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7月4日に生まれた英語表現

On: 知っ得! イングリッシュ豆知識

「Please put your John Hancock here」

アメリカでは何でもないこの表現、初めて聞いたときは「え?ジョン・ハンコック?何それ??」だった私。

「ジョン・ハンコック」は人の名前だが、アメリカでは「署名」「サイン」の代名詞。だから、「Please put your John Hancock here」は、「ここにあなたのサインをしてね」という意味。

意味を知らずに、そのまんま「Hancock」と署名したため、それが自分の名前になってしまったのが、映画『ハンコック』でウィル・スミスが演じた記憶喪失の主人公。

私もアメリカに来るまでこの表現は知らなかったので、知る機会がなければどこか「John Hancock」と書いちゃっていたかもしれない。

じゃあ、ジョン・ハンコックってそもそも誰?まったく歴史オンチの方にその由来を説明すると・・・

ジョン・ハンコックは、イギリスがまだアメリカを支配していた頃、北アメリカの13州の植民地代表からなる大陸会議で議長を務めた人。彼の代にアメリカは独立したので、「建国の父(Founding Fathers)」の一人に数えられる。

彼は、1776年7月4日にアメリカが独立宣言をしたとき、その宣言書に最初にデカデカと署名をした。ホレ、このとおり。
中央にあるのが彼のサイン。

カメラを引いても、彼のサインは目立つ。(本文下、中央)

それは、独立元であったイギリスの王がメガネなしでもはっきりわかるように書いた、と言われているが、これがきっかけでJohn Hancockは「サイン」の代名詞になったそうだ。

ちなみにこの写真は、私が独立宣言の地・フィラデルフィアで購入した独立宣言書のコピー。憲法や権利章典のコピーなんかとセットになって、5~10ドルくらいだったと思う。

コピーとはいえ、建国の父たちのサインが並んだ宣言書はなかなか感慨深い。本物はワシントンD.C.のナショナル・アーカイブスにあり、映画『ナショナル・トレジャー』のプロットに使われたのは記憶に新しい。

本物の写真を見たい方はこちらへどうぞ。
ナショナル・アーカイブス(アメリカ国立公文書記録管理局)

余談だが、ボストン中心地の歴史的スポットを巡る「フリーダム・トレイル」に建国の父たちの眠る墓地があり、そこでジョン・ハンコックのお墓も見た。

同じく建国の父の一人である、サミュエル・アダムスのお墓に対し・・・

こちらがジョン・ハンコックのお墓。署名と同じく、彼の墓はひときわ大きかった!

今日は、ジョン・ハンコックが独立宣言にサインをした日からちょうど234年後。彼の名前はひとつの英語表現となって今でも生きている。

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(独立宣言書に署名がなされたフィラデルフィア・インディペンデンス・ホール)

Sally, ブログも書いています! 
NY日記COLORS http://nycolors.exblog.jp

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