ニューヨークからプロライター達がお送りする、「ここだけ」のおもしろ情報。

No.6 ファッショニスタのマストブック、ファッション用語イラスト事典

On: Fashion and the City(更新終了)

今回は、趣旨を変えてちょっと本の紹介を。とは言っても、もちろんファッションに関係しています。その名も 「Illustrated Dictionary of Fashion」 、日本語では 「日米英ファッション用語イラスト事典」 。

名前の通り、ファッション業界専門用語を3カ国語+イラストで説明した事典です。 こちら、知人で繊研新聞のニューヨーク通信員である杉本佳子さんが、同じく繊研新聞ロンドン通信員の若月美奈さんと一緒に、長年の現場経験を生かして作り上げたもの。
宣伝をしてあげたい! というももちろんあるんですが、ふつーにこの本、すごいです。

米英ファッション用語イラスト事典・カバー何がすごいって、まずビジュアル解説をしたファッション事典が世界初ということ。イラストを担当している方も日本人なのですが、まー細かい。よっ、日本の職人! と思わず言いたくなる、緻密な仕事をしてくれています。これ、アメリカ人じゃあ 「そんなことできるかい! 」 と切れてしまうに違いありません。

みなさん、 「ペンシルスカート」 と 「タイトスカート」 の違い知ってます? 恥ずかしながら、わたしこれを読んで初めてわかったんです、その違いが。
そんなんでファッションライターを名乗るな! とお怒りの方、すみません。で、でもね~、そういう違いって微妙じゃありません?(汗)

とにかくそういう細かいところが、イラストがあるおかげでしっかりきっぱりとわかるわけです。そしてわたしのように恥をかくこともなく、クールにファッションを語れるわけです。どうっすか、これ?
恥かきついでに、サングラスのフレーム 「アビエーター」 と 「ティアドロップ」 の違いについても学ばせて頂きました。

米英ファッション用語イラスト事典・中ページ

お次は網羅している内容の幅広さと細かさ。
いや、まじすごいですよ。ゴシックや80’sといったスタイルの説明から始まりビジネス用語までと、ファッション業界で働く上で耳にする言葉は全てカバーされています。しかも3カ国語で! なんとこの事典の編纂にかかった期間は9年とか。

これだけで飽きっぽいわたくしとしては、もうへへー、と頭を下げてしまいそうです。
ちなみにこれ、ペンとかホッチキスといった事務用品まで掲載されていて、そこまでやるのか! とびびりました。

後はですね、小ネタ好き&読書マニアとしての私の琴線に触れたのが、折りにつけて挿入されている、ミニコラム。事典部分では書ききれなかった言葉にまつわる話、というのを欄外にコラムとして書いているんですね。

これももちろん英語&日本語で書かれているので、日本の文化を紹介するものもあるわけですが、そこになんとババシャツが! 事典なのでまじめに書いているのですが、それが逆にシュールでおもしろい。

これでババシャツも世界進出。パリスも愛用、マークジェイコブスのカシミアレギンス、ならぬカシミアババシャツ800ドル! なんてのが発売される日も近いかも(違うって)。

それ以外にもわたし的に気になるネタが色々。
タータンチェックにロイヤルスチュワートやマッケンジーなど、いかにもスコットランド的な名前がついていたり(しかも種類が異常に多い)。ギャッツビールックやボニー&クライドルックなんてものがあったりと、本や映画好きの好奇心もそそります。

後、カーナビールックってのがあるんですが、これがイギリスではサージェントペッパールック、つまりあのアルバムジャケットでビートルズが着ているユニフォームそのままなんですね。おう! と思わず反応してしまった、ビートルズ好きのわたしでした。

事典としての実用性だけじゃなく、読み物としても楽しめるこの一冊。ファッション業界にいるかたならマストハブアイテムでっせ(なぜ関西弁? )。

繊研新聞の書籍紹介サイト
http://www.senken.co.jp/book/index.htm