ヒトコの小径 海外子育て

ニューヨークのお受験事情

3月になってからずっと、長男の学校探しで頭が痛かった。アメリカは幼稚園が一年しかなく、その前にプリキンダガーテン(PK)と呼ばれるその名の通り、幼稚園前に行くプログラムが始まる。PKも幼稚園も実は義務教育ではないのだが、アメリカでも殆どの親が早い時期から子供を幼児プログラムに参加させる傾向にあり、4歳になるうちの子供も、そろそろ学校へ入れないといけないなあと思っている。

私たちの学校区域は、ニューヨーク市の中でも優秀なパブリックスクールがそろっているという評判もあるので、私たちは、敢えて学費の高いプライヴェートスクールに入れるなどという考えは全くなかった。

3月になったので、そのパブリックスクールへの申込みをしようと思ったら、「市が教育費の予算をカットするかもしれないので、そうなったらPKはなくなるかもしれません。だから、来週また電話してちょうだい」なんて言われてしまった。「えっ?そんな。困ります」と青くなったが、しょうがない。

「景気も悪いし、戦争しているから余分なお金が必要なんだよ。こういう時に、本来は一番大切であるべき子供の教育費を削られるなんて、全く許せない!」と夫はまた政府に対しての不満を連発していた。

焦って、プライヴェートスクールにもいろいろと電話しまくり、申し込みに行った。が、既に時は遅し。プライヴェートは殆どがもう一年ぐらい前からウェイティングリストに大勢の人が名前を連ねており、キャンセル待ちという状態だ。それに、この辺のプライヴェートスクールは、カソリック系の教会に付属する学校が多く、その教会に通う家族が優先されてしまうのである。

値段的にも、週3日一日2時間半程度で、年間最低4500ドルというのは、ベイビーシッター代のことも考えると、子供の為に払う出費が凄いものになる。学校は大切だけれど、所詮4歳児の行くPKだもんねぇ。そんなお金をかける必要があるのかどうか、私は疑問だ(お金持ちの場合はいいんですよ。いくらかけても)。

ひぇ~。困ったなあ。長男も9月から学校に行くのを楽しみにしていたのにぃ。教育費がカットされないことだけを念じて、次の一週間を過ごした。

「大丈夫よ。政府と3年契約でPKができることになったから。じゃあ、今度の月曜日に申し込みに来てくださいね」と言われたが、ほっとするのも束の間で「でもね、今年は定員がオーヴァーする可能性があるので、そうなったらくじ引きで決めさせて貰います」と学校側の人に言われてしまった。5月に結果が郵便で送られてくるらしい。

学区域のパブリックスクールで充分だと思っていたので、それまでは安心していて、他の学校のことに関するリサーチなど、全然、していなかった。

周りのママ友の中には、かなり詳しい人もいて、いろいろとアドヴァイスしてくれた。「仁子さんちの近くのパブリックスクールは、ニューヨーク市でもトップ3に入るらしくて、申し込みの日なんて、凄いらしいわよ。私の友達が言っていたけど、早いもの勝ちだから、前の日の夜中から行っても、14番目でぎりぎりだったって」などと、教えてくれた。うゎー、マジでぇ?

そんな話を聞くと、やたらと焦ってしまう。普段は近所のお母さん方にあっても話かけることなどないのに、「あのぉ、お子さん、どちらのPKに行きました?この辺でどこかいいデイケアなど知ってますか?」なんて質問したり、ママ友から他のママ友の電話番号を貰ったりして、非常に私らしくないことをしている今日この頃である(でも、いろいろな人と知り合いになるのは、結構、楽しいと思ったりしているのだけれど)。

それでつくづく思ったが、私の住んでいる所はかなり日本人が多いということ。仕事前に見学しに行った所も日本人の子供が12人中4人いると言っていたし、途中でそこの先生のところに日本人の親から電話がかかってきて、「ちょっとあなた、電話に出てくれる?」なんて、こっちは早く仕事に行かなければいけないという時に、通訳までさせられてしまった。まあ、皆さん、どこも大変ですねぇ(なんて言っている場合じゃないんだけれど)。

結局、5月まではどうなるなかわからないわけだが、悩み抜いた夫は「もしパブリックスクールがダメなら、最悪、ホームスクールっていう手もあるよ。ていうか、ホームスクーリングもこのところ凄くいいっていう噂だし」なんて言ってきた。「冗談でしょ。私たちは二人とも穏やかにアルファベットだって教えられないのだから、無理無理。絶対無理!親だってストレスになるだけよ。第一、ジャスティンにはお友達が必要だし」と反論する私(アルファベットを教えられないというのは、どういうことかと言いますと、私たちは夫婦揃って、教えている方がついつい熱くなってしまうだけで、全然子供は学んでいなかったということなんですねぇ。最近わかったショックな事実でした)。

しばらくは、こういう不安定な生活なのかなあ。ああ、学校が決まるのが待ち遠しい。

上山仁子その他のサイト・HP子育てブログ
Advertisements

ニューヨーク在住15年を経て2007年12月よりノースカロライナ州へ生活の拠点を移したグラフィックデザイナー兼ライター。英語学習・ティーン向け・女性のためのコーチングも行っている。

0 comments on “ニューヨークのお受験事情

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out /  Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out /  Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out /  Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out /  Change )

Connecting to %s

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

%d bloggers like this: