には高校と大学との中間、つまり、位置付けとしては日本の専門学校や短大とほぼ同じです。

すると、ここで疑問が生まれます。
「だったら、BFAよりも年齢層が低いのでは?」

その答えは端的に言うと、
「パーソンズのAASは、一般的なAssociateとは異なり、学士保有者(大学を卒業している人)を対象にしたキャリアチェンジのための学部だから」



これがBFAより年齢層が高い理由です。

なお、先輩後輩といった上下関係は皆無です。
お互いの年齢について気にする習慣は少なくともパーソンズのAASにはありません。

気にするのはあくまでもお互いの才能です。

デザインは実力主義の世界です。
ただし実力主義といっても、学校内に刺々しい雰囲気はありません。

比較的和やかな空気の中で、互いの作品を褒め合うフェアな精神があります。
これは社会人経験のある学生が多いAASの特徴の一つかもしれません。

いつも色々と気にかけてくれるレジーナ。

なお性別に関してお話すると、女性が全体の9割を超えます。

授業1クラス(15人前後)の中で男性は一人か二人ぐらいです。
また同性愛者やバイセクシャルの学生もいます。

キャンパス内にある「だれでも」使えるお手洗い。 でも元々は男女別々のトイレで、ドアのプレートを変えただけ。

さて、ここからパーソンズのAASの授業について、僕の1st semesterでの経験をもとにお話しします。

下の表がその時間割です。

 

9:00am-11:40am 12:10pm-2:50pm 3:50pm-6:30pm 7:00pm-9:40pm
Monday Sewing
Tuesday Fashion Drawing 1 Patternmaking
Wednesday Draping
Thursday Fashion IND: Design
Friday Process & Skills

時間帯や先生によって一つの科目につき何クラスかあり、自分の都合に合わせて時間割を組みます。

ただし、履修登録には優先順位があります。ラストセメスター、つまりそのセメスターで卒業する学生から、入学したての1st semesterの学生の順番で、履修登録の開始日時が設定されます。

人気のある先生、時間帯などの授業はすぐに締め切られます。

登録はweb上で行われるため、各自割り当てられた登録開始時間前にはパソコンの前に構え、そのスタートとともに一斉に登録を始めます。

授業によっては、ものの数分で定員オーバーになる場合があるため、皆必死です。


前述の授業についてお話しします。

先生によって授業内容に違いがありますので、あくまでも僕が受けた授業をもとにお話します。

まずはFashion Drawing1

この授業ではファッションデザイン画の技術の基礎を学びます。

ドローイングが行われる教室

先生が人間の体の構造についてレクチャーし、学生はその理論に基づいてモデルのデッサンをします。

たとえば、一分ごとに6回連続でポージングを変えるモデルの体の構図を瞬時に判断しスケッチします。

それを繰り返すことで人間の体の構造を叩き込み、モデルを見なくてもデザイン画をかけるようにするのです。

横顔(profile)の15分間ドローイング。

次にSewing、Paternmaking、Drapingについて。

これらはConstruction 1と括られ、洋服作りの基礎を学びます。

Sewingはミシンでの縫製の技術を、Paternmakingでは洋服の図面作りの方法を、Drapingではトルソーを使った洋服作りを学びます。

学校で使用するミシンは工業用です。
家庭用のものに比べるとそのスピードとパワーには圧倒されます。

さらに学校のミシンにはそれぞれに癖があるので、なかなか慣れるのが難しいです。

ミッションの運転免許を持っている方なら経験があると思いますが、教習所の車って、半クラッチの加減にそれぞれの個性がありますよね?

学校のミシンもそれと同じことです。

ちなみにミシンの経験がなくても自分自身の努力次第で何とかなります。

僕自身、パーソンズに入学するまで工業用のミシンを使った経験がなかったですし、AASに入学する学生の大半が未経験者です。

習うより慣れろ。練習あるのみです。

一つのsemesterの期間は約4ヶ月です。
その期間である程度は縫えるようになります。

ただし毎週2時間40分のミシンの授業だけでは学べる技術は限られています。

Final Project(学期末試験)では一着から二着のgarment(服)を制作します。

僕がFinalで作りたかったデザインはそれまでに習った技術だけでは作れませんでした。

もちろん先生に質問すれば答えてくれます。しかし、いつもそばに先生がいる訳ではありません。

ではどうするか。

すでに自分よりスキルのある友人に聞いたり、インターネットやテキストで独学したりして技術を磨いていきます

また、お店に並んでいる服は縫製について様々なことを教えてくれます。
僕は時間を見つけては、百貨店やブランド店に足を運びます。

気になる服を見つけては、それらの内側に見える縫製方法をじっくり観察します。



受け身ではなく自分から積極的に学ぶ姿勢がパーソンズでは必要とされます。

技術を身につければ身につけただけ、自分が作り出せるデザインの幅は広がります。
これは服作りに限らずモノ作り全体の醍醐味でしょう。


ブログ:Masa’s Eyes

All photos by Masa

Advertisements

0 comments on “第三回 「パーソンズで習うファッションの授業とは?」

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out /  Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out /  Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out /  Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out /  Change )

Connecting to %s

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

%d bloggers like this: