ニューヨークからプロライター達がお送りする、「ここだけ」のおもしろ情報。

学生生活リポート、第一弾の巻

On: ヒトコの小径

日本の夏休みを満喫した後、長男の大学生活が始まるのを待たずに一足早くアメリカに帰国し、落ち着かないまま、私は地元の大学院のコースを取ることにした。

はぁ?
学生生活リポートって、東京で大学に通ってる長男のことじゃないの?

はいっ、違います。

長男は、まあいろいろあるみたいだが、基本的にはとっても楽しく東京生活を満喫しているようで、最近は、24時間7日間年中無休のカスタマーサービス役をすることもなくなり、逆に音沙汰なし、と言うことも増えてきた。

ん?生きてるの?

と思うこともあるが、こちらで消息は確認できる(w)。
https://www.instagram.com/justintub
(長男のインスタアカウント。フォローして応援してあげてください!)

で、子どものことよりも、私のこと(w)。

そんな時間、どこにあるの?

と自分でもギリギリまで迷っていたせいもあり、結局学費の入金を納めることに成功したのも締め切りの数時間前、ノースカロライナに帰る乗り継ぎ便を待っていたシカゴ国際空港のラウンジだった。

振り込み締め切り日は私たちがアメリカに戻る予定日の夜中の12時。

インターネットは、ワールドワイドだと言いながら、日本では繋がらないアメリカのウェブサイトなども結構あるわけで、日本からは振り込みが不可能だったわけ。

グローバル化に追いついてないのは日本の金融機関だけだと思っていたら、アメリカの様々なサイトも超ドメスティックだということがわかり、がっくり。

こうなったらもう一か八かアメリカ圏内に入ったらすぐネット接続してできるかどうかやってみるのみだと思っていた。

マスターコースを取ることはバケットリストの一つでもあったわけで、私にしてみたら終活の一部なわけだから(w)、これをしないで人生を終了するとなるとあまりにも後悔が残る。

いつやるの?今でしょ?じゃないけれど、今やらないとますますハードルは高くなるばかり。

それにねー、軽い気持ちで受験してみたが、この大学、一応地元じゃ名門校と認定されているところ。
せっかく合格したのだから、やる前に怖気ずくのではなく、やってみて本当にダメそうだったらその時に考えよう、という覚悟を決めて臨んだデジタルジャーナリズム専攻のコースだった。

もう、ドキドキするなぁ…
しかし、結果的には簡単に入金できた!

これができなかったら正直やるな、と天からの思し召しだと思ってあっさり諦めようと思っていたのだが、やはり前に進めることができてよかったと思っている。

クラスは20人弱、受講資格の条件でもあったように、全員がコミュニケーション分野でプロフェッショナルとして5年の経験があるジャーナリストやマーケティングの専門家たちばかり。

年齢的には、ミレニアル世代から多分60歳ぐらいのベイビーブーマーまでと実に幅広い。

教授は数年前子どもが生まれたばかりの若い先生。
アメリカの面白いところは、そういう世代が異なる人たちが「タメ口」で語り合えるところだと思う。

さすが、デジタルネイティヴと言われる若いミレニアルたちの言うことややっていることは、目からウロコ。
世の中進んでいるなー、世界は広いなー(いろいろなことが起こっているんだー)と呑気なことを言っいる場合ではない、ということに気がつく次第だ。

私が100%フリーランスになる覚悟がないのは、一人で仕事をしていると孤立してしまうから、という部分も大きい。
実際、こうやって20人ぐらいの人と毎日関わっていると、情報交換だけでもすごい量で可能になってくる。

最初の2週間はあまりのプレッシャーや宿題の多さで胸や背中が苦しくなって、大変だった(この年になると、これは更年期の症状なのか、ストレスなのか?それともまたは深刻な病気なのか、区別がつかない)。

課題で読まなければいけない読み物は半端じゃなく、なるほど、この1コースで期待される平均勉強時間が、1日2−3時間である、というのは、理解できる。

みんなどうやってこなしているのか?

生徒は仕事を持つプロフェッショナルなので、それぞれが大変な思いをしているとは思うが、英語が母国語でない私にとっては、やはりペナルティーは大きかった。

しかーし、アメリカ在住25年以上ともなると、「英語がよくわかりませーん」などとは言ってはいられないし、実際にそんなことを言っている移民は私の周りにはあまりいない。

みんな英語上手だよねー。
とそういうことを思ってしまうほどイケてないのは私ぐらい。とほほ。

最初のクラスは「ライティング」のコースでもあったので、そういう自分の葛藤を自己紹介にも含めてみんなに言ったら、思った通り「ノープロブレム!」と口を揃えて言われたのだった。

カナダ人の生徒は「カナダ英語はアメリカ英語とも多少違うから私もあなたと同じ心境よ。一緒に頑張りましょう」と励まされた。

それって、かなり違うと思うのだけれどね。

中には、あなたの英語は「とってもチャーミング」だとか「外国語でこういうコースを取るとは勇敢だね」などと、励まされているのか落とされているのかよくわからないことも言われた。

思った以上にその苦しみは大きく、最初の課題ではいきなりネイティブとの差をぎゃふーんと思い知らされる程の出来だった。

昔、小学校だった子どもたちの算数や理科などの宿題を見ていた時にもいろいろな専門用語が出てきて英語は私にとってはやはり「外国語」なんだなと痛感した記憶があるが、いくら長い間アメリカで生活していても、到底私たちはネイティブにはなれないんだなあ

ストレスで胸が苦しくなる思いに増して、そんな悲しい気持ちで落ち込むことも多々あった。

スタディーパートナーと組んで自分たちのエッセイを「編集」し合う時には、なんとも穴に入りたくなったもんね(汗)。

あぁー、ごめんなさい。
学生生活も楽じゃない。

このコースは本来は2年半で卒業するところだけれど、私の場合は5年ぐらいかかりそう。

終活どころか、まだまだ死ねない、と思えてくる。
まあ、それはそれでやる気が出ていいのだろうけど、この先どうなることやら。

現実的に考えると、結構厳しい現状である。

とはいえ、人間、どんなにきつい状況にでも慣れるもの。

3週間目ぐらいからは、段々そういう辛さもなくなってきて「もしかして、大丈夫かも?」と思えるようになってきた。

つまり、私も伊達に年を取ってるわけではないので、要領よくこなせるようにもなってきた、と言うことだと思う。

人間ってすごい。
胸の痛みもなくなったし、毎週の課題の成績も最高レベルの「ハイパス(high pass)」が取れるようになったのだから、やめようかな?と思ったことはあったけれど、とりあえずやめなくてよかった、と思っている。

セメスターは15週制で、このコースももうじき終わる。
春のコースは1月中旬から。

年末年始のホリデイシーズンには、みんなでどこかに集まって一杯やりたいね、と言っている。

社会に出てすでに5年以上経っている人たちが、こうやって再び大学院に戻ってくるわけだから、そこにはいろいろな事情があるのだろうけれど、そういうことはアメリカではよくあること。

学歴社会のアメリカは転職を考える時にも「学位」が絶対的必要条件になってくるわけで、たとえ同じ職場内でもステップアップのために、社会人は常に勉強している、というのが実情だ。

企業やコミュニティーからの奨学金を得て上級学位を目指している人もいるし、エグゼクティブやトップCEOなどのレベルになると、各リーダーシップアカデミーなどが主催する有料セミナー・ウェビナー、または、企業で「必須」とされる様々なコースを「勉強会」などとして開いたりもする場合も多い。

日本の企業のように年功序列で、気がついたらトップに行き着いたという上司と違って、アメリカのリーダーシップのあり方はほとんどの場合において納得が行くのは、リーダーになる人はしっかりとリーダーになるべく、自らのマインドセットをしっかりとそのように設定し、日々の学びからトレーニングを怠らないからだ。

最近聞くところによると、無料で一流大学のコースが取れる「コーセラ(https://www.coursera.org/)」や地元の図書館などと提携して認定されている資格が取れる「ゲイルコース(http://www.gale.com/c/gale-courses)」も非常に人気があるということだ。

コーセラのオンラインコースでは、学位こそは取れないが世界的認知度も高く、サーティフィケイトの取得(発行には50ドルぐらいかかるらしいが)を「LinkedIn」のプロファイルページで表示することはジョブハントや転職時にも有利に働くそうだ。

実際にそれで転職に成功した、という例もあるらしい。

提携している大学はアメリカのアイヴィーリーグをはじめとする世界各国の名門校も含まれる。
2013年より東京大学もこのプログラムに日本初の大学として参入(http://www.u-tokyo.ac.jp/ext01/mooc_j.html)しているそうだ。

やたらとクラスを取りたがるというアメリカ人の国民性はジョークのネタにもなっているが、同じクラスでもしっかりと「公に認定されている」資格があるということは、長年の経験よりもアメリカ社会ではかなり意味があることで、プロフェッショナリズムには必要不可欠だと思う。

FBでコーセラのページへ行ってみると、友達の中では既に登録している、という人が数名いたことがわかった。
みんな、頑張ってるんだぁ。

無料でしかもオンラインだったら、お金や時間がないなどとの言い訳も通用しなくなってくる。

便利な世界になるのはいいけれど、自分にやる気がないと逆に取り残される場合もあるので、常にモチベイションを保っていないと怖い気もする。

アメリカ人はよく働くし勉強もする民族だとは知っていたけれど(そしてそれを隠さずアピールする)、彼らは本当に真面目だ。
クラスメイトたちも、世代はばらばらでもそれぞれが人生の節目にあるようで、大変なのは自分だけじゃないということが確認できることは、お互いの励みにもなっている。

このコースの教授は、普段は隣町のデューク大学で教授としての本職がある。自らそれを「デイジョブ(昼間の仕事)」と呼び、このクラスは「セカンドジョブ」だと言っている(w)。

いくら年収があっても足りないと感じるのがアメリカ社会の悩み。
人々はより多くの収入を求めて、より良い生活ができるようにと、日々努力をして生活改善に取り組んでいるわけだ。

さてと、もう一回今週の宿題も見直して、提出しないといけない。

このライティングコースの目標としては、日本語と同じような感覚で英語でも記事が書けるようになること

近い将来、エディトリアルのコントリビューターでいいので、ニューヨークタイムズやウォールストリートジャーナルなどに自分の記事が載ったら嬉しいな、と思っている(できれば表紙にどーんと自分が撮った写真付きで)。

そんな夢のようなことを考えるのは、お気楽な性格だからなのだけど(あるいはひたすら前向きでイケイケな典型的バブル世代の女性だからかな?)、少なくともこのクラスを取ったことで、種まき作業は着々と進む。

芽が出ない場合もあるけれど(w)、限りなく可能性は広がる(ように思える)わけでそれだけでもラッキー!とても楽しいし、私の人生においてもプラスになっていると思う。

希望が持てるというのは、果たして結果がどうであれ人生の救いになっていることは間違いない。
どんな逆境にも耐えられる大きな支えであると思うから。

引き続き、頑張ります!😊

上山仁子のHP:http://www.hitoko.com/

上山仁子のブログ:http://ameblo.jp/nymommy/

アメリカノースカロライナと近郊在住日本人による生活娯楽情報発信サイト : http://ノースカロライナ.com/

Featured Photo Credit: University of Minnesota Duluth 20175_students_studying_finals_016 via photopin (license)

 
Comments

No comments yet.

Leave a Reply