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ヒュー・ジャックマンとアン・ハサウェイに満腹「レ・ミゼラブル」

On: 夜の試写室
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実は私、「リンカーン」を観に行ったときに流れたミュージカル映画「レ・ミゼラブル」の予告編には一向に食指が動かなかったのです。

ミュージカルは「ナマの舞台が一番」が信条でして、映画には正直抵抗感があるのです。

ところがところが、巷でレミゼの評判がグングン上がってきて、ついにはオスカー8部門もノミネートされちゃったではありませんか!

こうなると「ナニナニ?」と付和雷同&日和見な気分になりまして、劇場に足を運びました。
何と流されやすい性分でございましょう。

ただこの時点でも期待感は相当薄く、ひょっとしたら寝ちゃうかなくらいの気分でございました。

ところが、ところが始まるとアヤヤ、完全に引込まれちゃいました。
あー、何と簡単な転びバテレンなことでしょう。

おまけに、オスカーの前哨戦といわれるゴールデングローブ賞では、コメディー・ミュージカル部門の作品賞、ヒュー・ジャックマンが主演男優賞、アン・ハサウェイが助演女優賞の三冠に輝きました。

映画通でもありませんし、キャストや批評には疎いので、ここは一人のブロードウェイファンの感想としてワタシの「ねぇ、聞いて聞いて」でございます。

なんといっても、この映画の魅力は、ジャン・バルジャンを演じたヒュー・ジャックマンの歌唱力ファンテーヌを演じたアン・ハサウェイの熱演・熱唱映画ならではのスケール感の3点だと思います。

実写なのにせりふが歌という不自然さと違和感が賛否の分かれるところでしょうが、どうしてどっこい、不自然どころか歌に魅了されました。曲もいいしねー。

それにしても、私にとってのヒュー・ジャックマンはX-メンのウルヴァリンで金属爪をシャーっと出す超人さんなのです。
冒頭の囚人に扮したシーンではヒュー・ジャックマンだとわからないくらいのメイクだったのです。上手いよねー。

でもね、人を軽々と担いだり、パリの下水道を逃走するシーンでは、ウルヴァリンな強靭ぶり、不死身ぶりで、金属爪が出てるんじゃないかと思っちゃいました。

そして、もう一つのみどころは、アン・ハサウェイ演じる幸せ薄いファンテーヌが歌う「夢やぶれて」
これがまた、大熱唱で感情移入280パーセントくらいなのです。

例のスーザン・ボイルおばさんが話題をさらった名曲です。

横たわったまま、涙は流すわ、鼻水はちょちょぎれるわの大熱演でした。
どアップの連続で、「瀕死でこんなに声がでるんかい!」という突っ込みは、どうぞご勘弁を。

ブロードウェイ版では舞台いっぱいの革命に蜂起する群集のシーンが見せ場でしたが、こちらも映画版は上から下から横から斜めからと、映画ならではの特性を生かしてスケールの大きいこと大きいこと。

ほんでもって「民衆の歌」の大合唱。
合唱に弱いワタシは、臭い演出とわかっていても、もう気分は高揚しっぱなしでした。

ワタシ的には「観たぁーーー」と満腹でした。
チケット代$13.50の価値ありでっせ。

ちなみに、上映後、私は拍手喝采したのですが、他の観客からはパラパラだったってことは、好き嫌いの分かれるところなのでしょうねぇ。

最後にひとつだけ、ジャン・バルジャンを執拗に追いかけるジャベールをラッセル・クロウが好演しているのですが、お歌がお下手なのが気の毒でした。

http://lesmiserables-movie.jp/
http://www.lesmiserablesfilm.com/

PHOTO : © 2012 UNIVERSAL STUDIOS

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