ニューヨークからプロライター達がお送りする、「ここだけ」のおもしろ情報。

No.8 公開目前SATC、気になるファッション裏話

On: Fashion and the City(更新終了)

みなさまお待ちかねのSATC劇場版、日本公開ももうすぐですね! 地元NYでも公開前から話題騒然のこのムービー、もちろんファンのはしくれとして、わたくしも観に行って参りました。

いやー、しかしすごかったです。なにがって、客層が。見事にギャル(特に白人)しかおりません。たまに見かける男子も、彼女に無理矢理連れてこられたであろう肩身の狭そうな人、もしくはゲイのみ。ある意味ひじょーにニッチなこの客層、初めての体験でした。

ネタばれになっては困るので、ストーリーを語るのは控えさせて頂きますが、SATCと言えば気になるのはファッション。ファッションコラムでそれを語らずして何を語る! ってなもんです。気になるところは色々ありますが、その中のいくつをご紹介。

4人の中で一番そのスタイリングが気になるのはやっぱりキャリー(他の人、ごめんなさい)。今回もそのビンテージものを合わせた個性的なファッションは健在でした。この彼女のスタイル誕生にはちょっとしたエピソードがありまして。

このシリーズのスタイリスト、パトリシア・フィールド、今でこそ有名ですがシリーズ開始当時は全くの無名。大手メゾンから洋服を借りることもできなかったんですな。そこで考えついたのが、ビンテージものをアレンジしたスタイル。

それが視聴者に大受け。番組の人気が出て有名メゾンのものが借りられるようになってからも、ビンテージもの使用は続行し、現在の新旧ミックスしたキャリーのスタイルになったというわけ。

今回で言えば、映画冒頭にあるキャリーがマンハッタンを歩いているシーン。ここで着ている大きな花が胸元についた、もうキャリーしか着れないでしょう! という白いドレスですな。この一歩間違えるとコスプレなドレスはビンテージもの、シューズはディオールというミックススタイル。

また、グリーンのフローラルプリントドレスを着て、ビッグと出かけているシーンがあります。こちら、この鮮やかなドレスとコートはビンテージ、シューズは上のスタイルと同じディオール、バッグはティミー・ウッズとやはりミックス。

このコーディネーション、なかなかネタが盛りだくさんでして。まずは、そのめっちゃ個性的なエッフェル塔の形をしたバッグ。そのユニークさで公開前からアメリカでも注目の的だったのですが、これスワロフスキーのクリスタルが6300個もついて、お値段なんと3000ドル!

全然そんな風に見えないんですけど(失礼)、まじですか?! みたいな。実際、その辺でキャリー以外の人が持っていても、おしゃれに見えないかと。そんなものを格好良くみせるとは、さすがキャリーでございます。ちなみにクリスタルなしのものは、450ドルとまだ手がでる値段です(それでも高いと思う)。

それから毎回違うファッションのキャリーには珍しく、何度も登場しているのがこのディオールのシューズ。こちらサラ・ジェシカ自身がお気に入りのものだそうで、実は昨年発売されたもの。この映画のおかげで問い合わせが殺到し、なんとディオールが再発売に踏み切ったのだそう。すごいです、SATC効果!

またキャリーと言えばシューズですが、外せないのはマノーロ・ブラニク。今回ももちろん大事な場面で登場していました。ブツはブルーサテンのパンプスですが、これがだだっぴろいウォークイン・クローゼットのど真ん中にぽつんと置かれて登場。そりゃあ目立ちます。これもすぐに店頭から姿を消したとか。

ちなみにこのクローゼット、ビッグがキャリーのために用意したもので、全面ライトアップされていてかなりインパクト大。あるアメリカ人女子に映画の感想を聞いたところ、 「あのクローゼット、最高よね! でも電気代だけで確実に私の家賃以上だわ」 とのコメントが。思わず笑ってしまいました。

後はずせないのは、キャリーのウェディングドレス。撮影で色々なブランドのものを着るのですが、オスカー・デ・ラ・レンタ、ディオールにクリスチャン・ラクロアと、女子ならため息の出るようなものばかり。撮影とはいえ、うらやましすぎます、サラ・ジェシカ!

実際のウェディングで着たのはヴィヴィアンウェストウッドでしたが、これまたゴージャス。ブライズメイドの3人が着ていた赤、青、黒のドレスはどれもザック・ポーセンのもので、キャリーの純白ドレスとの色のコントラストがきれいでした。

まだまだネタはつきないのですが、ほんと切りがないのでこの辺で。もっと詳しく知りたい! という方、「Sex and the City: The Movie」なんて本も出ています。私の趣味でキャリーばっかり書いてしまいましたが、ミランダ、シャーロット、サマンサファンの方もこれを読んでもらえば、全員のファッションがばっちりです。

いろんなネタを仕込んで映画を観れば、そのまま観るより2倍も3倍も楽しめるかと。
ただし、しゃべりすぎて、一緒に行った友達にうざがられないように注意してくださいまし。

セックス・アンド・ザ・シティ映画オフィシャルサイト
http://sexandthecity-movie.gyao.jp/

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