ニューヨークからプロライター達がお送りする、「ここだけ」のおもしろ情報。

スーパーシャキ対戦 ~赤き雪のノクターン~『ボーン・スプレマシー』

On: 夜の試写室

いやもう、ナニ、普段は全然観ないっちゅーか観たくもないジャンルなんだケドね、コレ。 「スパイアクションもの」とでも言えばイイかナ、おミソのキンチョーのテンションをトップギアに入れたまんま、ずぅうううううぅっと数時間もキープしなくちゃならない映画…なんて、はっきり言って健康に悪いと思わなくって? 体力だって使うし。ハァ。

この作品も全く同じよ。もぅ。

もおぉおう、おミソの奥がちりちりちりちりするぅうぅううう!!! ぅきぃいいぃ!!!!
この痛み、コレがスパイ映画の醍醐味とかそう言うヤツなわけぇえぇ???? 正直いらねえ。

しかもこの主人公と来たら、やたらめったらシャキシャキしてるわ、記憶がナンもないくせに、必要なモンだけは「ポケットのついた某青猫ロボット」みたいに何でもかんでも鞄から取り出しやがんの。

だいたい、2年もインドのゴアなんちゅー俗なトコで隠匿生活っちゅーかハッパ生活してたくせに、最新式のケータイどころかケータイのチップをコピーするオモチャまで持ってるって、なに、このスポーツ刈り。あんたナニモン?

その「あんたナニモン?」の答え、それこそがこの主人公が「世界を股にかけて周囲に迷惑をかけまくり、人を殺しまくっても探しているモノ」だから、コイツに聞いてもムダっちゅーこった。

この人間版某青猫ロボット、じゃない、世界最強の疫病神として「盗まれた過去」を探す男の名は、ジェイソン・ボーン。

今回も巻き込まれ型とは言え、自分の過去に起因する陰謀に荷担させられちゃったついでに、電気コードで人を殺したり、盗まれた過去に3歩くらい近づいたり、某雪国で大暴れしたり…そんなんで欧州をお騒がせしてる間に何だか陰謀とやらも解決しちゃってもう、大活躍!

ぐっはー、絵に描いたような見事なスパイアクション映画よ、コレ!!!

しかも相手の国はロシアと来てるし、こらもう、わたしみたいに新聞読んでも半分くらい政治欄が意味不明な方でも、もれなく理解できるシンプルな設定でございますコトよ。

どうしてこんな健康に悪いモノを観たか、そりゃあ答えはただ一つヨ(はいはいはいはい、キタキタ、来た!!!)。

カール・アーバンが出てるから。

『ロード・オブ・ザ・リング』のエオメルに匹敵するアタリ役。
それはもう、このキリルしかない。


(c) 2004 Universal Studios
どうよ、この顔、この手、この仕草、この野獣のごとき美麗な勇姿。
これこそが美しいって言葉の意味でしてよ!

と・に・か・く。
エオメルからこっち、役作りのために体重を絞りに絞り込んだ、その顔の精悍さはエオメル比150%。ほほのこけた顔の下にでーんとある、あのゴイスーな肩幅が痩せたうなじを細長く見せちゃうモンだから、その対比が誠にエロいったら、奥さん。

その色香と来たらもう、見てるこっちの目が痛くなるほどヨ。
ああもドクドク溢れかえる野獣の暴力エロの前じゃ、立ってなんかいらんないっス。

おまけにロシアの工作員って役所なもんだから、ジェイソンもまっさおのシャキシャキぶり。

あっちがダメとなったらすぐこっち、ってな具合に頭の切り替えが異常に早いうえ、ムダな行動がなーんもない。
そのシャキっぷり同様、手足の長さ、手指の長さ、鋭いケダモノの目、どこをとっても計算し尽くされたように美しいわたしのラブたん。ああ。

過去の役歴にはなかった超俗的かつ美麗な「ケモノが持つ存在感」。あなたもついにここまで。
ああ、目からよだれ…じゃない、ナミダが止まらないわ。

カール、あなたは美しい。

今回の役所のために、全編でロシア語を話してるのもオドロキだわ。
英語は1シーンしか話さないのヨ(しかもロシア人が英語をしゃべってるって設定なのでビミョーにヘタくそにしてある。笑)
カールったらドイツ語は話せるけどロシア語は出来なかったハズだし、こらもう、努力したんでしょネ。

いつか友達の旦那のロシア人に聞いてもらって、その努力っぷりを確かめようと思ってたんだケド、それを知る日は意外と早くやって来ちゃった。

わたくしごとで悪いんだケド、この前、引っ越ししたのネ。
でね、驚くべきコトに、その引っ越し屋全員がロシア人(!)だったの。
だもんで引っ越しの間、ぶっとおしでロシア語を聞かされるハメになっちゃった(=英語を話すのは一人だけなんで、かれらが仲間内で会話すると全部ロシア語、っちゅーワケ)

そ、要は強制的ロシア語入門3時間余。
その後でもう一度この作品を「全身耳にして」観て、その努力のほどがよぉくわかったわ。

ウン、これって「キル・ビル」のブライドとオーレンの日本語レベルだな、って……。

つまり、本物のロシアンが聞いたら「ナニコレ、プッ(笑)」ってなモンってことっスよ奥さん!!!
ウワーーン!!!

ああ、でも好き、でも好きなの。
ああ、ぜひとも、謎の闇酒場(笑)で昼の日中からウォッカをあおるキリルたんにベッタリとはべらせてほしいわ。ロシア語はボルシチとかピロシキくらいしかわかんないケド、いいよね。
そんなモン、気合いだ、気合い。

ああ、もしかして、この頭の奥のちりちりはキリルたんのせいなのかしら…?

前回とは違ってヒロイン不在のこの作品、まさにスーパーシャキVSスーパーシャキ、漢くささバクハツ。
欧州スーパーシャキ大戦「赤き雪のノクターン作戦」でしてヨ!

あの某C○Aのオバハンなんざ、ヒロインなんて上等な存在じゃなくって、幕の内弁当609円(税込)で言えば「オカズと一緒に暖まっちゃうピンクの漬け物」か「ゴハンの真ん中のカリカリ小梅」みたいなモン。

そんな箸休めは置いといて、この映画で観なくちゃならんのは「ガッチガチに塩ふきまくった焼きシャケ」と「コロモがシットリしてるからソース吸いまくりのメンチカツ」のゴハン争奪一騎打ちなのヨ!

そうよ、塩味上等、肉気上等、ガツンとメシ食え、食えったら食え。

これぞ戦いの美学、「ミッション:インポッシブル2」のトム・クルーズとタンディー・ニュートンのように、高速でクルクル回ってる車の中から見つめ合うジェイソンとキリル!!

ああ、イイ、んもう、こんなたっぷり味のオカズにゃどんぶり飯でしょ!
腹がはちきれるまで食うわ!

この焼きシャケとメンチの対決、これだけで金払う価値があってヨ。

そのタイトルマッチの前哨戦を飾る重量級オカズの一人として忘れちゃならないのが、ボーンの過去に関わる男、ジャーダ(ドイツ語読みならヤーダ)。
ん、このヒトはカラアゲの趣ネ。

この顔を観てもわかんない人にはゼーンゼン、わかんないでしょうケド、このヒト=マートン・ソーカスは『ロード・オブ・ザ・リング』のケレボルン(「旅の仲間」の後半に出てくる、黄金の森のエルフの王様)役の俳優さん。

このヒトがまた、知るヒトぞ知る「脱いだらゴイスー」系でして。そのソソる肉体美に隠れファンが非常に多いのでも有名なのヨ。
あのかしこまったスーツの下の肉体美を想像しながら鑑賞するが吉。

今回もその肉体を余すことなく駆使した、ボーンとのガチンコ肉弾戦は「お好きな方にはたまらないツウの味」、これぞカロリーボンバー。
濃ゅぅい味が苦手な素人にはおすすめしないわ。

ライブ感のある映像に抜くトコなしの音楽、ストーリーも後でよく考えると穴だらけ(笑)なんだケド、ソレに気がつく間もないアップテンポでお届けする良品アクション。

重量級オカズにマヨネかけて食べるくらいの気合いと覚悟でネ!

ゴハンが進む度:★★★★★
カール・アーバン度:測定不可

ちなみに、このシリーズは1980年代後半に出版されたベストセラーが原作なんだけど、今回は原作の方とは全くと言ってイイくらいに話が違うそうなんで、原作読んでも映画には影響ナシ。

ブリス・アップルドアのブログはこちら:BliBlo

ボーンスプレマシー  (ユニバーサル・ザ・ベスト第8弾) ボーンスプレマシー (ユニバーサル・ザ・ベスト第8弾)
マット・デイモン.ジュリア・スタイルズ.カール・アーバン.フランカ・ポテンテ.ブライアン・コックス.ジョアン・アレン, ポール・グリーングラス

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2007-09-13
売り上げランキング : 798

Amazonで詳しく見る by G-Tools