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アメリカンフーズ秘宝館〜ええもんありまっせ〜No.6 色んな粉のパスタ「パスタ・オルタナティブ」

On: どすこいグルメ

はい、ベジタリアンです。

前回の「グルテンフリー」話の続きをもうちょっとしましょうか。

「グルテンを使用していないパスタ」の代表として「キヌアパスタ」をご紹介したのですが、世の中にはまだまだ「代替え品」があります。

むしろ「代替え品」なんて言葉ではなく「パスタ・オルタナティブ」とでも呼んだ方がいいくらい、個別の美味しさがあるのです。

ちょっとおさらいしますと、「グルテン」ってのは、麦関係の穀物に入っているタンパク質です。

うどんがモチモチするのも、ケーキがふくらむのも、みんなこの「グルテン」のおかげなんですが、ご存知の通り、有名なアレルゲンでもあります。

腸に残りやすく、病気(セリアック病など)を引き起こして消化吸収を阻害することもあり、健康に気を使う人たちの間では、「あまり食べないようにしている」…なんて話もよく聞きます。

その「グルテンの短所」に注目したダイエット法が「グルテンフリー・ダイエット」です。

グルテンを摂取しないようにして腸内を美しく保ち、美肌とウェイトコントロールを目指すわけですね。アメリカではとてもポピュラーです。

アメリカでよく見る「小麦粉の代替」というと、日本でパンにもなってよく知られている「米粉(Rice Flour)」「玄米粉(Brown Rice Flour)」「大豆粉(Soy Flour)」「じゃがいも粉(Potato Flour)」などがあります。

豆の粉については様々なものがあり(注1)、「大豆粉」は中でもよく使われるものです。

今回、わたしが試した「パスタ・オルタナティブ」は二種類。

ひとつは「大豆粉+米粉+じゃがいも粉」でできているもの、もうひとつは「コーン粉+米粉」でできているものです。

どちらにも「米粉」が入っているのがおわかりいただけると思います。

グルテンが生み出す「モチモチ」「クミクミ」した歯ごたえを出すために、米粉が使われることが多いようです。

どちらもイタリアの製品でして、さすがパスタのお国、小麦粉を使わなくてもパスタは食べたい…ということでしょうか。

USDAオーガニックを取得していますので、輸出を視野に入れている商品でもありますね。
パッケージに「K」のマークも見えます(注2)。

こちらは「大豆粉+米粉+じゃがいも粉」のエルボー。
パッケージにもしっかり「グルテンフリー」表示があります。

アメリカのエルボーよりも少し大きめの感じで、表面にはしっかり筋が入っているタイプ。
茹で時間もカロリーも、小麦粉のものとほとんど同じです。

こちらは、じゃがいも、玉葱入りのトマトソースで和えて、シンプルな一皿にしてみました。
上に乗っているのは、これまた「チーズ・オルタナティブ」=「ベジチーズ」と呼ばれるものです(注3)。

キヌアパスタに比べると、かなり小麦粉パスタの食感に近いです。

小麦の香りこそありませんが「こういう種類のパスタだ」と思えば、かなりイケてます。
ちゃんと、クミクミした食感があるのがいいですね。

こちらは「コーン粉+米粉」のフジッリ。
こちらもまたパッケージにしっかり「グルテンフリー」とあります。「K」のマークも。

コーン粉が入っているせいか、色はかなり黄色いです。
でも、毒々しさのある色ではありません。

こちらは近海でとれた烏賊を使って、ペペロンチーノ・ベースの一皿に仕上げました(わたしは「ペスクタリアン」なので、魚介を食べます)。セロリも入ってます。

茹でてもあまり色は落ちず、こんな感じの鮮やかな色に仕上がります。
食卓にぱっとした色があると、それだけで美味しそうな印象に演出できるので、これはなかなか使えるな、と思いました。

食感は「大豆粉+米粉+じゃがいも粉」のものよりも少し柔らかめですが、歯ごたえは悪くなく、美味しくいただけました。

ショートパスタは少し柔らかめが好きなので、わたしの好みにはバッチリでした。

他にもまだ、豆の粉だけでできているものや、米粉のパスタ(アジア料理に出てくる米の麺に近い感じです)など、「パスタ・オルタナティブ」の世界は以外にも裾野が広かったりします。

「小麦粉パスタの代替え」ではなく「新しい素材のパスタ」…と考えて使うと、色いろなアイディアが出てきそうです。

いっそ、アジア風の味付けにしてみたりも、面白いかもしれませんよ!

(注1)ひよこ豆、黒豆、えんどう豆などなど。

(注2)No.3の欄外で説明した「コーシャー」の基準もクリアしている…という意味です。
つまり「ユダヤ教の数々の規律を守った上で製造されている製品」…というお墨付きを表しています。

(注3)ベジチーズの中でも、パルメザン(粉チーズ)タイプのものはどこの製品でもかなりできがよく、満足感があります。こってりするのは嫌だけど風味はほしい…という場合にも、使えますね。

残念ながら製品の場合は着香してありますけども、「パルメザン風」のものは手作りすることもできるのです。いずれ試してみる予定です!


ベジチーズ

Go Veggie!
http://goveggiefoods.com/

パスタ・オルタナティブ

bionature(エルボー)
http://www.bionaturae.com/organic-pasta.html

Brad’s Organic(フジッリ)
http://www.bradsorganic.com/index.htm

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