ヒトコの小径

疲れのサイン、それともただの妄想?

先日、ある日本人の男性と話しをする機会があった。

「お子さんはいらっしゃるんですか?」

と私が聞くと

「ええとねぇ。一応、いますよ。14歳になったのかな? でも、もう一緒に住んでないので、今はどうなっているかわからないんですけどね」

と笑っていた。奥さんと離婚して子供とも別居状態にあるのだなあと即座に理解した。私は「そういうのも、何かいいですね」と言いそうになって、やめた。

昔、日本のTVで吉田拓郎が、成人した娘に久しぶりに会った時、妙にどきどきしてしまった、みたいなことを言っていたのを見たことがある。その時も実は「そういうのも一つの人生で、それはそれで楽しいのかもしれない」と思ったのだ。

私は今、子育てに追われている立場にいて少々疲れ気味だから軽はずみにも、そう思ってしまったのだけれど、もし、本当にそうなってしまったら、悲しいに決まっている。

数年前、アメリカでベストセラーになった『the Kiss』という本は、小さい頃、離れ離れになった父親との近親相姦を描いた作者の自伝的追想録で話題になった。

もっとも、吉田拓郎が近親相姦だと言っているわけではないが、小さい頃の娘の姿しか知らずに時が経ち、ある日突然、「お父さん」と成熟した娘が自分の前に現われたら、やっぱり驚くだろうなあ。

私がもし、夫と別れ、子供の親権や養育権も失って、子供と会うことさえも許されないという立場に追いやられたとしてそのまま20年ぐらい経ったら、どうなるのかなあ、と想像した。

夫には、こういうジョークは通用しない。東京に帰った母にも電話で話したら、「あんた、ちょと疲れているんじゃないの?無理しないで休みなさい!」なんて凄い勢いで言われてしまった。お陰様で、ベイビーシッターも見つかったし、疲れきってしまって育児ノイローゼになりそうとかいうわけでもないのだけれどね、私の場合。でも、たまにはこんな風に思う日だってあるっていうこと。

上山仁子その他のサイト・HP子育てブログ
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ニューヨーク在住15年を経て2007年12月よりノースカロライナ州へ生活の拠点を移したグラフィックデザイナー兼ライター。英語学習・ティーン向け・女性のためのコーチングも行っている。

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