ニューヨークからプロライター達がお送りする、「ここだけ」のおもしろ情報。

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日本の311震災から1ヵ月半。 直接被害にあった方々は、未だ家族を失った悲しみ、生活の困難、将来への不安などの中にいて、社会が自粛モードであろうがなかろうが、前向きな気持ちになろうとすることは、実際とても難しいことだろう。 そんな人たちをまるでカバーするかのごとく、ガンガン行動しているのがニューヨークの日本人。 すぐに日本に飛んでいけないジレンマを情熱に変え、とにかく会社やお店、主婦、学生、アーティスト等々、それぞれが「自分たちに何ができるか?」とアイデアを練った結果、さまざまな種類のチャリティーイベントやチャリティーグッズを生み出している。

消えた夢、新しい夢

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Become Your Dream —- これはおそらく、チョーク書きで知られるニューヨーク在住のアーティスト、ジェームズ・デ・ラ・ベガ(James De La Vega)が書いたもの。(あるいはそれを真似た誰かが書いた?) 「夢見たとおりになれ。」「夢を叶えよ。」 彼がよく使うこの言葉は、自分の可能性を試す街ニューヨークにぴったりの言葉だと思う。 いつもの私なら、きっとこの言葉に刺激を受け、ポジティブに受け止めたことだろう。 でも私は、3.11の地震以来、震災のことで頭がいっぱい。 東北に友人が多いせいもあり、これを見たとき自分の夢よりも「被災者の夢」について考えてしまった。

アメリカと戦いたくなかった硫黄島総指揮官

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仕事が詰まりながらも、息抜き代わりに地下鉄の中で本を読むが、最近読み応えがあったなと思ったのが、2006年に大宅壮一ノンフィクション賞を受賞したこの本。 『散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道 』新潮文庫  梯 久美子・著 散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道 (新潮文庫)梯 久美子 新潮社 2008-07-29売り上げランキング : 3423 Amazonで詳しく見る by G-Tools 映画『硫黄島からの手紙』の主人公でも知られる、栗林忠道中将のストーリー。 彼が家族宛に書いた手紙を元に、彼の人物像や硫黄島での戦況が詳しく語られているのだが、映画とはまた違う感動を覚えた。 私がまず読んでいて面白いと感じたのは、この本は戦争が背景でありながら、栗林中将の言葉や行動から、現代にも通じるマネジメントスキル・リーダーシップを学べるところ。

煽てられたサルはとうとう本まで書くことに

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ひょんなことから本を一冊書くことになった。アスキー新書から出ている『ルポ 電子書籍大国アメリカ』という本だ。 アメリカの出版業界で起きているニュースを日本向けに流すということは以前からやっていたのだが、どうやら昨今は「電子書籍」がキーワードであるらしく、ツイッターやブログでiPadやキンドルのことを書くとアクセス数が急に増えるなど、やたら食いつきがいいのである。 頼まれるままに雑誌記事を書いたり、ニューヨークを案内しているうちに、アメリカにおける電子書籍の実情を1冊の本にまとめないかというオファーが来たので、まぁできないこともないです、とやや軽い気持ちで引き受けたのだが、〆切りまで1ヶ月という過酷なスケジュール。一応「ルポ」なので、余裕があればインタビューもリサーチもしたかったのだが、時間がないのでとりあえず自分が知っていることをひたすら書き起こすという作業に追われた。

チェルシーの結婚

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ビル・クリントン元米大統領とヒラリー・クリントン国務長官の一人娘、チェルシーの結婚式が7月31日、ニューヨーク市から2時間ほど北にあるラインベックの町であった。 日取り以外は一切非公表を貫きながらも、想定3百万ドルとも噂される贅沢な催しは多大な注目を集めていた。 普段なら結婚にさほど憧れも抱かずにいるこの私も、今度ばかりは特別な思いで見ていた。 そもそもアメリカ市民がチェルシーに興味を持ち始めたのは1992年、彼女の父親が大統領選挙に当選したときからだろう。当時、彼女は12歳だった。 第一期就任当初のクリントン米大統領とチェルシー

ゲイの俳優はストレートの役を演じられない!? Newsweekが巻き起こしたゲイの芸問題

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ことの起こりは4月26日にNewsweek.comに掲載された1本の記事。 拘束衣を意味するStraitjacketと、ヘテロセクシャルを意味するStraightをかけた「ストレート・ジャケット(Straight Jacket)」というぞっとするタイトルのその記事は、ゲイの俳優がストレートの役を演じることに対して大きな疑問を投げかけていた。 要するに、ストレートの俳優がゲイを演じて成功している例はごまんとあるが、その反対はほとんどない、ゲイだとカミングアウトしている俳優がテレビや映画や舞台で異性の恋愛対象となるストレートの役を演じても、観客にそのキャラクターを信じさせるのは難しいし、成功しているのは特別の場合だけだ、という内容。 タイトルはさしずめ、ゲイの役者がストレートの衣装を着ても、拘束衣を着ているように鈍い動きしかできないよ、ということか。

映画なんかで出てくるアメリカの卒業アルバム。 みんな、同じような笑顔を浮かべていません? あれって、聞いた所によると、鏡の前で練習を続けた彼らのキメ顔なんだそう。 その顔で何を演出したいかというと、爽やかさなんですね。 アメリカ人は清潔・健康が大好き。もてる男を見るとそれがよくわかります。少々ださくても結構。笑顔が素敵でマッチョ、清潔ならオッケー。 フランス男のセクシーなハゲや、セルジュ・ゲンズブールのけだるい魅力なんて彼らにはさっぱりわかりません。 そんな彼らにとって大事なものは、美しい笑顔。 美しい笑顔にかかせないのは、真っ白でそろった美しい歯でございます。 そこで必要になるのが歯科矯正。英語でブレイシズ(braces)と言う歯科矯正ですが、この国での普及率はものすごいです。大体みな子供時代にすませるのですが、もちろん大人もいます。

冬期五輪 フィギュアスケート:華はどこへ行った

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二月が終わるとともに幕をおろした今年のバンクーバーオリンピック。ハイライトはなんと言っても、日本勢が奮闘したフィギュアスケートだった。 数ある冬期オリンピック競技のなかで、最も注目を集めるのがフィギュアスケートである。また、最もスポーツ競技のくくりから外れていると批判されるのもこの競技である。 無理もない。 他の競技のアスリート達がストイックなボディースーツを身にまとい、結果が距離やスピード、またはゴールの数という形で判りやすく反映されるなか、 いい大人がスパンコールやシフォン姿で、技術点はまだしも芸術点たるものを競い合う。

昨年の一月、 アメリカ中がオバマの歴史的大統領就任式と、ハドソン川の奇跡的な旅客機の不時着成功に浮かれていた頃、その電話はかかって来た。 夜中過ぎの非通知番号に首を傾げなから出ると、意外にも東京の父からだった。 我が家では、国際電話といえば必ず母がかけてくるもので、父はレストランの予約か銀行とのやり取り以外は受話器をさわることがない。 その父がわざわざかけて来ているのだから、何かただならぬ事件に違いないという不安と、「この人国祭電話がかけられるんだわ」という感心の念とが入り交じりながら、聞かされようとしていた一大事に身を構えた。

たずねびと:この顔に、ピンと来たら唄ってもらえ!

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忘れもしない、あれは2004年のことだ。 その頃のわたしは、自宅にいる土曜日の夜はNBCの”Saturday Night Live”を見るのがお決まりだった。 その夜もいつものとおりSNLを見て、チャンネルはそのまま、続いて放送される”Showtime at the Apollo”をぼーっと見ていた。 ご存知のとおり、”Showtime at the Apollo”はハーレムのアポロ・シアターで毎週水曜日に開催されるアマチュア・ナイトを録画放送したものだ。 平たく言うと「素人のど自慢大会」なのだが、これがどうして、なかなかの芸達者が出場する。それに加えて、出場者の出来、不出来に観客がシビアに反応するもんだから、見ていて面白い。 素晴らしいと観客が判断した出場者は拍手喝采をもらい、良くないと判断されるとブーイングの嵐が吹きすさぶ。 テレビの前に座っているわたしもシビアさでは負けていない。 出場者の芸がそれほどでもなければ、その時点で容赦なくチャンネルを回すのだから。