ニューヨークからプロライター達がお送りする、「ここだけ」のおもしろ情報。

偏愛の2:デヴィッド・シルヴィアン

On: 偏愛の城 〜萌える美男図鑑〜
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霧深い美の迷宮に惑う乙女たちよ、今宵はわが城にようこそ。

この城は、城主たるわたしが偏愛する何かをご鑑賞いただくだけの場所。

偏愛する何か…それは、美しいもの。
美しいもの…それは、わたしが愛してやまない漢(ヲトコ)どもの「顔」。

呼ばれてもないのに、またも魔窟から這い出て参った。
さあ、今回も行ってみようじゃないか、うん?

ご存知、お題は「コスプレ」!
あなたが知っていようといまいと、お好きであろうとお嫌いであろうと、何らかのキャラに扮した「わたしの愛する美男」を並べるだけのこの記事。

好きか嫌いか、答えシンプル。
踏み入れるからには、どうぞご覚悟あれよ?


じゃ、どうぞお入りなさいな。


[The White Sanctuary]
W 4800 pixels x H 7200 pixels 300dpi RGB / Painter 12
© Mael Nohara 2013 / Character Copyright : J.R.R. Tolkien

描かれた人:デヴィッド・シルヴィアン

ぇつ、って思ったあなたは80年代育ち、80年代好きの、どっち?

リアル80’sにとっちゃ、デヴィッド・シルヴィアンといえば、あの「JAPAN」のリーダー。
当時は美系男子の代名詞として、日本の洋楽ファンの間で一世を風靡したミュージシャンですわな。

1958年2月23日生まれってことは、もうすぐ御年55歳。
かつての美青年は、今や美(初)老人になっとります。

アイドル的な存在ではなくなってもずっと、素晴らしいミュージシャンとしてご活躍なのは、通ならばご存知のハズ。

志摩あつこさんの洋楽ネタギャグ漫画・「8ビートギャグ」でも、作者が常に贔屓し続けるキャラとして有名だった「デビシル」
美形好きとして有名なわたしだけど、実は若い頃のかれには特に惹かれてなかった。

んだけど、わたしの親友がかれの大ファンでしてね。

とある時にシェアしてくれた、50歳ごえのデヴィッドを見た時、わたしの脳にはとある人のイメージがガツーンと閃いてしまったんでしたん。

それ以来、いつか必ず、デヴィッドをモデルに「その人」を描こう、と思ってたのね。
それがついに実現したってわーけー。

描かれたキャラ:エクセリオン2世(Lord Ecthelion II of Gondor)

背後霊担当:ソロンギル(Thorongil)

原作:J.R.R.トールキン「指輪物語」(The Lord of the Rings)より

J.R.R.トールキンの世界「中つ国」に登場するキャラ。種族は人間。

このキャラは映画にも出てこないし、「指輪物語」の原作を読破した人でも、名前を聞いて「あの人でしょ」って思い出せる人はあんまりいないはず。

エクセリオン2世は、アラゴルンが帰還する前の王不在の南方王国・ゴンドールの執政で、あのペレンノール野にぐるりとある城壁を築き、サウロン配下の闇の軍勢と戦い続けた人。

そのペレンノール野の城壁の他にも、正体不明ではあるが超有能な武将だった「ソロンギル(「星の鷲」の意)」を畳用して、とてもアグレッシブに闇の軍勢と戦ったんで、その功績はとても大きかった、とされる。

かれの息子が「ゴンドール最後の執政」であった、デネソール2世
そしてかれの孫たちが、あのボロミアとファラミア…つまり、エクセリオン2世はボロミアとファラミア兄弟の祖父ってわけ。

何となく、ちょっとつながったでしょw

ちなみに、「エクセリオン」という名前自体は、映画版「旅の仲間(Fellowship of the Ring)」で出てくるけど(注1)、このエクセリオンとは違う人。

映画版に名前が出てくる「エクセリオン」は「1世(17代執政)」。
王族や貴族にはよくあるように、同じ名前を後年になって「2世(25代執政)」として名乗ってる…ってわけ。

んでもって、このエクセリオン2世が畳用した「ソロンギル」の正体とは、「名前と身分を隠したアラゴルン」その人。

同時にローハンのセンゲル王にも仕えていたかれは、両国の人々からシンダール語で「星の鷲」を意味する「ソロンギル」の通名で呼ばれて愛された。
その名は、当時のアラゴルンが常に着けていた「白く輝く星のようなマント留め」から。

本来ならば、北方王国・アルノールの正当な世継ぎであるかれは、ゴンドールへは統一王朝の上級王として帰還すべきだったんだけど、当時はまだそうしなかった。

んでも、当時の次期執政・デネソールはソロンギルの正体に気づいており(そしておそらくエクセリオンも)、かれはいつ何時、ソロンギルがゴンドールの正当な世継ぎであることを宣言するか…ということに、戦々恐々としていたらしい。

ソロンギルは23年のあいだ大将をつとめ、エクセリオン2世による「ウンバールの海賊を殲滅する」という大命を果たして、惜しまれつつ辞職。

その後は、「アルノールの野伏の長」「馳夫(ストライダー)」として暗躍し、「指輪物語」で出てくるとき(87歳(注2))には、この身分。

エクセリオン2世のキャラ描写は、残念ながら原作には出てこないけど、まだ26歳と若かったアラゴルンが身分と名前を隠してお仕えした人物…ということで、わたし個人は、高潔かつ名将にふさわしい人だっただろうな、と考えてる。

だもんで、そんな風な上品さが出るように、描いてみた。

注1)ロスローリエン(ガラドリエルが支配するエルフの国)で休息する夜、ボロミアがアラゴルンに向かって言う台詞の中に「『エクセリオンの塔』を見たことがあるか」という形で出てくる。
アラゴルンは答えを濁したが、「エクセリオンの塔」とは「ゴンドールの都であるミナス・ティリスそのもの」を意味するので、当然、アラゴルンは見たことがある。
見たことがあるどころか、実はそこに20年以上もお仕えしてた…というわけで、あのシーンでイライラするのは、原作を読破した人のみw

注2)お忘れの方もいるかもなので念の為に注釈すると、アラゴルンは古代王国ヌーメノールに存在した「ドゥーネダイン」という長命な人間の種族
だもんで87歳でも中年のおっさんくらいのルックスだし、全盛期のお年ごろ
アラゴルンが世を去るのは210歳の時…っていうと、感覚をつかんでもらえるかな?

今回もお楽しみいただけましたかしら?
意外な人選だったでしょ。

前回も言ったけど、この記事のタイトルは「偏愛(へんあい)の城」です。「変態(へんたい)の城」じゃないから。

変態と言われても反論の余地はないけど、一応、言っておくわw

描いた人:Mael Nohara

トールキンヲタとして名高いわたしの、本業は画家。
つまり絵を描く人。

愛MacとW社のペンタブレットを使って、フルデジタルで作画してます。
出先でも絵を描いてやろうじゃないか…と、最近、持ち運びできるサイズのペンタブレットを新規購入。

Mael Nohara公式サイト:Malelstromarts

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Comments

素敵です

エクセリオン2世様!!もう~惚れそうです

DAVIDをモデルにして頂けたとは・・・
長年のシルヴィアンファンの自分としては大変嬉しゅうございます(笑)

風の靴さん、こんにちは。はじめまして♥
ご高覧ありがとうございますん!
 
ファンの方には大変恐縮なのですが、かれのお写真を拝見して以来、はっきりとイメージが湧いてしまったのです!!こりゃもう、描くしかないな、ってくらいに。
 
なかばドキドキの公開でしたが、シルヴィアン・ファンにお墨付きをいただいて嬉しゅうございます♥
 
コメントありがとうございました!
またぜひ、いらしてくださいね〜!!

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