ニューヨークからプロライター達がお送りする、「ここだけ」のおもしろ情報。

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秋の一押し映画(9月〜11月編)

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アメリカでは毎年決まって秋になると、年末のホリデーシーズンと年明けの賞レースに向けて各配給会社がその年一番の話題作をここぞとばかり矢継ぎ早に公開する。 そこで、今シーズンお勧めの映画をこちらで簡単にご紹介。

バンクシーが施した愉快ないたずら「EXIT THROUGH THE GIFT SHOP」

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今年1月のサンダンス映画祭で発表されて以来、巷でちょっとした話題になっているドキュメンタリーがある。先月よりニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコの3都市で公開がスタートした 「EXIT THROUGH THE GIFT SHOP」だ。 ちょっと変わったタイトルのこの作品、正体不明の名イギリス人ストリートアーティスト、バンクシー(Bansky)による最新のいたずらとも言っていい。

カルトなドキュメンタリー『グレイ・ガーデンズ』のカルトな理由

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1975年9月、ニューヨーク映画祭で、ドキュメンタリー作家のアルバートとデイヴィッド・メイズルス兄弟(注1)の新作映画がプレミア上映された。 映画のタイトルは『グレイ・ガーデンズ』(原題 ”Grey Gardens”)。 ニューヨーク州マンハッタン島の東に位置するロングアイランドを、さらに東に100マイルほどぐんぐん進んだ高級住宅地、イーストハンプトンにある屋敷のことだ。 映画は、そこで暮らすケネディ家ゆかりの母と娘の風変わりな生活をとらえたものだった。

ことグレイ・ガーデンズがらみの情報については早耳のわたしの元に、先日あるニュースが飛び込んで来た。 ドリュー・バリモアとジェシカ・ラング主演のHBO Filmsの新作テレビ映画、『グレイ・ガーデンズ』が、日本のWOWOWで放映されることが決定したというのだ。 そう、4月に全米でオンエアされ、今年のエミー賞で17のノミネートを受けた、あの『グレイ・ガーデンズ』だ。 気になる日本での放映予定日は11月3日。 11月7日から東京で翻訳上演が予定されている、大竹しのぶと草笛光子主演、宮本亜門演出のブロードウェイ・ミュージカル、『グレイ・ガーデンズ』と時期を合わせてのオンエアである。

アメリカじゃ日本公開の5日後にDVDがリリースされちゃうこの作品は、天下のマーベル(注1)を代表するシリーズ、「X-MEN」映画版の最新作ネ。 アダマンチウムの爪を武器に闘うミュータントの代表選手、ウルヴァリンについちゃ、今更の説明は不要よネ。ネ? 前作(「X-MEN 3」)がもうネ、どうにもアレな出来&結末だったモンで…。 コリャさすがにシリーズを続けるのは難しいんじゃネ? …と思いきや。 今や「三次元ウルヴァリン」としての認知度もバッチリ(注2)のヒュー・ジャックマンが、自分のプロダクション(注3)で企画制作しちゃった。

黄泉の国から2009〜ちょっとはずれたパク・チャヌクの最新ヴァンパイア・エロ

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先日、7月14日はフランスの独立記念日バスティーユでしたが、そんな日にちょとだけふさわしい、今年のカンヌ国際映画祭でのPrix du Jury (パルムドール、グランプリに続く三等賞のようなもの)受賞作品THIRST (邦題:「コウモリ」)の試写会に行ってきました。 ふさわしいと言っても、その関連性は映画祭の開催地だけで、作品そのものは韓国映画。 監督はかねてから海外でも、オールドボーイを含む復讐三部作等でアート性の評価が高い、鬼才パク・チャヌク。カンヌではすでに常連です。 最近は大衆、インディともに流行のヴァンパイアもの。なかにはスエーデン映画のLET THE RIGHT ONE INのようにこれまでのジャンルの常識を覆すようなものも少なくありません。 こと、この作品に関しては、パク監督特有の非凡な映像センスに加え、フランス作家エミール・ゾラの小説「テレズ・ラカン」が原作ということでかなり期待は高かったのですが…。

えーーーーーっと、久々の登場なんだケドも。 まず、最初にお断りしとくネ。 わたしは「エンタープライズ」っちゅー「宇宙船」の名前は知ってたけど、ソイツを「10人乗り程度の大きさ」だと思ってた(笑) だから、今回、宇宙にドーンと浮かんでるエンタープライズを観て、 「なにぃ、エンプラってこんなにデカかったのか!!!!!!」 …と、まずはそこにビックリだったヨ。 一応、「スタートレック」なるSF作品の存在だけじゃなくて、スポックもカークもマッコイも、名前と顔は知ってたし(さすがにスールーまでは無理だった(笑))、「バルカン・サリュート」(注2)の意味だって知ってたケド、わたしとスタトレの「ちゃんとした出会い」はこれが初めて。 っちゅーわけで、トレッカーやトレッキーの皆々様におかれましては、その程度のヤツが書いてやがんだなー、っちゅー気分でお読みくださいネ。

今年のアカデミー賞の七不思議と私が勝手に認定している、外国語映画部門受賞作品の「おくりびと」(英語タイトル”Departures”)が、5月29日からアメリカの一部の都市で公開されている。 まあ、アカデミー賞というものは、いつも「なんでこれがとるのか?」という裏切りがあるのだが、今年は「おくりびと」がそれだ。 まったく、他に良い作品がわんさかあるというのに、よりによってなんでこんなつまらん映画を選ぶのか、アカデミー会員の気が知れない。 実はあまり知られていないが、今年はアカデミー賞外国語賞の投票基準が大きく変わり、アカデミー側が主催した上映会で候補作品5本全てを見た会員以外は投票できないことになった。 つまり、“For your consideration”と送られてくるDVDで5本見てようが、公開時に1本見て、残りの4本をアカデミー主催の上映会で見ても投票資格はないのである。