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アメリカンフーズ秘宝館〜ええもんありまっせ〜 No.5 グルテンフリーでいこう「キヌアパスタ」

On: どすこいグルメ

はい、ベジタリアンです。

「グルテンフリー」って聞いたことありますか?

健康法やダイエットに興味のなる方なら、耳にしたことがあるどころか実践している、または過去に実践なさったことがある方もいらっしゃるかもですね。

「グルテン」ってのは、麦関係の穀物に入っているタンパク質です。
うどんがモチモチするのも、ケーキがふくらむのも、みんなこの「グルテン」のおかげ。

でも、これまたよく知られているように、「グルテン」は「アレルゲン」でもあります

少し前には「原材料に小麦由来の成分を使った化粧石鹸」がグルテンを経皮毒として集中的に吸収させてしまい、結果として重度の小麦アレルギー疾患が発症した事件もありました(注1)。

また、グルテンは腸に残りやすい上、病気を引き起こして消化吸収を阻害することもあります(注2)。

それらのグルテンの短所に目をつけたのが「グルテンフリー・ダイエット」ですね。
グルテンを摂取しないことで、腸内を綺麗にし、美肌とウェイトコントロールを達成するわけです(注3)。

その「グルテンフリー」は、アメリカでは非常にポピュラーです。
自然食を扱うカフェやレストランなどでも「グルテンフリー」を掲げるメニューがありますし、たいていのスーパーでは「グルテンフリー」の商品がきちんと販売されています。

グルテンを避けるというと、ぱっと思い浮かぶのはパン、パスタ、日本人ならうどん…というところでしょうか。

これらには、麦系の穀物ではなく、米粉や大豆粉を使った「代替品」があります。

日本でも少し前に「米粉パン」って流行りましたよね。
麺にも、アジア系の食材である米粉のもの(ライス・ヌードル)があります。

そして、パスタの代替品のひとつが、今回のネタである「キヌアパスタ」です。

「キヌア」は、南米産の「スーパーフード」と呼ばれる穀物で、過去にはインカ文明の時代に大事に栽培されていたものです(注4)。

タンパク質を多く含み(グルテンは含まない)、マグネシウム、リン、鉄分などのミネラル、ビタミンB群をもたっぷりの「高栄養」食品(注5)。

これをパスタに仕上げたのが、こちら。

カロリーを含めた栄養価は普通のパスタとほとんど同じです。
キヌアの粉ととうもろこしの粉(この製品の場合は「Non-GMO=遺伝子組み換えでない」)でできています。

もちろん、パッケージにもある通り「グルテンフリー」です。

これはショートパスタですが、もちろん、ロングタイプもあります。

実物はこんな感じ。
3色パスタ(人参とほうれん草の色素を使用)なので、可愛いルックスですね。

ソースが良く絡むよう、ショートパスタについている「筋」もきちんとあります。小麦のパスタに比べて表面がややツルツルなので、この「筋」が必要なのかも、と感じました。

これを塩湯で6分ほど茹でたのがこちら。
小麦粉のパスタよりやや黄みがかった感じを除けば、見た目もパスタそのものです。

本日は、玉葱のみじん切り、ブロッコリを小さく切ったもの(生のまま)、芽キャベツの輪切り、缶詰のピンクサーモン、ビーガンマヨ、アップルサイダービネガー、塩胡椒でパスタサラダ風にしました。

見た目は全く、よくあるパスタサラダです。

キヌアパスタはやや歯ごたえがあり、グルテンのモチモチ感とは違う、強めのグミグミした食感です。でも、これがサーモンと一緒になったマヨネーズのコクには、よく合ってました。

この日のランチプレートへの盛り付け時はこんな風(和洋折衷はわたしのお得意分野で、いつもこんな感じですw)。

食感がやや強い以外はパスタとほとんど同じ…と考えると、「グルテンフリー」を目指す方には、強い味方になる素材と言えますね。
小麦の香りがないのはいたし方ないですが、そこはまあ、お値引きくださいw

今現在アレルギー反応が出ていなくとも、グルテンは潜在的なアレルギーを引き起こす場合があるそうですし、そもそも取り過ぎれば腸への負担を招く…というわけで、気が向いたらこんな代替パスタを食べてみるのもいいかもしれません。

それぞれに個性があるので、「こういうもの」と思って食べると、なかなかイケます!

何でも面白がってしまうわたしもいずれ、ロングパスタ版を試してみたいと思ってます。


(注1)つまり、その人の身体が受け入れられる量のグルテンを満了摂取してしまったので、体のほうがブロック、グルテンを毒物判定してしまったのですね。

こうなると、グルテンが入った食べ物はアナフィラキシーを起こしたりと、「致死物」に変化してしまいます。しかも、一生続く食事制限が必要になります。

パスタとパンを食べなければいいというわけではなく、お醤油や味噌にも麦は入っているので、伝統和食ですら難しくなってしまうのです。
「もの」が化粧石鹸だっただけに、若い女性が罹患してしまっていたのがお気の毒でした…。

(注2)セリアック病(グルテンに対する免疫反応に起因する「自己免疫疾患」のひとつで、小腸が栄養を吸収できなくなる)の原因にもなるので有名です。

(注3)更に、グルテン内の成分・グリアジンには食欲増進の効能もあるため、グルテンをカットすることでその「食欲増進」の部分もカット、ダイエットに効果的…という成り立ちです。

(注4)スペインによるインカ帝国の征服後、現地人からインカ文明を取り除き、スペイン文化に同化させるために耕作を禁止しましたが、近年には健康食品界で大注目。1990年にはNASAが宇宙食の素材として評価しました。

2013年は「国際キヌア年」にも指定されています。

(注5)他の穀物に比べてタンパク質が多く、必須アミノ酸も豊富、そして脂質のほとんどが不飽和脂肪酸なので、コレステロール値を下げる効果が期待できます。

しかしながら、栄養価的には麦や米などの主要穀物と比較しての「高栄養」で、栄養価そのものは豆類のほうが上です。


*今回購入した製品の公式ページはこちら
ショートパスタにもいろいろな種類があります。

ブリス・アップルドアのブログはこちら:BliBlo