ヒトコの小径

国民的美少女

知り合いの子どもが「国民的美少女」コンテストのグランプリに選ばれた。そうかあ。あの子がねぇ、と私はかなりびっくりした。そういえば赤ちゃんの時から可愛いかったもんねぇ。あんまり可愛くて、Kさんの本当の子かなあ?なんてついつい思ったことがあったのを思い出した(すいません、Kさん)。

外国で仕事と子育てを両立させる先輩としてKさん夫婦のことは、かなり尊敬しており、その子どもたちがどのように育っていくのか、密かに楽しみにしていたのだが、まさか、こうくるとは思わなかった。凄い!

親だったら、誰でも自分の子は天才だとか、可愛いからモデルにしたい、とか一度は思うのではないかと思う。私も長男が2、3才の頃は、そういう親バカの一人だった。

天才てれびくん』という子ども番組をたまたま見た時も「おっ。うちの子どももこういう番組に出れるかな?」と思ったこともある(日本語をぺらぺら喋る外国の子どもたちがたくさん出てきていたから、単純にうちの子も仲間に入れるかな?と思ったのでした)。東京の母には「あの番組、見たけど、『天才てれびくん』って言うぐらいだから、みんなきっと天才なんだよ。そう簡単に出れるものじゃないんじゃない?」と軽く言われてしまった。「ふーん。そうかあ。あの子たちは天才なんだあ。やっぱりそうだよねぇ」と私も納得した。

その筋の知り合いからは「子役で出ている子どもたちは、殆どが事務所に所属するプロばかりよ」と言われるし、子どもと言えども、なかなか業界内の競争は大変らしい。

そんなことを親が勝手に考えていても、長男本人には更々そういう気がないようで、全く考えるだけ時間の無駄だということが、子どもが5才近くになるとだんだんわかってくる。日本語で「タレント」というのは、誰が決めた外来語だか知らないが、うまくつけたものだ。こればっかりは「才能(=やりたいと思う強い意思)」がないとやっていけないのだなあ。

私のオフィスの隣には、タイソン(黒人男性モデル)のお母さんが経営するモデルエイジェンシーがある。あんなにスラリとカッコいいタイソンなのだが、お母さんは(宮沢)りえママならぬ、かなり迫力のある感じの人だ。

キッズモデルも扱っているので、ここ数ヵ月は夏休みを利用して登録しに来る親と子どもの姿もよく見かけていた。

新人モデルのポートフォリオ撮影は、ホールウェイで行われていたが、「I like that laugh(その笑顔いいねぇ)!」などとモデルを盛り上げるカメラマンは、どこでも変わらない。

撮影の見学をしていた時に「うちの子どもも売り出してもらおうかしら?」と冗談で言うと「じゃあ、君も仕事を辞めて、ショウビズマムになる覚悟はあるのね?」と返された。子役の影にはステージママありって言うけど、子役で活躍する為には、そうでもしないとダメらしい。とても私には勤まらない、と現実的にそう思った。

シルバーモデルなど、高齢者を扱うモデルエイジェンシーは日本にもたくさんあるが、アメリカでは、モデルエイジェンシーの種類も本当にいろいろだ。モデルだからといって、背が高くて綺麗で格好いい人たちばかりとは限らないわけである。例えば「ライフスタイル」というカテゴリーとして、妊婦専門のエイジェンシーだってある(日本だと「読者モデル」とか「一般公募」になるのだろうなあ、こういう場合)。以前、話題になっていたが、顔や体つきが醜い人たちばかりを集めた「ugly
models」集団もあるそうだ。ちょっと不気味だが、スーパーモデルと同じように引っぱりだこの「ugly models」もいるとのこと。

可能性は自分で作り出すものだとは言うけれど、子どもたちには何か情熱を感じるものを早く見つけてそれに向かって頑張って欲しい、と思う。

私も、自分ができなかった夢を子どもたちに思いっきり託す親の一人であるのだなあ。

(追伸)そのモデルエイジェンシーの隣には、エアブラシ専門のレタッチオフィスがある。ファッション雑誌に載せるモデルの写真やモデルが売り込みで使用するポートフォリオの写真を主にエアブラシしている。たまに見せてもらうのだが、その技術にはいつも驚かされる。モデルが道理でみんな綺麗になるわけだ。

私が学生時代にモデルの仕事をしていた時は、あんなにエアブラシを入れてもらったことなんてない(もっとも、私の場合は「アルバイト」感覚だったので、私に対する事務所の入れ込みが少なかっただけなのかもしれないが)。最近のファッション雑誌のカヴァーなどでは、コンピューターでモデルの胸を大きくしたり体全身を細くしたり、ということも盛んに行われているらしいが、こうも実物と変わってしまうと、「モデルなんて誰でもいいって感じじゃない」と思わずにはいられない(ショウの場合はそうもいかないのだろうけれど)。綺麗に変身させてもらえていい職業だなあ、とつくづく思う。

レタッチを入れられるモデル本人は、どういう気持ちなのかな、と思うのだけれど。

上山仁子その他のサイト・HP子育てブログ
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ニューヨーク在住15年を経て2007年12月よりノースカロライナ州へ生活の拠点を移したグラフィックデザイナー兼ライター。英語学習・ティーン向け・女性のためのコーチングも行っている。

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