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西海岸のヨセミテ国立公園

On: ニッチなフォトログ

北米大陸の反対側、西海岸カリフォルニア州の中央に位置するヨセミテ国立公園に行ってきた。
ヨセミテ国立公園にはサンフランシスコから車で行くのが比較的近いのだが、今回はロサンゼルスから。

早朝、ロサンゼルスを出発して州間高速道路5号線を北上し、途中、道路の脇に隣接するゴミ処理場や堆肥工場から立ち込める「香り」が芳しいカリフォルニア州のルート99(密かに「プー(うんこ)・エキスプレス」と命名)に乗ってひたすら北上すること4時間半。昼前には公園の入り口に到着した。

ヨセミテ国立公園は自然保護を目的とした公園で、ユネスコの世界遺産にも登録されている。
カリフォルニアの山といえば、大きな被害を及ぼす悲惨な山火事が頭に浮かんでしまうが、ヨセミテでも山火事はつきもの。公園に到着するや、山火事に遭遇した。


ヨセミテ公園の山火事


煙がモクモク。あちこちでこんな光景が!

だが、山火事は樹々の再生のために必要なものでもある。

鬱蒼と密になった樹々の足元には太陽の光が届かず、低木や草が生えなくなるが、山火事で高木が燃えるとその燃えかすが土に栄養を与え、地面には陽が差して草や低木が育ち、やがて高木も再生するというサイクルを繰り返すのだ。

公園側は大惨事につながる大きな山火事にならないよう、時にはわざと火をつけて、小さな山火事を管理抑制し、樹々の再生を促しているというわけ。

写真が撮れなくて残念だったのだが、ヨセミテの中を走る道路の脇には「この山火事はこちらで管理してますから通報しなくても大丈夫です」という立看板も出ていた。

ヨセミテには樹齢2000年くらいはある太古の大木のセコイヤもあり、氷河期に削られた岩山に、雪解け水が流れる滝、その冷たい水が流れこむ湖、そこから恩恵を受ける草原などなど、見るべきスポットが満載。


太古の木、セコイヤ。右端にちょっぴり写っている人間の大きさで、この木のデカさがわかるか?


冷たくて澄んだ雪解け水の湖


草原にも雪解け水が流れこむ

どこにカメラを向けてもとてもフォトジェニックで、時々具合が悪くなる私のへっぽこiPhone SEで撮影してもまるで絵画のようなこんなに美しい写真が撮れる。


まるで絵画のような風景!

ところで、ヨセミテと言えばMacユーザーにとってはOSの名前でもおなじみの場所。エル・キャピタンヨセミテにある巨大な一枚岩(というのか?)の岩山で、ロッククライマーの名所だ。

ロッククライマーならきちんと装備して岩に挑むが、ハーフドームと呼ばれる名所を臨むスポットでは、柵の向こうにある地上数千フィートの高さにある崖に突き出す岩まで、街履き用のスニーカーで命綱もつけずに写真を取りに行く人たちを見て、ビブラムソールのついたハイキング用の靴を履いていても柵の内側でツルツル滑っていた私はかなりゾッとした。


私にはひよこ饅頭に見えて仕方がないハーフドームと、崖の上であぐらをかいて写真を撮るお兄ちゃん


どう見てもひよこ饅頭のハーフドーム


柵を越え、崖の上でポーズをとるマッチョな人


この岩は地上数千フィートのところに突き出ているのに、こうして写真を撮りに行く人がかなりいた


中でもこの人はこんな風に座ったりして一番怖かった

この人たちは無事に柵の内側までご帰還あそばしたが、見るだけで背筋が凍った。

自然は美しいが恐ろしく、人間ははるかにちっぽけな存在。 そんな心が洗われる気持ちになったヨセミテ旅行。(そして帰途のプー・エキスプレスで、人間界の汚さを鼻にガツンと思い知らされたのであった。)

ヨセミテ国立公園オフィシャルウェブサイト: https://www.nps.gov/yose/index.htm

All Photos © Sooim Kim
Sooim Kimのエンタメ記事が読めるウェブサイトHedgehog Note: https://hedgehognote.com