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No.19 原爆もっと落としておけば…地方議員のバカ発言に開いたクチが塞がらない

On: 怒りの鉄拳! 紐育バガボンドが斬る!(更新終了)

これがネットのない時代だったら、愚か者の戯言として誰にも気づかれず、問題にもならなかったかもしれない。Facebookさえなかったら、こんな発言もごく身内の人が耳にしただけだったろう。

「アニメなんてものがあるのは、原爆2つじゃ足りなかったことの証さ」―こんな暴言を吐いたのは、ニューハンプシャー州の州議会議員、ニック・レヴァサーという御仁。

日本でも非実在のアニメ・漫画キャラの規制が叫ばれ、アメリカでもマンガ本のコレクションに少女の性描写が含まれていたカドで有罪判決を受けた者がいる昨今、未成年者に対する性犯罪を増長させるとしてアニメやマンガを取り締まれと極論を唱える者が後を絶たない。

だからとはいえ、そこにアメリカの過去最悪の軍事行為を持ち出し、広島・長崎の原爆投下で被爆し亡くなった何万人もの人々の苦しみを省みず、もっと原爆を落としておけば…どうだったというのであろう?

日本が敗戦後まったく立ち直れず、ポップカルチャーも育たず、マンガやアニメの女の子たちが描かれなかったというのだろうか?

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PHOTO : Steve Punter

いかに地方の小役人の戯言とはいえ、地方政治の一端を担う公的な立場にある人間の発言が問題視されないわけはなく、目ざといAnime ViceOtaku Reviewというサイトがレヴァサーに詰問したたところ、彼はこの発言がジョークであったと主張し、謝罪の言葉を発表し、ただちにFacebookから問題発言を削除した。

が、時既に遅し。ローカルのニュース番組でも取り上げられ、ニック・レヴァサーの暴言が日の下にさらされたわけだ。

「フェイスブック」というのは日本のミクシーのようなSNSで、個人が自由に発言、自己報告し、それを友人から広く一般まで、段階的にアクセスできるもので、レヴァサーのページでは、その発言は一部のごく親しい友人に向けたもので、ジョークのつもりだったと弁解があった。
実際には一般の誰もがアクセスして見られる状態だったのだが。

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PHOTO FROM : Gateway Pundit

ただし、彼は今回の発言と、自分のニューハンプシャー州における議員としてのキャリアは全く別のものとして評価されるべきであると唱え、謝罪以上の行為には出ていない。

が、果たしてそうなのだろうか?

曲がりなりにも選出されて公的な立場にある人間が、他国の悲劇を茶化すような問題発言をして、それで済まされるのだろうか?

プライベートな場でなら(インターネットはプライベートな場ではないが)、どんなひどいジョークを言ってもいいのだろうか?

少なくとも人間的評価という点で、レヴァサーという議員の無知、無教養、思慮のなさ、が露見されたわけで、それが彼の仕事ぶりにまったく関係がないともいい切れない。

今のところ、レヴァサー議員はこの件に関する問い合わせには一切応じず、メールアドレスも変え、フェイスブックのページも一般アクセス禁止になっている。

この愚か者のところに英語版『はだしのゲン』でも送りつけてやってはどうだろうか? 宛先はこちら。

Rep. Nick Levasseur
202 Concord St, Apt 3
Manchester, NH 03104-4833
tel: (603)782-4862

「非実在青年規制法」に関する私のコラムはこちら