ニューヨークからプロライター達がお送りする、「ここだけ」のおもしろ情報。

No.15 娘のこと

On: 絵本画家ママのブルックリン日記(更新終了)

娘は12歳、公立中学校の7年生だ。

中学生になってから、スケボーに乗り出した。夏の夕暮れ、近所のスケボー仲間と、遊んでいる光景はほほえましく心がなごむ。私も家の外階段に座ってアイスコーヒーを飲みながら一応監視している。

NYの法律では、6年生から、子どもは保護者無しで外を歩くことができ、家でひとりで留守番することもできるのだが、娘は体も小さいし、女の子だから、つい心配になってそばにいてしまうのだ。

7年生といえば、勉強が大変な年だ。7年生の成績、出席率、スタンダライズテスト(NY州で行われるテスト)の結果で、どの高校に入れるか決まってくる。8年生になって、いくら努力してももう遅いのだ。

まあまあの成績だったら、よいのではないかと思うのだが、高校受験説明会に行くと、やはり、7年生でいい成績を取れば取るほど、良い高校に入れる確率が高くなるようで、もっと勉強させなければと思ってしまう。

周りを見てみると、家庭教師をつけたり塾に通っている子どもが多いし、父兄たちと話していると、皆結構、子どもにプレッシャーをかけている。

とはいっても、勉強以外は、楽しいことばかりのようだ。

年に一度のダンスパーティ、これは、どんなものか見たくて、ボランティアとして、会場(学校の体育館)をのぞきに行った。

プロのDJが雇われていて(私が行った時はアフリカ系のしぶいお兄さん)ムードを出してくれる。もちろん、中学生だからって子ども扱いなんてしてない。

ダンスクラブに行ったことがないので、比べられないけど、マンハッタンのダンスクラブと同じようなのだろう。皆の踊り方は、いつもダンスバーで踊っているの?と聞きたくなるくらい上手。酔いしれて踊っている子も結構いた。

もうひとつ、Freaky Friday、(別名 Magical Monday, Tumbling Tuesday or Thursday, Wacky Wednesday, Screeching Saturday or Sundayとやる曜日によって、呼び方が違ってくるそうだ。)これはわざと変な格好をして学校に行くコンテスト、ハロウィンもそうだけど、この手の変 装って、アメリカ人は得意だと思う。去年はお母さんの若い頃にかぶった白い縦ロールのかつらに金ラメのドレスを着て来た娘の親友が優勝したらしい。

それからコンピューターでのチャット (我が家では知らない子とのチャットは禁止)。今すでに存在している「犬夜叉」や 「ポケモン」などの漫画をベースにした自分の創作を発表出来るファンフィクションが娘のお気に入りのサイトだ。

なぜ完全なオリジナルではなく、誰かの話をベースにしたものだろうと思うけれど、ティーンエイジャーには、大好きな漫画のエピソードを自分が書いてしまう、そこが楽しいところなのだろう。いろいろな人が感想を書き込んでくれるのも励みになっているようだ。

そういえば娘が小学2年生の時、先生に「どういうお話か説明するとき、最初はそのお話について、自分でまとめているのですけど、そのうち自分の創作になっていってしまうのです」と言われたことがあった。
先生がそれはいけないことみたいな調子で言ったけれど、わたしはいいことだと思った。

今でも私に学校での出来事を話す時、創作入っている?って感じの話がよくある。ある日、学校の親友がオナラをプッとしてしまった。皆、今の誰?って 顔をしたので、娘はあわててスニーカーを床でキュッキュッとならして、今のはスニーカーの音だよと言って、親友を救い、あとで、お礼を言われたなんていう 話。ありそうでなさそうな……。

そんな娘の一番得意なことは、絵を描くことだ。赤ちゃんの時から、毎日何かしら描いている、私が料理の本の挿絵を描いていると、娘も見よう見まねで レシピカードを作り出し、ドールハウスの絵を描けば、娘も描きだす。娘にとっても絵を描く時間は、安らぎの時間であり、自分を表現する方法なのだと思う。

娘の絵

小学4年生の時、NY市の絵のコンテストに入選した。先生がこっそり応募していたので、こちらは何も知らず、突然「入選したので、NY市博物館での表彰式に行って欲しい」と言われ、狂喜乱舞した。

将来、職業にするかどうかはわからないが、(今はファッションデザイナー志望!)一生絵は描き続けるだろう。そのくらい、娘と絵は切り離せないものだ。

最近は学校の帰りにカフェに寄ってくるようになった。仲のいい、女友達と行くのだが、箸が転げてもおかしい年頃、おしゃべりしながら笑い転げているんだろうな。時に男の子が飛び入りで参加したりと、何とも楽しそう。

NYで青春時代を過ごす娘、女の子は育てやすいと言われるけど、娘の場合もその通りで、悩まされた事はあまりない。でもそうは問屋が卸さないといわ んばかりに、頭をかかえてしまうような出来事がこれから起こるのだろうか? まあその時はその時だ。今は娘を見ながら、ローティーンエイジャーニューヨー カーの生活を、私も味わっている。