ニューヨークからプロライター達がお送りする、「ここだけ」のおもしろ情報。

リオデジャネイロオリンピック開会式は政治色バリバリでセクシー度も満点:やっぱりブラジルは熱かった!

On: 時事ジャーナル ニッチ通信

始まった、リオデジャネイロオリンピック

オリンピックオタクとしては、テレビにかじりつきになるか?

インターネットの普及のおかげで、今回も逃すことなく、とりあえずはしっかりと開会式をほぼリアルタイムで見ることができた。

いやあ、正直、今回のリオデジャネイロオリンピックは、ジカ熱を始めオリンピック村の安全性の問題など疑問なところが多く、低予算だということもあり、本当に開催されるのか?と個人的にはぎりぎりまで思っていた。

が、蓋を開けると、開会式は、かなーり政治色バリバリ

個人的には、イマイチブラジルの歴史など把握していなかったこともあり、最初のパフォーマンスの部分は???という感じで見ていたのだが、

そんなところで、日本の友人から

「オリンピック見てる?感動したよ。やっぱり平和が一番だよね〜!」

とメッセージが入った時もなんのことを言っているのかさっぱりわからなかった。

「日本の移民を紹介するダンスがヒロシマの式典と同時進行で云々」を後になって日本のニュースで知った次第。

そうだったのかあ。
しかし、全然そんなことはこちらのメディアではもちろん伝えられていない。

アメリカの放送では、日本の移民のダンスの部分は解説なしの無言だったので、あれが日本の移民をイメージしていたともその時点で私は全く気がつかなかった。

検索しても英語サイトでは、ほとんどこれについて書かれたメディアがなかったのはとても残念だった。

次の日のニューヨークタイムズの表紙には「人種的多様文化を誇るブラジルの歴史云々」と開会式についての記事が出ていて、そこで初めてなるほどねー、と理解した次第だ。

日の丸衣装のダンサーの写真は掲載はされていたものの、その件についての解説はなしだった。

現代の社会では、微妙なところで様々な人たちがピリピリと過大反応する社会になってしまっただけに、発言する時にもできるだけニュートラルでポリティカリーコレクトな言葉を選ばなくてはならず、だからこそ、トランプ氏のように「本音」で語る人に支持が行く傾向にあるのかもしれないが、この日のニューヨークタイムズを読んでいたら「人種的多様文化」というところでは、明らかにトランプへの嫌がらせか?とも思えてしまった。

思わずその辺のことで検索すると、やっぱりいろいろ出てきたわけで、広島のことだけでなく、今回の開会式ではブラジル的には、他にももっといろいろと世界へ向けて言いたいことがあったんだな、と感じた。

開会式の演出を総監督したアートディレクターのフェルナンド・メイレレス氏は自分のツイッター

「ボルソナーロとトランプは式を嫌うだろうね。でも、少なくとも僕たちはやってやったよ」

とツイートしていたらしい。

式が始まる直前にも彼は

“The ceremony today will be Indians, empowerment of blacks and women, transgender and a warning against the risks of using up oil.

ともツイートしていたようだが、これはもうアメリカ的には、ややこしくなるのであまり関わりたくない感じ。

私がなんか腑に落ちなく思ったのも、アメリカのメディアでは、その辺の裏情報含め詳しい解説が全くなされていなかったからだと、納得する。

この開会式は、低予算で計画&実行されたという話は以前から聞いていたが、メイレレス氏の話によると、最初からロンドンオリンピックの半分の予算で収めるつもりだったらしい。

「国が経済的に落ち込んでいるところで、オリンピックのために大金は使えない。我々は以前からも、何もないところから国を作り上げてきた。低予算でもしびれるほどにセクシーで感動的な開会式にするよ」

と言っていたらしい。

実際に、シンプルなステージで軽やかに流れる「イパネマの娘」の歌声に乗ったスーパーモデル(ジゼル)がたった一人でとんでもない長いランウェイをひたすら(しかし、ゴージャスに)歩く部分がクライマックスとなり、これは計算済みだったか知らないが、トンガの旗持ち選手の上半身裸の肉体美が全世界でセンセイションをもたらせたのだから、見事に開会式としては大成功だったのではないかと思う。

所詮、どんな演出よりも、人間の美しさが勝る、ということを、メイレレス氏言葉通り立証した、ということだ。

2020年の東京オリンピックも是非この低予算で最大限のものを生み出すという精神を見習って欲しい。

トンガのピタ・タウファトファ(Pita Nikolas Taufatofua)は、テコンドーの選手。
テコンドー黒帯の長女に写真を見せると「Eeeewwww!」と言って気持ち悪がっていたが、8月19日の80キロ級の試合は是非一緒に見たい。
私の記憶では、一夜にしてスターダムにのし上がったのは、1999年のグラミー賞でパフォーマンスしたリッキー・マーチン以来。
しかし、彼曰く
「世界の人たちには、オイルで光った僕のピカピカボディーしか今は見えてないけど、その裏には辛くて過酷な毎日の練習があったのさ。ここまで来るのに20年かかったんだから。」
と言う。
弱冠32歳。メダルを取る取らないに関係なく、この時点で、彼はいろいろなところで引っ張りだこになること間違いなし。
テコンドーを世界にもっと広めるためにも、是非とも頑張って欲しいと思う。

私が個人的に違和感を持ったのは、日本チーム団が入場行進を始めた時のNBCの解説だった。

「この歓声を聞いてください。サンパウロを始め日本の移民はブラジルに200万人近くいるようで、日本以外の国では最も多いところです。つまり、今、日本チーム団は故郷とも言える国に迎えられているということですね」

確かに、すごい声援だったのは嬉しかったが、多くの日本人にとって、ブラジルは精神的にも距離的にもかなり遠いところであり「ホーム」と言われてもピンとこないのではないかな。

しかも、開会式放送中ずっと政治的発言を避けていたのに、ここへ来てブラジルを「故郷のようなテリトリー」だと言い切るNBCもすごいなと思った。

なんだかねー。

(その後、NBCの解説は、ゲームや選手についてのコメントでも「失言」が重なり、数回ソーシャルミディアでも炎上していたようだ。一応は反省しているようだが、生放送なのでよくあること、と開き直っている。)

移民というのがどこまで含むのか微妙だが、アメリカ合衆国のハワイやカリフォルニア州の日系人は、どうなるのかな?
(調べたところ、2005年の時点で129万人だということだ)。

しかし、アントニオ猪木や小野リサなどの有名ブラジル日系人もいるし(え?古い?じゃあ、ダレノガレちゃんもね。っていうかこれって名字なのかな?)、ブラジルの日系移民については多少は知ってはいたが、ここまですごいとは知らなかった。

先月、「カリーノ」の京子さんから教えて貰った世界で活躍する日系イケメンについて検索していた時に見つけた人も、なんとブラジル系だった。

例えば、Hideo Muraoka(村岡ひでお)
サンパウロ生まれ。若干30歳のモデルだそうだ。

Good morning 😃💥💪💪👍 #tbt 😳📷 by @wongsim

Hideo Muraokaさん(@hideo_official)が投稿した写真 –

うぉっ!

Positive Mind Positive vibes Positive life Positive results Wish you guys a great weekend 👍👍 📷by @wongsim #hideomuraoka

Hideo Muraokaさん(@hideo_official)が投稿した写真 –

マジ?

えぇっ?図書館でいきなり…?

#tbt me and my daughter @ilovedanda 2 months old Eu e Minha Filha com 2 meses 🙂

Hideo Muraokaさん(@hideo_official)が投稿した写真 –

と妄想するのもつかの間。
この方は、既婚者で可愛い娘もいるらしい(おぉ〜!超ラッキーなのは娘か妻か?)
こんな写真をインスタなどでもバンバン公開している彼は、
「パーティには全く興味のないファミリーマン」と断言するイクメンでもあるようだ。

ちなみに、村岡さん以外にも、ブラジル系日本人(日系ブラジル人)のイケメンモデルは多いらしく、巷じゃ「Brapanese」ともてはやされているらしい。

知らなかったなぁ。

オリンピックの開会式で、最初は政治の色が強すぎて、どうなることかと思ったが、こんなセクシー度満載な方向へ行くとは、思ってもみなかった。

ブラパニーズの存在も、ブラジル移民勢がすごいってことも学ぶことができたし、勉強になったね。

国別各競技のメダルレースももちろん楽しみだけれど、21日に予定されている閉会式ではトンガのピタ・タウファトファ選手は、再びアッと驚くことがあるかも、と周囲にほのめかしているらしい。18歳からモデル業もこなしてきたようで、エンターティナー性も抜群だ。

リオデジャネイロオリンピック

選手の体毛とタトゥー、どちらが許せるか?というネタでも私の周りでは盛り上がっている(w)。

これからまだまだ目が離せない。

やっぱりブラジルは熱かった!

またまたすごいセンセーションが巻き起こるかも。
今からとても楽しみだ。

Featured Photo Credit: [Making the magic: Rio 2016 goes behind the scenes at the opening ceremony]The Rio 2016 opening ceremony: memories to last a lifetime (Photo: Rio 2016/Gabriel Nascimento)