ニューヨークからプロライター達がお送りする、「ここだけ」のおもしろ情報。

情報編:その3 ダイアンにケイトにレイチェルも! 2016年秋にオン&オフ・ブロードウェイでオープンする注目の舞台作品リスト

On: かぶりつき!ブロードウェイ観劇レポート

秋から新シーズンが始まるオン&オフ・ブロードウェイ

この秋も、ダイアン・レインメアリー=ルイーズ・パーカーケイト・ブランシェトリーエフ・シュライバーデイヴィッド・オイェロウォと言った映画やテレビでおなじみの面々がニューヨークの舞台に立つ。

レイチェル・ワイズ
ダニエル・クレイグのカップルは同時期に別々の作品に出演し、ロバート・デ・ニーロはミュージカルの演出家としてブロードウェイにやってくる!

話題だけ既に豊作の秋のニューヨークの舞台シーンから、年内にプレビュー開始となる作品のうち、注目の作品を選りすぐってご紹介します。

(以下、オープン予定日順)


“Heisenberg”

ブロードウェイ、プレイ


”Heisenberg” オフ・ブロードウェイ公演、Photo by Joan Marcus

騒々しくごった返したロンドンの駅で、ジョージーは自分よりうんと年上のアレックスを見つけ、彼の首にキスをした。この電撃的な出来事が見知らぬ2人を魅惑的で人生をガラリと変えるゲームに突き動かしていく。

ベストセラー小説『夜中に犬に起こった奇妙な事件』
を脚色し、作品にオリヴィエ賞トニー賞をもたらしたサイモン・ステファンズの作品で、2015年にオフ・ブロードウェイで上演され絶賛された芝居を、ブロードウェイにトランスファーしたものだ。

主演は映画、テレビ、舞台と全ての分野で活躍するメアリー=ルイーズ・パーカー

プレビュー開始:2016年9月20日
オープン:2016年10月13日

作:サイモン・ステファンズ
演出:マーク・ブローカウ
出演:メアリー=ルイーズ・パーカー、デニス・アーント

劇場:Samuel J. Friedman

オフィシャルサイト:http://www.manhattantheatreclub.com/2016-17-season/


“The Cherry Orchard”(『桜の園』)

ブロードウェイ、プレイ

『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』ダイアン・レインが主演することで話題なのがチェーホフの『桜の園』レインは1977年にブロードウェイで上演されたプロダクションで子役としてブロードウェイデビューしており、彼女にとっては所縁のある作品だ。
今回レインが演じるのは、浪費家で破産の危機に直面している桜の園の地主、ラネーフスカヤ

本作は、今年のトニー賞最優秀演劇賞を受賞した芝居『The Humans』を書いたステファン・カラムが新たに脚色した作品としても注目を浴びている。

プレビュー開始:2016年9月15日
オープン:2016年10月16日

終演:2016年12月4日

作:アントン・チェーホフ
脚色:ステファン・カラム
演出:サイモン・ゴッドウィン
出演:ダイアン・レイン、ジョエル・グレイ、タヴィ・ゲヴィンソン、ジョン・グローヴァー、セリア・キーナン=ボルガー、ハロルド・ペリノー

劇場:American Airline

オフィシャルサイト:http://www.roundabouttheatre.org/Shows-Events/The-Cherry-Orchard.aspx


“The Front Page”

ブロードウェイ、プレイ

1928年に初演されて以来、何度もリバイバルされ、何度も映画化され、何度もテレビドラマ化されたクラッシック・コメディのリバイバル上演。いわゆるスクリューボール・コメディで、1920年代後半のシカゴを舞台に、死刑囚脱走の特ダネを追いかける新聞記者達の競争をコミカルに描いた芝居だ。

ブロードウェイのスター、ネイサン・レインジョン・スラットレイ(『Mad Men』)ジェファーソン・メイズの他、映画でお馴染みのジョン・グッドマンも出演する。

映画化されたもので有名なのは、ヒルディ役を女性に変更した1940年のハワード・ホークス監督、ケーリー・グラント、ロザリンド・ラッセル主演の『ヒズ・ガール・フライデー』と、1974年のビリー・ワイルダー監督、ジャック・レモンとウォルター・マッソー主演の『フロント・ページ』

プレビュー開始:2016年9月20日
オープン:2016年10月20日

終演:2016年2月5日予定

作:ベン・ヘクト、チャールズ・マッカーサー
演出:ジャック・オブライエン
出演:ネイサン・レイン、ジョン・スラットレイ、ジョン・グッドマン、ジェファーソン・メイズ、ローズマリー・ハリス、シェリー・レネ・スコット

劇場:Broadhurst

オフィシャルサイト:http://thefrontpagebroadway.com


“Plenty” 『プレンティ』

オフ・ブロードウェイ、プレイ

第二次世界大戦時にフランスに飛び、レジスタンスとして勇敢に活動していた英国女性スーザンは、戦争が終わって平和が訪れた時に、戦時に見出した価値や関係を見つけることができない。

メリル・ストリープ主演で映画にもなった劇作家デイヴィッド・へアーの1978年の革新的な作品を、パブリック・シアターレイチェル・ワイズ主演でリバイバルする。

プレビュー開始:2016年10月4日
オープン:2016年10月20日

終演:2016年11月6日

作:デイヴィッド・へアー
演出:デイヴィッド・ルボー
出演:レイチェル・ワイズ、コリー・ストール(『ハウス・オブ・カード』)

劇場:The Public / Newman Theater

オフィシャルサイト:http://publictheater.org/en/Public-Theater-Season/Plenty/


“Falsettos”

ブロードウェイ、

1992年にブロードウェイで上演された作品のリバイバル。

1979年のニューヨークを舞台に、チャーミングで知的で神経症的なゲイのマーヴィンと、彼の妻や愛人、もう直ぐ13歳になってユダヤ教の成人式バーミツバを迎える息子に、彼らの精神分析医や隣に住むレズビアンをめぐる、モダンファミリーを描いたミュージカルコメディだ。

今の世の中、家族を作るには無限の可能性があることをピリリと示してくれる。

プレビュー開始:2016年9月29日
オープン:2016年10月27日予定

終演:2017年1月8日予定

作曲・歌詞:ウィリアム・フィン
本:ウィリアム・フィン、ジェイムス・ラパイン
演出:ジェイムス・ラパイン
出演:クリスチャン・ボール、ステファニー・J・ブロック、アンドリュー・ラネルズ(『マイ・インターン』)

劇場:Walter Kerr

オフィシャルサイト:http://www.lct.org/shows/falsettos/


“Les Liaisons Dangereuses” 『危険な関係』

ブロードウェイ、プレイ


Photo by Jason Bell

何度も映画化されたラクロの書簡体小説を、1986年にクリストファー・ハンプトンが戯曲化した作品のリバイバル。
18世紀フランスを舞台に、自分を裏切った愛人に復讐するため策略を巡らせながら恋の駆け引きをする退廃的な貴族を描く。

2015年にロンドンで上演されたDonmar Warehouseのプロダクションがブロードウェイにトランスファーされた。主演はジャネット・マクティアShowtimeの『レイ・ドノヴァン』のリーエフ・シュライバー

プレビュー開始:2016年10月8日
オープン:2016年10月30日

終演:2017年1月22日

作:クリストファー・ハンプトン
原作:コデルロス・ド・ラクロ
演出:ジョージー・ルーク(オリヴィエ賞受賞演出家)
出演:ジャネット・マクティア、リーエフ・シュライバー

劇場:Booth

オフィシャルサイト:http://liaisonsbroadway.com


“Sweet Charity”

オフ・ブロードウェイ、ミュージカル

1957年のフェリーニの映画『カリビアの夜』を舞台ミュージカルにした、今年で初演から50周年を迎える作品。それを祝って、期間限定での上演となる。
1966年の映画ではシャーリー・マクレーンが演じたチャリティー・ホープ・ヴァレンタイン役を、ブロードウェイの大スター、サットン・フォスターが演じる。

プレビュー開始:2016年11月2日
オープン:2016年11月20日

終演:2016年12月11日

:サイ・コールマン
歌詞:ドロシー・フィールズ
本:ニール・サイモン
演出:リー・シルバーマン
出演:サットン・フォスター

劇場:The New Group / The Romulus Linney Courtyard

オフィシャルサイト:http://www.thenewgroup.org/sweet-charity.html


“A Bronx Tale”

ブロードウェイ、ミュージカル


A Bronx Tale the Musical at the Paper Mill Playhouse, Photo by Matthew Murphy

人種間の対立と組織犯罪が蝕む1960年代のブロンクスで、自分を育ててくれた父親と、自分を魅了する父親のような存在のマフィヤのボスとの間で自ら歩む道を探し出す10代の少年の物語。

元は1989年にオフ・ブロードウェイで上演されたチャズ・パルミンテリの自伝的な一人芝居。1993年にはロバート・デ・ニーロが監督、出演、パルミンテリが脚本、出演で映画にもなった。

今回のミュージカルは、今年の2月にニュージャージーのPaper Mill Playhouseでワールド・プレミアを迎えた作品で、デ・ニーロが共同演出を務めることでも注目された。

プレビュー開始:2016年11月3日
オープン:2016年12月1日

本:チャズ・パルミンテリ、グレン・スレイター
作曲:アラン・メンケン
歌詞:グレン・スレイター
演出:ロバート・デ・ニーロ&ジェリー・ザックス
出演:TBA

劇場:Longacre

オフィシャルサイト:http://abronxtalethemusical.com


“Dear Evan Hansen”

ブロードウェイ、ミュージカル


“Dear Evan Hansen” オフ・ブロードウェイ公演、 Photo Credit: Matthew Murphy

自分が書いたある手紙と、その後で起こる出来事、一つの嘘をきっかけに、これまで友達や恋する女の子、時には自分の母親にとっても目に見えない存在だったエヴァンの状況がどんどんと変わっていく。果たしてエヴァンは自分だけの秘密を守れるのか?

昨年夏にはワシントンDCで、この春にはオフ・ブロードウェイで上演され、いずれも大評判となったミュージカルのブロードウェイ公演。

プレビュー開始:2016年11月14日
オープン:2016年12月4日

音楽:ベンジ・パセク&ジャスティン・ポール
本:スティーブン・レベンソン(Showtimeの『Masters of Sex』)
演出:マイケル・グライフ
出演:TBA

劇場:Belasco

オフィシャルサイト:http://www.dearevanhansen.com


“In Transit”

ブロードウェイ、ミュージカル

2010年秋にオフ・ブロードウェイで上演され大好評だったアカペラミュージカルがブロードウェイに登場。

映画『アナと雪の女王』
『ピッチ・パーフェクト』のクリエイター達が、眠らない街ニューヨークの地下鉄での活気にあふれたリズムにインスパイアされて作り上げた作品だ。成功や、愛や、幸福のエクスプレス電車を捕まえようとする11人のニューヨーカー達の生活が絡みあう様を追いかけていく。

プレビュー開始:2016年11月10日
オープン:2016年12月11日

本・音楽・歌詞:クリステン・アンダーソン=ロペス
演出:キャスリーン・マーシャル
出演:TBA

劇場:Circle in the Square

オフィシャルサイト:http://www.intransitbroadway.com


“The Present”

ブロードウェイ、プレイ


Cate Blanchett and the cast of The Present (Sydney Theatre Company)

チェーホフの死後16年後に発見された、チェーホフ最初の芝居『プラトーノフ』を、アンドリュー・アプトンが時代を1990年代半ばに設定して新たに脚色した新作だ。

自立しているが妥協を強いられる未亡人アンナの誕生日を祝うため、古いカントリーハウスに友人達が集まる。辛辣で軽妙なプラトーノフとその妻、彼の昔の生徒、友人、そしてそのパートナー達だ。皆落ち着いているように見えるが、その内は20年にわたる否定と、後悔と、欲望で焚き付けられた、決着の付いていないごたごたが煮えたぎっていた。

2015年にオーストラリアのシドニー・シアター・カンパニーで上演された作品が、今回ブロードウェイでツアー公演となる。オフ・ブロードウェイの舞台には何度も立っているケイト・ブランシェットの、ブロードウェイデビューとしても話題の作品だ。

プレビュー開始:2016年12月17日
オープン:2017年1月8日

終演:2017年3月19日
演出:ジョン・クロウリー
出演:ケイト・ブランシェット、リチャード・ロックスボロ

劇場:Barrymore

オフィシャルサイト:http://www.thepresentbroadway.com


“Othello” 『オセロ』

オフ・ブロードウェイ、プレイ


Photo © New York Theatre Workshop


シェイクスピアの『オセロ』
を、英国が誇る2人の俳優、デイヴィッド・オイェロウォ、ダニエル・クレイグが演じる。演出はトニー賞を受賞したミュージカル『Fun Home』のサム・ゴールド

オープン:2016年冬

作:ウィリアム・シェイクスピア
演出:サム・ゴールド
出演:デイヴィッド・オイェロウォ・ダニエル・クレイグ、デイヴィッド・ウィルソン・バーンズ、マーシャ・ステファニー・ブレイク、レイチェル・ブロスナハン、ブレイク・デロング

劇場:New York Theatre Workshop

オフィシャルサイト:http://www.nytw.org/season201617/

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