ニューヨークからプロライター達がお送りする、「ここだけ」のおもしろ情報。

かわし上手に

On: 特出しコラム とびこみくん

ニューヨークでは、男性に声を掛けられることが多い。いわゆるナンパ。
道を歩いていても、カフェで勉強しているときでも、地下鉄に乗っているときでも。

だいたい、こちらの人は、天気の話をしたり、持っているものをほめたりと、知らない人でも簡単に話しかけてくるので、ナンパなのか、ただ話しかけているだけなのかわからないことも多い。

道を聞かれて丁寧に教えてあげると、「今度お礼にお茶でもどお?電話番号教えて」というケースもある。たぶん、道なんてただの口実なんだろう。

私がモテるとか、決してそんな話ではない。単にお気楽な人たち&怪しい人がここには多いのだ。それから、日本人女性は従順というイメージから特に人気がある、とよく聞くので、そのせいもあるかも?

実際、声を掛けてきた男の人たちは、私が日本人と知ると、「ワオ!」と喜ぶ。その後は、だいたい、「俺、寿司が大好き」とか、「友人が沖縄(米軍基地)」にいるとか、決まりきった話をしてくる。そして、電話番号を聞いてくる。

こちらへ来た頃は、英語が全然聞き取れなくてまじめに話を聞いたり、「NO」と言ったら怒り出すんじゃないかと心配だったりで、つい電話番号を教えてしまうことがあった。その後かかってくる知らない番号にはもちろん出なかったけど。

今は慣れたので、「携帯持ってない」とか、「NO」とだけ言う。道を聞かれても、ナンパとわかり次第、「Bye!」とすたすた逃げる。しかし、逃げようがないのが、カフェにいるときだ。

私はよくカフェで学校の宿題をやる。そんなときに声を掛けられても、テキストブックだのPCだの広げているのですぐに席を立てない。仕方ないから、少しは会話をするが、ちらちらとテキストブックを見ながら、「私は忙しいんだよ、あっちへ行け」というサインを送る。

それで去る人は、単に話しかけてきただけの人。だけど、電話番号を聞いてきたら、それはやっぱりナンパ。

私は、よく時計がわりに、携帯電話をコーヒーの横に置いたまま勉強するので、そんなときに電話番号を聞かれたら、まず、「携帯持っていない」は通用しない。

また、「今、俺の番号言うから、かけてみてよ」なんて言われると、それまで一応和やかに会話をしていることもあり、「NO」って言いづらい。

とはいえ、見知らぬ人には教えたくないので、「勉強で忙しい」とか適当にごにょごにょ言って結局教えない。すると相手は「ちっ」という表情を浮かべ去っていく。

時々、面白い人や自分の興味ある話をした人なんかは、またおしゃべりしたいなってこともある。友人の中には、カフェでの出会いから付き合い始めた子もいる。ニューヨークでは映画のように、ひょんなことから出会いが生まれることは多い。

しかし、逆に、電話番号を教えたために、ストーカーまがいの行為をされた友人もいる。やはり、いくら相性の合う人でも、「何者かわからない」と警戒すべきだろう。

こういう話を先日、別な友人としていたら、その友人は「リジェクト(拒否)電話」というのを教えてくれた。まず、ナンパされたらその電話番号を自分の電話番号として渡す。

あとで彼がその番号にかけてみると・・・聞こえてくるのは、「この番号をあなたにあげた人は、あなたと話したくないってさ!」というテープの声。

これいい。今度これ使ってみよう。あ、でもやっぱりカフェではつかえないな。
その場でかけられたらすぐばれちゃうもんね。うーん、なにか上手くかわせる術を身につけないと。

ちなみにリジェクト電話の番号は、212-479-7990。ニューヨークにいる方は一度かけてみて!そして、ぜひご利用を!