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アメリカンフーズ秘宝館〜ええもんありまっせ〜No.10 あこがれのアメフーズ「Mac’n Cheese」

On: どすこいグルメ

マカロニ・アンド・チーズ。
略してマックンチーズ(Mac’n Cheese)

アメリカのコンフォートフードの代表とも言えるこの一品が、何を隠そう、わたしが長年「アメリカに行ったら是非とも食べてみたい」と夢見ていたあこがれのアメリカンフーズである。

子どもの頃からアメリカ産テレビドラマと映画にどっぷり浸かっていた日本産のわたしは、ブラウン管やスクリーンの向こうでキャラクターたちがいとも美味そうに食べるこの得体の知れない食べ物に興味を持った。

オレンジがかった黄色いドロドロの液体にイモムシのようにマカロニが絡まっている。

たいていは、「あまり料理しません」という設定の登場人物が、簡単な食事として、あるいはスナックとして電子レンジでチンして調理し、台所のカウンターや冷蔵庫にもたれながら食べている。

特に、1990年の大ヒット映画『ホーム・アローン』で、マコーレ・カルキン演じるケビンが、マックンチーズの皿を前にして

“Bless this highly nutritious microwavable macaroni and cheese dinner and the people who sold it on sale. Amen.” (「この栄養たっぷりなレンジでチンできるマカロニ&チーズのディナーと、それをセールで販売してくれる人々に祝福あれ。アーメン。」)

とお祈りを捧げるシーンはかなり有名だ。


“Home Alone” Credit: 20th Century Fox

有名なこのシーンだけでなく、いろんなドラマや映画で、いろんなキャラクターたちがこのマックンチーズを食べるのを見ていると、「あれを食べてみたいぞ」という欲求がムクムクと湧き出てくる。

それはまるで、あさま山荘事件に出動した機動隊員たちが、極寒の中、湯気が立ち上る日清カップヌードルをすする姿をテレビ報道で見続けたお茶の間の視聴者が「あれは何だ?食べてみたいぞ」となったのと似ている。

そして、東京からニューヨークへの引越し早々、近所のスーパーで見つけたのがこいつ。

箱入りのマックンチーズだ。

レンジでチンするバージョンではないものの、ファンシーなレストランでも「高級版家庭の味」としてメニューに並ぶスカしたマックンチーズに比べればテレビドラマや映画の味に近いはず。

喜び勇んで買い求め、家に帰って急いで封を切ってみた。

箱の中から出てきたのはかなりの量のマカロニと袋入りの粉チーズ。
まるでインスタントラーメンの袋の中身だ。

作り方もインスタントラーメン並みに簡単。

1) お湯をわかす
2) そこにマカロニをざざっと投入し、8〜10分茹でる
3) マカロニをザルにあける


4) 空になった熱い鍋にミルク大さじ3杯投入し、リッチな味がお好みの場合は無塩バター大さじ2杯も加える

5) そこに粉チーズの袋の中身を投入し、よく混ぜる

6) そこに茹でたマカロニをもどし、よく混ぜる

お味は、というと、温かいカール チーズ味を思い浮かべていただくと良いかもしれない。

初めて食べたときは、そのみた目通りの味にちょいと拍子抜けしたもんだが、これがどうして、病みつきになる。

美味しく食べるコツはというと、アルデンテなどというイタリアンパスタ的な発想は忘れ去り、しっかり茹でること。

そして、もしも味にパンチが足りないと感じたら、わたしが友人のNから伝授された七味唐辛子ときざみ海苔のトッピングをお勧めする。

特に七味唐辛子は必須
マックンチーズにとてもよく合って、食が進むこと間違い無し!

秋の夜長、マックンチーズのボールを片手にソファーに深々と座ってテレビを見るのは至福のひと時である。