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お気楽ズボラ美容術〜シャンプーバー体験記〜

On: 特出しコラム とびこみくん
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「きれいな肌ねえ」
…という言葉を、わたしは実によく言われる。

「どうやってケアしてるの?」「何を使ってるの?」
…これも実によく訊かれる。

そのたびごとに、自分がやっているスキンケアについて説明するのだが、みんな「ぇつ」と言って引いてしまう。

実際のところ、何をしてるかというと、「何もしてない」

朝はぬるま湯で顔を洗って化粧水をつけるだけ、洗顔料を使って顔を洗うのは3日に一度くらい。美容液もクリームも付けず、とにかくほったらかし。

掟は「洗顔時に決して顔をこすらない+洗顔料を使う時はシッカリ泡立てた泡だけで洗う」…だけ。
本当に何もしない。

このケアに行き着くまでは、まあそれなりに手間も時間もお金もかけてやっていたのだが、わたしはどうやら「貧乏肌」というやつで、手入れすればするほど、肌が逆に荒れてしまう。

高い美容液なぞつけようものなら、そこが赤く腫れ上がってしまうのだ。

そうこうしているうち、いつの間にかいわゆる「老人性色素斑」と言われる「小指の先で突いたほどの大きなシミ」が頬にできてしまった。

さすがにこれには悩み、ドクターズコスメにはじまり、様々な方法を試したが全く効果なし。
最後は医者で何とかするしかないか…と思っていた。

が、ひょんなことから「垢ため美容法」とも言われる「肌の再生力・自浄力を活かす美容法」を知り、物は試しとやってみた。

それが、先ほどの「何もしないケア」だ。

すると、あれだけ悩んでいた「老人性色素斑」が、初めて半年たらずですっかり消えてしまったのだ。今はもう跡形も無い。

それ以来、わたしはずっと「何もしないケア」を続行している。

特に「何もつけない皮膚科学」というウェブサイトを知って以来、乳液はおろか、日焼け止めすら塗っていない。
化粧水は純米日本酒とベジタブル・グリセリンで手作りだ。

そんなわたしは最近、白米を玄米に切り替え、野菜中心食のセミ・ベジタリアンになった。
肉類は食べるが、以前に比べて回数はぐんと減っている。

これは肌のためではなく、自分の体調を考慮してのこと。
その方が体が楽だ、という単純な理由だ。

「できることから」の食生活改善を実施して数週間後、わたしは自然な流れで色々な生活用品を見直すことにしたのだが、その中のひとつに、洗剤関係があった。

今年の夏にアメリカでトリクロサン(洗剤関係に除菌の目的で含まれる成分)の危険性が話題になったこともあり、トリクロサンと界面活性剤に注目していたからだ。

顔に対しては「何もしないケア」を始めた時から、合成界面活性剤を使用していない、皮膚科推奨の「石けん分のない石けん」を使ってきたので、これは問題ない。

体にも使えるものなので、体はボディソープをやめてこれを使えばいい。
ポイントメイクしかしないわたしは、クレンジングはオイルクレンジングでOK。

かつては最近よくある、洗顔料とクレンジングが一緒に入っているものを使っていたが、自然派コスメを作っている会社の人によると、「それが一番良くない」とのこと。

オイルクレンジングも使い過ぎると「毛穴が開いて戻らなくなる」という欠点があるが、わたしは綿棒に染み込ませたり、指先につける分だけで使うことで、肌にあまり付けないようにしている。

肌に触れるものを洗う洗濯洗剤、毎日の食事に使う食器洗いや食洗機の洗剤も、安全性の高いものに切り替えた。

そうすると、次に気になる「洗剤」はシャンプー。
だが、納得できるシャンプーを探す、これが実は一番大変だった。

わたしは頭皮が乾燥しがちで、少しでも合わないシャンプーを使うと頭皮がフケだらけになった上、赤く腫れてしまうからだ。

以前、自然派で推奨されている石けんシャンプーも今ひとつ合わず、やめた経緯がある。

そういう事情から、アレルギー持ちの友人(在米)でも使って平気だった…という、Doveのシャンプー+コンディショナーを使っていたのだが、もうできれば使いたくない。

何かよい製品があれば、そしてそれが自分に合うなら、ぜひ切り替えたい…と思い、様々な方法で「代替可能品」を探した。

しかし、それが本当に難しかったのだ。

WholeFoodsなどのオーガニックスーパーに行けば「自然派」のものはあるが、界面活性剤からは逃れられないし、フルオーガニックのお高いものをいきなり1本買って試してみるのは、アレルギー持ちとしては金銭面でのリスクが大きすぎる。

そんなこんなでいい加減に諦めようとしたところ、シャンプーの棚に固形の石鹸が売っているのに気がついた。

紙包みの簡素なもので、J.R. Ligettというブランドのものだ。
外装を読むと「ニューイングランドで昔から作っている、昔のレシピそのままのシャンプー用石けん」だという。

100%ナチュラルのオイルでできており、動物成分、保存料、石油由来成分、そして界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウムまたはジエタノールアミン)を全く含まない。

おお、なんという完璧さ!!!

そのメーカーいわく「普通の髪は自前の脂があるので、コンディショナーは不要」だという。
髪を染めていても、パーマをかけていても、もちろん使える。

お値段も手頃とあって、それではと購入して使ってみたところ、以外にも泡はしっかり立つ。
使い方としては、お湯で予備洗いしてしっかり濡れた髪にこすりつけるようにしてクルクル回しつつ、時々お湯を足して泡立てる感じだ。

初回は洗いたての時に髪がゴワゴワになるのに驚いたが、乾くとサラサラになるので大丈夫。
恐れていた頭皮のダメージは全くなく、ほっと一安心。

ハーブ成分の入っているものを使ったので、乾いた髪にはグリーン系ハーブの爽やかな香りがほんのりと残るのもいい。

わたしは髪を染めているが、色落ちがシャンプーに比べて激しくなかった。
色落ちは確かにするのだが、何というか、自然な感じで色落ちする。

ひとつ7ドルほどの手のひらに乗るサイズで、大人2名が使って約1ヶ月はもった。

そして先日、切り替えて一ヶ月になるところで、いつも面倒を見てもらっているヘアスタイリストにカットしてもらうことになったので、プロの目から見た髪の様子を聞いてみた。

スタイリストいわく、わたしは髪が乾燥しがちなので、毛先がやや乾燥しているとのこと。
それに対しては「濡れ髪の時に、ホホバオイルなどを少し毛先に塗ってあげるといいと思う」…とのアドバイスだった。

それ以外には問題はないようなので、ホホバオイルでのケアをプラスして、引き続きシャンプーバーを使ってみようと思う。

そして、これからがいよいよ寒さと乾燥の時期ということで、同社の製品にあるダメージヘア用のものを取り寄せることを考えている。

何でも自然派にすればいいというものではないが、避けられるものなら危険を避けたいわたしとしては、現状、満足している。

個人の肌質や髪質で合う合わないはあると思うので、これら各種の「ズボラ美容術」をお試しの際には要注意で。

「異変があったらすぐに中止」、これを守ってほしい。

ブリス・アップルドアのブログはこちら:BliBlo

Featured Photo Credit: Besoliva jabones naturales via photopin cc