ニューヨークからプロライター達がお送りする、「ここだけ」のおもしろ情報。

Archive for June, 2009

シューゴくんは、とても無口だ。 だけど、その静かな外面の中には、それはいろんな思考や感情が埋まっている。 それに気づいたのは彼の音楽を聴いたときだった。 彼に初めて会ったのは、彼がまだ中学生くらいの子供だったとき。 そのときも無口だった。そのときのイメージがずっと続いた。 そんな彼が青年になり、自宅で音楽を録音した。 そのCDを手にしたときには本当に驚いた。 私も訪れたことがある彼の実家の2階にある小さな部屋が目に浮かんだ。

「おくりびと」って、どうよ?

Categories: 夜の試写室
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今年のアカデミー賞の七不思議と私が勝手に認定している、外国語映画部門受賞作品の「おくりびと」(英語タイトル”Departures”)が、5月29日からアメリカの一部の都市で公開されている。 まあ、アカデミー賞というものは、いつも「なんでこれがとるのか?」という裏切りがあるのだが、今年は「おくりびと」がそれだ。 まったく、他に良い作品がわんさかあるというのに、よりによってなんでこんなつまらん映画を選ぶのか、アカデミー会員の気が知れない。 実はあまり知られていないが、今年はアカデミー賞外国語賞の投票基準が大きく変わり、アカデミー側が主催した上映会で候補作品5本全てを見た会員以外は投票できないことになった。 つまり、“For your consideration”と送られてくるDVDで5本見てようが、公開時に1本見て、残りの4本をアカデミー主催の上映会で見ても投票資格はないのである。

アメリカでは毎年5月の終わりから6月の始めにかけては卒業式のシーズン。私は去る1月にすべてのクラスを取り終え春の学期はもう大学にいっていないが、セレモニーは年に1回だけなので、今回が私の卒業式! 私の卒業式は先週、ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック(BAM)のオペラハウスで行われた。マンハッタンにある大きな大学は、ラジオ・シティやマジソンスクエア・ガーデンなんかを使うから、「ニューヨークならでは」だ。 さて、私がアメリカの卒業式に出た感想を一言で言うと・・・面白かった!

数日前にどこかのインターネットのサイトで男性が女性の鞄を持って上げる時の言い方について書いてあった。 持ってもらう時に、女性は男性にどのように言われたいか?という言い回しのランキングだった。 それによると 1位 黙って持ってもらいたい と言うのが断トツ(←ふむふむ、納得)。 次いで 2位 ボクが持つから。重たいでしょう? とさり気なく気遣いの言葉をかけてくれる、というもの。

これは、ひょっとして老いらくの恋と言うのだろうか?  2002年に放映が始まってからはや8年、シーズン8にしてわたしは「アメリカンアイドル」にハマってしまったのである。 友達にそう告白すると、こう言われた。 「え? いまさら?」 そう。いまさらなのだ。

トーマス・ウルフという小説家は、日本ではあまり知られていない。 彼は38年という短い生涯の中で、自伝とも言える4冊の長編小説と数々のショートストーリ−を書いたが、彼の作品は、あまり日本では馴染みがない。 オリジナル(英語)でも、メタファーが多くドラマチックで詩的表現が豊かな彼の文章は、かなり読みずらいとされる。 彼が生前よく訪れていたというドイツでは特に、一部の熱狂的読者の間では「カルト」作家として英雄視されているのだそうだ。 今回は、そんな彼の故郷ノースキャロライナ州アッシュヴィルを訪ねてみた。