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No.31 旬の才能が集まるNYのアートフェア

On: 生にゅー! 生のNYトレンド通信

NYで5月頭にPULSE(パルス)アートフェアが行われた。
これはコンテンポラリーのアートを扱う展示会のことで、いわば現代アートの見本市。


ニューヨークのメトロポリタンパビリオンで行われた
パルス・アートフェアの会場


会場には数多くのギャラリーがブースを持ち、各ギャラリーが抱えている売り出しアーティストの作品を展示して、その場で買い付けを取っていく。
マイク・ワイスギャラリーでは、新進日本人アーティストのKAORUKOさんの作品が出展され、さっそく買い手がついていた。


NYのアートシーンで注目を集める日本人女性アーティスト、
KAORUKOさんの作品。

このアートフェアのおもしろさはなんといっても旬の才能が揃っていること。
美術館における展覧会と違って、各ギャラリーが「売りたい」作品を展示しているから、勢いのある作品が集まっている。

これだけ多彩で斬新なアイデアが集結するなか、NYで売れるアーティストになるというのは、やはり世界中のアーティストにとって憧れだろうし、またたいへんな狂騒なのだろうとよくわかる。

会場で目についたのは、ポップカルチャーとクロスオーバーする作品が多いこと。
NYではひとを驚かせるアイキャッチなものがないと、なかなか成功できないものだけれど、非常に声高に個性を主張しながら、ポップな味つけの作品が多い。


バービーとワシントンのレントゲン写真という、ふしぎなオブジェ作品。

日本的な「かわいい」文化やアニメな文化も非常に多く影響を与えているように感じられる。

既に「見せ方」をわかっている高度に練れたアーティスト作品が多く、あまり外れた感じがないのも今どきらしい。
アート界もある意味でレディ・ガガ化している時代なのかもしれない。

まるで誰かの頭のなかをつぎつぎと見せてもらうようなおもしろさに溢れたアートフェアは、展覧会とはまたひと味違う一見の価値ありだ。


モニターに映る目と動く羽をもった機械仕掛けの犬のようなオブジェ。

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